Legend Story
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19.09.28
小池秀郎
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50年以上の歴史を誇るプロ野球ドラフト会議の歴史の中で、史上最多となる8球団が競合した選手はわずか2人。
一人は、日本人メジャーリーガーのパイオニアとなった野茂英雄。
1989年のドラフトで、8球団の競合の末、近鉄バファローズに入団した。

その1年後、野茂と並ぶ8球団に指名されたのが、
大学ナンバーワンサウスポーと呼ばれていた亜細亜大学の小池秀郎。
大学通算28勝、東都大学リーグの奪三振記録を持っていた小池を、ヤクルト、阪神、中日、広島、西武、日本ハム、近鉄、ロッテが指名した。

実は、小池は事前に、希望球団が巨人、ヤクルト、西武の3球団で、それ以外なら社会人野球へ進むことを表明していた。
それにも関わらず、8球団が果敢に1位で指名。
そして、クジを引き当てたのは、ロッテ。
ロッテの金田正一監督は、会場で喜びを爆発させ、一方、小池は、うなだれたまま会見を早々に切り上げた。

結局小池は、ロッテには入団せず、卒業後は、社会人野球へ進んだ。
そこで活躍し、バルセロナオリンピック出場を目標としていたが、左肘の調子が悪く、2年間でわずか4勝に終わった。

92年のドラフトでは、2年前の喧騒が嘘のように、小池を1位指名したのは、近鉄の1球団。
この年の話題の中心は、星稜高校の松井秀喜だった。

近鉄入りした小池は、97年に15勝を挙げて
最多勝のタイトルを獲得したが、2ケタ勝利はこの年だけ。
その後、中日や楽天へと渡り、プロ12年で通算51勝47敗という成績で引退した。

もし、最初のドラフトで希望の球団がクジを引き当てていたら、小池の野球人生は違っていたかも知れない。
金の卵たちの運命を左右するドラフト会議、今年はどんなドラマが待っているのだろうか…。


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