今年2月、平昌オリンピックで15歳の少女が、世界中に衝撃を与えた。
フィギュアスケート界に舞い降りた、
ロシアの新鋭・アリーナ・ザギトワ。
ショートプログラムは、同門のメドベージェワが完璧な演技を見せ、
世界最高得点となる81.61を記録。
しかし、その後、ザギトワがさらにその得点を上回る
82.92を叩き出し、世界最高得点を再び更新した。
中1日で迎えたフリープログラム、滑走順は、22番目にザギトワ、
続いて、カナダのケイトリン・オズモンド、
そして、最終滑走がメドベージェワとなった。
真っ赤な衣装を身にまとったザギトワが姿をみせると、
会場からは一際大きな大声援。
異様な程の盛り上がりの中、滑走前は「手が震えていた」という彼女。
しかし、本番では、緊張をまるで感じさせず、
バレエの演目「ドン・キホーテ」の曲に合わせて華麗に銀盤を舞った。
特徴は、基礎点が1・1倍になる後半に
7回の全てのジャンプを飛ぶ演技構成。
ところが、最初の3回転ルッツの着氷が乱れ、
3回転ループへ繋げる連続ジャンプの予定が単発になった。
最大の得点源をミスし、一気に崩れてもおかしくない場面だったが、
ザギトワは、すぐさま立て直し、
終盤では、ルッツに3回転ループを重ねてリカバリー。
演技を終えると、満足感からか、右手でガッツポーズ、笑顔を見せた。
全てのジャンプに、GOE、出来栄え点が加点され、156・65。
一方、最終滑走のメドベージェワは、
ノーミスの演技だったがザギトワと全く同じ得点。
結果、ショートプログラムでのリードをザギトワが守りきり、
金メダルを獲得。
優勝が決まった瞬間、ザギトワの頬を涙が伝った。
12歳で自ら志願して実家を離れ、
モスクワのクラブで厳しい練習を重ねてきたザギトワ。
シニア転向1年目、史上3人目となる15歳で
オリンピック女王に駆け上がった。
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