90年代のメジャーリーグを代表するスーパースター「ケン・グリフィー・ジュニア」。
通算630本塁打は、メジャー歴代6位。
チャンスに強い打撃と、広範囲をカバーする外野守備、走攻守が揃ったパーフェクトプレーヤーとして多くのファンから愛された。
あのイチローが「幼いころからのヒーロー」と語り、そのプレーの美しさについては、
「僕が目指していたところ」とべた褒めしている。
ケン・グリフィー・ジュニアは、1990年、メジャー2年目からその非凡な才能を発揮した。
この年、マリナーズでセンターのレギュラーに定着すると、155試合に出場し、3割20本塁打を記録。
さらに守備でもファインプレーを随所に見せた。
4月26日のヤンキース戦では、ジェシー・バーフィールドの通算200号ホームランとなるはずだった打球を、フェンスに登ってスーパーキャッチ。
初のゴールドグラブ賞を受賞し、史上2番目の若さでオールスター戦にも出場した。
さらにこの年、父・ケン・グリフィー・シニアがレッズからマリナーズに移籍。
シニアが2番・レフト、ジュニアが3番・センターと、メジャー史上初の親子スタメン出場を果たした。
こうして、ケン・グリフィー・ジュニアは、スーパースターへの階段を一気に駆け上がり、
以後、現役生活の22年間、メジャーリーグの顔として活躍した。
数々の記録とスーパープレーで人々を魅了した男は、今年、史上最高の99.3%の得票率でメジャーリーグの殿堂入りを果たした。