Athelete News
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15.05.16
一蓮托生 勝利への階段
今週の「ATHLETE NEWS」は、プロキャディの清水重憲さんです。
キャディがどんな役割を果たしているのか?さらに、アマチュアゴルファーの方でも直ぐに実践できて、スコアを伸ばすコツも伺ってきました。



ー清水さんと言えば「ゴルフ界の優勝請負人」と言われています。現在はイ・ボミプロのキャディを務めていらっしゃいます。
イ・ボミプロは、「私が賞金女王を目指す上で絶対必要なのが、清水さんの”キャディ力”です」とまで言い切ってしまうほど、清水さんのキャディ力は絶大なものなんですが、まずキャディとしての役割はどんなものなんでしょうか?


「キャディというのは、距離のジャッジ、風のジャッジ、クラブ選び、グリーンの傾斜を読んだりします。一番大事なのは選手の気持ちを読むというのが一番大事で、選手が考えてることを先に察してあげること、それが僕の中での”キャディ力”だと思います」

ー相性もありますよね?

「基本的にはキャディが合わせていかないと駄目ですね」

ー例えば気持ちの面で、プレー以外のコミュニケーションもありますか?

「夕食の時にその日の反省や、次の日のプレイに対しての予習をしたりしますね」

ー試合前の1日のスケジュールはどうなっているのでしょうか?

「試合の2時間か2時間半前にプロと一緒にコースに入って、食事をしたりストレッチをしたり、1時間位練習をしてスタートに備えます。午後からスタートするときは、僕らは早く行ってコースの下見をします。
グリーンの状態を見に行くんですけど、ボールが止まるのかとか、硬いのか柔らかいのかを見ます。スコアを見ると、このホールではみんなボギーを打ってるのか分かるので、なんでボギーなのかを見に行ったりとか、難しいホールを見に行きますね」

ーよりデータを集めたほうがいいのでしょうか?

「データはあった方が良いと思いますが、その全部をプロに伝えるわけではないです。あまり悪いデータを与えてしまうとマイナスになってしまうので、いい情報ばかりを言うことが多いですね」

ーアドバイスしたことが、プロと意見が合わないという事もあるんですか?

「ありますね。そのときはプロの意見を尊重します。正解というものが無いので、正解にしていくんですけど、そこは難しいですね(笑)。どっちで打っても正解にすれば良いだけであって、それで結果が駄目でも、本人は納得してくれますから」

ー清水さんがスコアアップの秘訣を一冊の本にされましたね。「プロゴルファーも知らない優勝請負人キャディのシークレット・メモ」
プロはアグレッシブでなくセーフティ?という部分が印象に残っています。


「基本的にプロも細かいミスはしているんですけど、それがミスになっていないと言いますか、スコアに直結していないんです。セーフティな部分があるので、ボギーになったりしなくて。グリーンのセンターを狙っているんですけど、ミスしてピンに寄っていったという事もあります。
おそらく、全部が全部ピンを狙っているプロってほとんどいないと思いますし、優勝争いとかになると狙っていく。予選ラウンドとか、初日、2日目はセーフティ気味に行くことが多いですね」

ーそれは、一度ミスに陥ってしまうと立て直しずらいんですか?

「出足からつまずきたくないというのは、あったりしますね。練習場ですごい調子が良くても、スタートしてミスして”あれ?”というプロもいらっしゃいます。練習場で「今日は調子が悪いから、スクリーン、センターのほうを狙っていこう」と、それであがっていくとスコアが良かったりとか。
そうなってくると、すーっとスタートしていくほうが僕は良いかなと思っています」

ーリズムが悪いと思った時に、清水さんはプロに食べ物をあげるというエピソードも…

「これは、今ついているイ・ボミプロなんですけど。バナナとかゼリーを食べて、それによってリズムが変わってくるので良いのかなと思いますね」

ー毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。清水さんが、大事な大会前に聴いている曲だとか、集中力を高めるために聴いている曲はありますか?

「寝る前に聴いている曲はあります。EXILEの「もっと強く」という曲なんですけど、優勝争いの前の日に寝付きが悪かったりするときに音楽を聴いたりしています。自分の気持ちを上げていってくれるような曲ですね」