Athelete News
  • mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
15.02.07
より高く、より強く。その先に広がる世界を目指して
今週の「ATHLETE NEWS」は、バスケット「3×3」の日本代表、落合知也選手をゲストにお迎えしました。

落合選手は、去年誕生した「3×3」の国内最高峰リーグ「PREMIER.EXE」でチームの中心選手として活躍されました。さらに、バスケ1on1の世界No.1を決める大会の日本予選「Red Bull King of the Rock Japan Final」で優勝。

現在は5人制のNBDL大塚商会アルファーズでスターティングメンバーとしてリーグ戦を戦っています。



ー「3×3」もあって「1on1」の大会にも出て、5人制のリーグにも所属していらっしゃる。そんな事が可能なんですか?

「可能にしてますね(笑)。僕以外では、いないですよ(笑)」

ー人数の違いがあっても、同じバスケなんですか?

「別物と考えてもらっていいと思います。自分でやっていても、5人だと出来ない事が「3×3」では出来たり。5人制だとチームで守ったり、チームで攻めたりという戦術がたくさんあったりします。「3×3」はとにかく展開が早く、オフェンスの時間は12秒しかないんですよ。5人制だと24秒です。なので、戦術を組んだりとか、そういう時間がないんです。個人の状況判断能力がすごい求められますし、あとはスペースがあるので、より一対一というシチュエーションが多いですね」

ー3種類やっていると、変な癖がついたりはしないですか?

「ありますね(笑)。例えば「3×3」は体のぶつかり合いが激しいんですよ。あまりファールが鳴らなかったりとか、5人制でとられるファールが3人制では鳴らなかったり、「3×3」をやって、次の日5人制の試合という時に、激しくいったらファールになってしまったりね(笑)。あとは、ボールが違うんですよ。5人制は7号球なんですよ。「3×3」は6号球、1on1は7号球ですね」

ー「3×3」は去年、新しいバスケの形としてスタートしました。国内リーグ「PREMIER.EXE」初年度を振り返ってみていかがだったでしょうか?

「初年度、新しいリーグということで、探り探りやっていて。問題や課題もあったんですけど、バスケットを知らない人、「3x3」を知らない人へのアピールは出来たかなと思います。これから、もっともっと人気が出たらないいなと思います。外でやるので、例えばショッピングモールの外でやっていたら、全然関係ないお客さんが見て、面白いねと思える様な環境でバスケが出来るんですよ」

ーより普及していって、国際大会があったりオリンピックになった時に、会場じゃなくてストリートでやったら斬新ですよね

「東京オリンピックに正式種目目指してる競技なので、競技になったら、外にどれだけお客さんが入るとか夢は広がりますね(笑)」

ー「3×3」はストリートの「3on3」を元にしているので、そういう文化、カルチャーがあったりしますね

「音楽がガンガンかかっていて、MCとDJがいて、その中でバスケをやるので、それはまた5人制とは違いますね」

ーこれから、どんな風に盛り上がっていくことを想像していますか?

「やっぱり国内での「3x3」の認知度が低いですし、もともとバスケが日本ではマイナーというのもありますけど、47都道府県で大会が頻繁に開催される様なイメージはあってほしいなと思います。各都道府県で大会を増やしていって、日本選手権を優勝したチームが世界大会に出て行ったり、そういう流れが理想だったりしますね」

ー「3×3」は、人数が少なくてもチームを作れるわけじゃないですか。作りやすさで言えばフットワークが軽そうですね。全国各地に特色あるチームが出て来ると、ますます盛り上がっていきますよね

「ファンの方で「バスケをやりたいと思って、素人なんですけど始めました」という方がいて、地元の友達と「3×3」の大会に出たいと思ますと言ってくれて、すごい嬉しかったですね。そういう選手も増えてほしいですし、僕みたいに一回大学でバスケ熱冷めた選手とかも、「3×3」で、もう一回世界大会に出れる様な選手が出て来てほしいと思います。夢がある競技だと思うので楽しみですね」

ー落合選手の「3x3」での今年の目標を聞かせていただきたいのですが?

「まず「3x3」は、一昨年はアジアで一位だったんですよ。個人のランキングがあって、大会によってグレードが違います。世界大会でいい成績を残したらポイントが高いとか、その採点方法は不確かなんですけど、たぶん得点だと思うんですよね(笑)。一昨年は日本で1位、アジアで1位、世界で15位までいったんですけど、去年のシーズンでアジア5位まで落ちてしまったり、世界でも70位くらいまで落ちてしまったので、今年はどうにか世界大会でも結果を残して、日本人でも出来るという証明をしたいなと思うので、アジア1位、世界でも10位以内に入りたいと思います」

ートップ10に入って来たら、そうとうすごい事ですよね

「そうすれば、「3x3」もバスケも盛り上げられると思うので、自分を通して盛り上げていきたいですね」

ー5人制の今年の目標は何ですか?

「僕のリーグは9チームあって、そのうちの5位なんですけど、4位以上がプレーオフに出られるんですよ。なので、まずは4位以内に入ってプレーオフで優勝する事ですね。そこを目指しています」

ー今、バスケットボールはリーグが2つあって問題になっていますよね?

「FIBAからの制裁が解除されないと、僕の日本代表としての活動も制限されちゃうので。ただ「3x3」に関しては、個人の活動で世界大会に出られたりするんですよ」

ー「3x3」の日本代表に対しても制裁はあるということですか?

「そうですね。全カテゴリーに制裁があるので、日本代表として世界大会とか海外の試合には出れないんですよね」

ーこれはいち早くすっきりしてほしいですよね。バスケットを広めようとしているのに、それが足かせになってしまうのは大きな問題ですよね

「そこの問題は協会だけではなくて、選手にも責任があるので、僕たちでも何かしら行動出来る事があると思います。どうにかして変えていかないと、子供達の夢を奪ってしまう事にもなるので。自分たちの代表活動もそうですけど、そこはいち早く変えないといけないとこですね」

ー最後に、リスナーの皆さんにメッセージをお願い出来ますか?

「バスケットボール全体の問題が色々騒がれていますが、自分が先頭に立って盛り上げていきたいなと思っていますし、自分を通してバスケットボールをメジャーにしていきたいと思っているので、これをきっかけにバスケを見たいと思ってくれる方がいたら、ぜひ観に来てほしいですね!」