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21.04.17
大人気野球ユーチューバー誕生の裏側
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今週の「Athlete News」は、野球ユーチューバーのトクサンをゲストにお迎えしました。

大人気野球ユーチューバー・トクサンこと徳田正憲(とくだ・まさのり)さんは、1985年生まれ、東京都大田区のご出身。
帝京高時代は、甲子園出場。創価大学ではキャプテンを務められました。
卒業後は一般企業に就職し、クラブチームで野球を続けられています。
2016年に野球のYouTubeチャンネル「トクサンTV」をスタート、チャンネル登録数60万人を超える大人気となっています。



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──ユーチューバーの方をこの番組にお迎えするのは2人目になります。先日、元プロ野球選手の高木豊さんにお越しいただきました。そして、YouTubeの「トクサンTV」の登録数が…。

62万人を超えておりまして。

──動画のジャンルは多岐に渡っていますよね。

そうですね。とにかく野球を中心とした…野球に携わる施設だったり、グローブ・バットなどの道具を紹介したりとか、僕らは毎週日曜日に草野球をやっているんですけど、そういったことをトクサンTVで配信しています。

──そしてゲストの方も、ビッグゲストがいらっしゃいますよね。

本当にすごいですよね。毎回呼んでいて自分たちでビックリするんですけど(笑)。

──あと、トクサンの技術解説の動画もありますよね?

恐れ多いんですけど、これは、今まであった“野球界の落とし穴”みたいなものがあって。野球の技術って、プロ野球選手が一番知っているじゃないですか。ただ、野球選手って、“技術をアウトプットする”のが仕事ではなく“パフォーマンスを見せるのが仕事”だというところで、なかなか、練習方法やバッティングを良くする意識、ピッチングで球を速くする意識などを、(野球選手から)聞いたという人があまりいなかったんですね。
僕は東京の帝京高校から創価大学に進学して、一応学生のアマチュア野球の中では全国クラスの大学を出ているので、そこで得た知識や考え方をYouTubeで話したら、意外と反響が大きかったんですよ。

──みんな知りたかった、ニーズがあったということですよね。

そうです。聞いたことがない話がたくさんあったという。例えば、今の高校野球でいうと大阪桐蔭高校とかが強いんですけど、本来は大阪桐蔭に入らないと聞けない技術や練習方法、トレーニングがたくさんありますよね。でも、大阪桐蔭に行かなくとも、そこでやっている練習方法や意識というものが、YouTubeを通して聞けてしまう。これは今までになかった世界なので、それをトクサンTVが最初に始めたことで、もしかしたら、(ニーズの)隙間をこう…(笑)。

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──なるほど。まさに今ならでは、ですね。そもそも、ユーチューバーになったきっかけは何ですか?

私「トクサン」と、もう1人「ライパチ」という相方がいまして、基本的にこの2人でやっているんですけど、トクサンTVを始めていく上でもう1人、もともとテレビ局員だった「アニキ」という人物もいるんですね。
この3人は、8年以上前から草野球のチームメイトだったんです。その時に、テレビ局員だったアニキが、当時ライパチが(チームの中で)“へたっぴキャラ”だったんですけど、「へたっぴの人間が上手い人にどんどん野球の技術を聞いていく…という番組は今までなかったよね」と言って。
それで、それ(下手な人間が野球の技術を教えてもらう)を中心としたYouTubeチャンネルがまず始まったんです。なので、実はその時には私・トクサンはいなかったんですね。(ライパチが)「ライパチボーイTV」というチャンネルを1週間ぐらいやっていたんですけど、アニキが「やっぱり、へたっぴがずっとやってるだけじゃ面白くないかもしれない」って(笑)。もうすごい角度でジャッジしたわけですよね。1週間で(笑)。

──ある意味プロですよね(笑)。

そこでたまたま、もともと仲が良かった私がキャスティングされたという。本当にたまたまですけど、肩書きが帝京高校、創価大学という、アマチュア野球の中で全国大会にも行っているようなところで野球をしていた人間と、万年補欠でベンチ…スタンドだった人間との(笑)凸凹コンビでやってみよう、ということで始まったのが、トクサンTVなんです。

──視聴者の方には、やっぱり補欠の人の方が多いですものね。

おっしゃる通りです。試合に出ることができるスタメンは9人なので、それ以外の部員も含めたらやっぱり試合に出ていない方々の方が多いので、そういったところで2人のバランスというのがうまくハマったんじゃないかなと思っています。

──でも、そもそもユーチューバーになろうなんて思っていなかったわけですよね。

思ってなくて、僕はもともと教員になろうと思っていたんですよ。

──それなら、人に説明するのは得意だったということですか?

「得意」というほどではないですけれども…。高校時代に甲子園に出たんですけど、その時逆に僕はベンチで、試合には出ていなかったんです。でもみんなのおかげで甲子園に行けて、その時の光景ってやっぱりすごく貴重なものだったんですね。
社会に出て野球から離れる時期があった時に、“僕はやっぱり野球が人生の中にないとダメだな”と思ったんです。自分が草野球をやるとかプレーヤーをやるというよりも、もう一度甲子園に行ける、その夢を目指したいなと思ったんです。“それなら高校の教員だな”となって、そこを目指していたまさにその途中で、YouTubeで「トクサン、ちょっと来てよ!」と言われてライパチに色々説明したりしていたら、気付いたら「トクサンTV」というチャンネルでユーチューバーとして進んでいくことになっていたんですけど(笑)。

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──トクサンは、小学生の頃からソフトボールをされていたとか。

そうなんですよ。通っている小学校にソフトボールチームがあって。だからソフトボールを始めた、というわけではなく、僕の父親の友達がたまたまその小学校のソフトボールチームの監督だったんです。学校の隣に小さな公園があって、そこで毎日のように遊んでいた僕を見て、「そんなところで遊んでるならこっちへ来い」と言われて行ったところがソフトボールのチームで。それでボールを投げて遊んだりしていたら楽しくなっちゃって、そのままスタートしたという感じです。

──この間、トヨタ自動車の女子ソフトボールのレッドテリアーズと一緒に練習をされていましたけれど。

すごかったです。“こんなに速いんだ!”と思って。ノックの打球、送球の強さ、男性と女性ではどうしても物理的に力の差はあるんですけど、その中でもレッドテリアーズの選手たちはガンガン投げますし、ノックも体感5mぐらいのところからバンバン打ってくるので、“こんな中でやってるのか!”と思って。
男性も学ぶものがたくさんあるなと思いましたね。体の伝え方とか考え方とか。僕らはどうしても野球をメインでやってしまうんですけど、これからは、どんどんソフトボールの方にもいこうかなと思っています。

──それこそ、ユーチューバーならではの垣根のない感じで、色々なことを紹介しているというのは素晴らしいなと思いましたね。

そうですね。スター選手に出てもらう回もあれば、シュールな道具紹介の回があったり(笑)、地方の野球ショップに行って「こんなものがある!」とやったり、縛られない感じでやれているのは、YouTubeならではですね。

──さて番組では、ゲストの方にcheer up songを伺っています。トクサンの心の支えになっている曲を教えてください。

エレファントカシマシさんの「俺たちの明日」です。この曲は、“年齢を重ねていくたびに刺さるな”と思っていて。まさに「頑張ろう」って。社会って苦しいじゃないですか(笑)。だから、そういう時にYouTubeを観ている人たちのためにも、僕らが頑張っていかないと。
チャンネルの登録者数が62万人を超えてきたり、色々な方々とお仕事をさせていただく中で、やっぱり“仕事”というと責任が伴ってきますよね。だから無意味な動画を1日たりともやりたくないというところで、どうしても心がキューっとなる瞬間があるんです。でも、“なぜこの野球YouTubeを始めたのか”“この道に進むことを誰が決めたのか”とか、そういう原点に立ち返ってみると、“やっぱりもう1回頑張ろう”と。そういう気持ちを大事にしているので、まさに「頑張ろうぜ」ですね。


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今週のゲスト、トクサンのサイン色紙を1名様にプレゼントします!
ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしていただくか、
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