21.03.06
チームでも個人でもタイトルを目指す
吉田正尚（よしだ・まさたか）選手は、1993年生まれ、福井県出身。
強豪、福井県の敦賀気比高校を経て青山学院大学へ進学。
2015年のドラフト会議で１位指名されオリックス・バファローズ入り。
173センチ、85キロと小柄ながら、力強いスイングで、左打席から豪快な一打を放つ和製大砲として活躍。
昨シーズンは、打率3割5分で初の首位打者に輝きました。
──昨シーズンはプロ入り5年目にして初のタイトル（首位打者）に輝かれました。決まった時はどんなお気持ちでしたか？
その前の年は2位で、森（友哉）君と最後まで争って獲れなかったので。どの分野でもそうなんですけれど、やっぱり1番を目指していかなくてはいけないと思うので、そういう面で、昨年打率で1位になれたということは、この先にも生きてくるのかなと思います。
──オリックスの生え抜き選手で首位打者に輝いたのは、イチローさん以来ということで。
イチローさんはそこから7年ぐらい連続で首位打者なので、すごいなと思います（笑）。
──プロ入りをする時に“タイトルを獲りたい”という想いはあったと思うんですが、どのタイトルが1番近いと思っていましたか？
首位打者も、（最初は）あまりイメージはなかったんですけど…。「打率3割」って、パ・リーグだと年間4、5人出るか出ないかぐらいなんですが、僕はそこに3年目に入れたので、（首位打者の）“チャンスはあるかな”という気持ちはありました。
©ORIX Buffaloes
一か八か、というのは自分の中ではあまり好きではなくて。常にボールに対して強くコンタクトしていきたいというのが自分のバッティングスタイルですね。
──強くコンタクトすることがヒットにも繋がるということですか？
そうですね。自分の中で1番良いスイングというのはホームランになる打球だと思うんですけど、強く打つことによって、打ち損じてもゴロも（守備の）間を抜けていくので。そういう意味ではボールに対しての打球速度は大事ですし、どうしたら強く打って打球速度が上がるのかも考えなければいけない。バッティングってすごく奥が深くて、正解がないものかなと思っています。
──そしてバットは、「バレルバット」という特殊なバットを使ってらっしゃるとか。
手元に重心があるので、スイングする時に自然にバットが内側を通ってくるんですよね。先端の方が重いと、バットのヘッドが落ちて遠回りしていくんですけど、手元に重心があると、自分の感覚だと、バットが身体の近くを通って振れているので、良いアイテムだと思っています。
──そしてプロ野球界のビッグニュースと言えば、ニューヨーク・ヤンキースから楽天に、田中将大投手が帰ってきましたよね。吉田選手は対決したことはないですよね？
そうですね。（楽天への復帰が）8年ぶりということで、僕が今年6年目になるので、あの24連勝（2013年）で日本一になった時のテレビの映像しか知らないんです。だから、（対戦するのが）楽しみですね。
──吉田選手は、いつかメジャーに挑戦したいという気持ちはありますか？
やっぱり野球選手である以上、高いところでプレーしたい、体験してみたいという想いはあるので、（メジャー挑戦を）1つのモチベーションというか、目標にはしています。
──今シーズンの個人、そしてチームそれぞれの目標をお聞かせください。
チームとしてはやはり優勝を目指したいです。今年から選手会長も務めますが、コロナが落ち着いていたら、最終的には“ビールかけ”をしてみんなで喜びを分かち合いたいと思いますし、そのためには個人としてもキャリアハイを目指して、数字の面でもタイトル争いができたら、チームとしても個人としても良いのかなと思います。
──ぜひ勝利の美酒を味わってほしいですね。さあ、この番組では、毎回ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。吉田選手の心の支えになっている曲を教えて下さい。
菅田将暉さんの「まちがいさがし」という曲です。単純に菅田将暉さんがカッコいいなと思っていて、生まれ変わったら菅田将暉さんになりたいなって（笑）。
俳優さんですけれども、歌を歌っても一流だし、芸術的というか、魅力を感じますね。
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