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21.02.27
新天地にかける想い
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今週の「Athlete News」は、今季より名古屋グランパスに新加入された注目のお2人、柿谷曜一朗選手と齋藤学選手に、リモートでお話を伺っていきました。

柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)選手は、1990年生まれ、大阪市出身。
セレッソ大阪の育成組織で育ち、2006年、クラブ史上最年少の16歳でプロ契約。
2014年にスイスのバーゼルに完全移籍し、2016年にセレッソ大阪へ復帰。

齋藤学(さいとう・まなぶ)選手も同い年生まれの、神奈川県出身。
横浜F・マリノスの下部組織から、2009年にトップチームに昇格。
切れ味鋭いドリブル突破が武器のサイドアタッカーで、2018年から川崎フロンターレで過ごし、2度のリーグ優勝に貢献。

柿谷選手、齋藤選手共に2014年のワールドカップブラジル大会の日本代表に名を連ね、今シーズンから名古屋グランパスへ加入されました。

大型補強の中でも注目度の高いお2人、セレッソ大阪の顔、天才・柿谷曜一朗選手と変幻自在のドリブルが代名詞の齋藤学選手、お2人の新天地へかける想いを伺います!



まずはじめに、柿谷曜一朗選手にお話を伺いました。

──いよいよ明日、アウェーでアビスパ福岡との開幕戦を迎えられます。新チームでの開幕戦、心境はいかがですか?

柿谷:
“やっと始まるな”という感じですね。新しいチームに来て、試合をやるにつれてコミュニケーションが取りやすくなったり、その選手の良いところとかが見えてくるので、開幕戦から全てがうまくいくとは思っていないですけど、キャンプを通してかなり良い状態で仕上がっているので、本当に楽しみです。

──今まで敵として戦っていた名古屋グランパス。実際に加入してみて、印象というのは変わったりしましたか?

柿谷:
今までいたチームがあまりにも賑やかだったので、本当に“静かに”というか、黙々とトレーニングに励んでいる感じが前のチームとは全然違いますね。最初は少し戸惑いましたけど、“戦う集団”というか、強い集団…1つになってるなという感覚はすごくありますね。

──静かな、大人しいチームなんですね(笑)。

柿谷:
1日セレッソにいて1日名古屋にいるだけで、みんながそう答えると思います(笑)。セレッソはやっぱりちょっと異常やったんかなと思いました(笑)。
大阪人が多いので、練習中でも何かあれば誰かが突っ込んで、それに誰かが乗っかっって…っていうのばっかりやったんで。

──じゃあ、今は柿谷選手がボケても誰も突っ込んでくれないみたいな、ちょっと寂しい感じですか?

柿谷:
もう“ボケよう”とも思わないですね(笑)。

──(笑)。そして奥様が第二子妊娠を発表されましたね。おめでとうございます! 新シーズンにかける意気込みというのも、かなり高まるんじゃないでしょうか?

柿谷:
そうですね。上の娘が2歳を過ぎたんですけど、サッカーというものをちょっと認識し始めているので、“カッコいいところを見せなあかんな”というところと、奥さんにも、しっかり試合に出ている僕を見て安心して妊娠生活を送ってもらわないといけないので、ちょっと違った意味での覚悟もあるかなと思います。

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──そして、ブラジルW杯の代表メンバーで、若い時から同じチームで日の丸を着けて戦っていた齋藤学選手も新たに(名古屋グランパスに)加入しましたよね。何かお話をされていたりするんですか?

柿谷:
初めて一緒の(クラブ)チームになりましたけど、僕が小学校の時に初めて学を見て、“日本には世界でもNo.1になれる選手がいるんだな”って初めて思った選手なんです。
もちろん、そこからはお互い怪我もあったり、いろんな状況、いろんな経験をして育った中で一緒のチームになって。“一緒のチームになったらどれだけ助かるんやろな”ってずっと思っていたんですけど、同じチームになって改めて思ったのは、練習からそうですけど、「頼りになる」の一言。最初から出ていようが途中から出ようが、どのタイミングで試合に出ても脅威になる選手なんです。別に僕が“ありがたい”って言う必要はないかもしれないけれど、マークも引き付けてくれますし、僕のところに人が少なくなるのは大歓迎なので(笑)。

──そんな幼い頃から切磋琢磨してきたお2人が今同じチームにいるって、ちょっと感慨深いですね。

柿谷:
そうですね。僕は別に学と一緒のチームになったから言っているわけではなく、小さい頃から「誰がすごかったですか?」という質問に関してはずっと「齋藤学」と答えてきていたので。そういう選手と同じチームになるというのは、頼もしいですね。

──最後に、チームとして、個人として、今シーズンの目標をお願いします。

柿谷:
チームとしては、ACL(チャンピオンズリーグ)もありますし、過密日程の中でトップチームの選手全員がどのタイミングでも試合に出れる準備をしておかないといけないし、その中でも、連戦ということを抜きにして、どの試合も全員が最高のパフォーマンスで出れないといけない。
自分としても、試合をして休んで…というよりはずっと試合をしていきたいし、試合を重ねていくことによって、JリーグだけじゃなくアジアNo.1というところを、チームとして目指したいなと思っています。

個人としても、先ほど言った過密日程で、もしかしたらターンオーバーとかが出てくるかもしれないんですけど、できればマッシモ(・フィッカデンティ)監督に疲れを見せずに試合を戦い抜いて、全部の試合に出れるぐらい元気な姿を見せて、出る全ての試合でゴールやアシストを決めて、チームに貢献したいなと思います。

──柿谷選手、ありがとうございました!

柿谷:
ありがとうございました。


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続いて、齋藤学選手にお話を伺っていきました。

──さあ、新天地で迎える明日の開幕戦。今、どのような心境ですか?

齋藤:
楽しみです。“やっと始まるな”という感じがしています。開幕に向けて1ヶ月ちょっとは体を作ったりする時間があるんですけど、試合は待ち遠しいので、“もう開幕だ!”という気持ちと、“1年間はすぐ終わるな、始まっちゃったな”という2つの気持ちがあります。

──長いシーズンですけれども、やっぱり始まってしまうとあっという間に感じるものなんですか?

齋藤:
あっという間に1年は過ぎていきますね。毎日の練習は2時間ぐらいですけど、そこ(開幕)に向けて毎日過ごして、(シーズン中も)1週間試合に向けて過ごしていくので、毎年終わってみると、意外とあっという間という感じはしています。

──そして、2019年8月に右膝の靭帯損傷、全治8週間の大怪我をされて、昨シーズンはベンチから外れる苦しい時期もありました。それを乗り越えて新天地にかける想いを聞かせてください。

齋藤:
2年前に右膝を怪我した時は、治らなくて、“サッカーを辞めようかな”と思った時期もあったんです。そこからいろんなことをして治って、昨年1年間は、1回もリハビリに入らず、練習を休まずにできたというのは自分にとってはすごく大きかったのと、それでも(出場)メンバーに入れなかったりして、“ああ、自分はなんでサッカーをやってるんだろう?”って思ったりとか、色々自分の中で考えたりする時間が多かったんですけど、でもそれを乗り越えて、名古屋から話が来た時には嬉しかったですね。

──先ほど柿谷選手に伺ったら、小学生の時に齋藤選手を見て、“世界に通用する日本人がいた!”と思った、と仰っていました。

齋藤:
大げさ(笑)。でも、いつも言ってくれてる気がします。「小6がピークだろ」って言ってましたね(笑)。
まさか一緒のチームでサッカーをやると思ってなかったので、何か不思議な感覚ですね。世代別の代表とかで一緒になることしかなかったので、まだ“一緒のチーム”って感じはしてないです(笑)。
でもやっぱり、一緒にサッカーをするのは面白いですね。

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──逆に齋藤選手は、小学校の頃に柿谷選手を見て、何か印象に残っていることとかありますか?

齋藤:
“天才だな”と思ってました。僕が褒められてるけれど、自分では自分がそんなにすごい感じはしてなかったですし、逆に1つ上でやっていた柿谷曜一朗のことを“怖いし、上手い”と思ってました。

──お互い光るものを持っていたということですね。

齋藤:
本当にすごかったんですよ。過去形になってるけど(笑)。

──そして昨シーズン、名古屋グランパスは失点数がリーグ最少の28。サイドアタッカーの齋藤選手は、ディフェンダーとやりとりされていたりしますか?

齋藤:
守備についても、ディフェンスの選手だけでやるわけではなくて、前線からの守備もすごく大事だと思っています。
僕は(横浜F・)マリノスから(川崎)フロンターレに移籍したんですけど、そこで守備もすごく考えながらできるようになって、去年1年間はけっこう守備の形が上手くできたなと思っていたので、名古屋でも、後ろの選手たちとしっかり連携を取ることで自分の守備の動きを鍛えていきたいし、もっと試合で出していきたいなと思っています。

──最後に、チームとして、そして個人としての今シーズンの目標についてお聞かせください。

齋藤:
優勝します。

──力強いお言葉! 個人としての目標はありますか?

齋藤:
点を取りたい、賞を取りたい、ベストイレブンを取りたいとかは正直あまり思っていなくて、とりあえずチームが優勝するために自分ができることをまずしなくてはと思っています。
もし試合に出れない時間があったとしても、それはそれで役割があると思うので、チームが優勝するためにやることをやって、このグランパスで優勝したいなと思っています。

──ぜひ優勝してください。応援してます! 齋藤学選手、ありがとうございました。

頑張ります。ありがとうございました!


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