Athelete News
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20.08.29
女子キックボクシングの頂点を目指す
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今週の「Athlete News」は、キックボクサー・那須川天心選手の父親でトレーナーの那須川弘幸さん、女性キックボクサーの寺山日葵選手をゲストにお迎えしました。

那須川弘幸さんは、キックボクシング界の“神童”那須川天心選手の父親でトレーナー、そして、『TEPPEN GYM(テッペンジム)』の会長でいらっしゃいます。
そのテッペンジム所属で、現在人気急上昇中の女性キックボクサーが寺山日葵(てらやま・ひなた)選手です。
2001年生まれの19歳。
6歳で空手を始め、10歳で群馬からテッペンジムに通われます。
高校生になった15歳でプロデビュー。
現在は、キックボクシングRISE QUEENのミニフライ級王者に君臨されています。



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──今年の2月に天心選手にお越しいただいて、“お父様が厳しい”とかそういうお話もされてたんですが(笑)、その天心選手、7月に試合をされて、みごと1RKO勝利。おめでとうございます。
まさに“無敵”と言っても過言ではないんですけれども、どうやったらあんなに強い選手に育つんですか?


那須川:
小さい頃から一緒に生活をして練習も共にずっとやってきたので、毎日“パーソナルトレーニング”をしてきたわけです。そうすればやっぱり強くなるんですよね。

──天心選手が「特別な人間」なのか、それとも、「特別なトレーニングを積んできた」のか、どちらでしょう?

那須川:
運動神経はいいんですけど、それでも普通の子供でしたよ。ただ、それ(練習)をしっかりやり続けてきた。小学生の頃から、遊びたい気持ちを殺してしっかりトレーニングに励んで今まで続けてきたっていうことが、やっぱり強さに繋がってるんじゃないかなと思いますね。

──天心選手は、努力している量が圧倒的に多い?

那須川:
圧倒的ですね。そこに尽きます。自分の息子だからじゃないですけど、努力をしてあそこまで来た男なので。

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──そして日葵選手。同じく7月の試合で勝利! おめでとうございます。この結果、内容についてはいかがですか?

寺山:
延長戦で勝ったんですけど、相手選手がすごく強くて、途中で心が折れかけた試合でしたね(笑)。相手が試合中に笑顔を見せる選手だったんですよ。笑って前に来る選手で、もう、怖くて怖くて…。「延長」ってなった時に、“うわ〜、帰りたいな”とか思ったんですけど、セコンドについてくださった会長や天心から喝を入れてもらって、どうにか最後まで粘って勝つことができました。

──トレーニングはされていたと思うんですけど、やっぱり自粛期間中はなかなか試合などができなかったですよね。実際に試合をした時のスタミナって、やっぱり大変でした?

寺山:
私はもともと体力が全然なくて、過去の試合、途中でバテることが多かったんですよ(笑)。会長に「本当に体力ないな」って言われるぐらい、体力が課題な試合が多くて。でも、この間の試合は自粛期間明けだったんですけど、できることはやってきたので、体力面についてはそこまで問題はなかったかなと思いますね。

──むしろスタミナが付いてきた、という感じ?

那須川:
そうですね。3戦目ぐらいまでは、1ラウンド終わって2ラウンドが始まった途中から落ちるんですよ。本当に練習量が足りなかったので。群馬県から(ジムのある)松戸まで通ってきていたので、(毎日は)来れないわけですよ。だから、“課題としてこういうことをやりなさい”という通信教育みたいな感じでやっていました。
でも、去年こちらの方に来て毎日練習できる環境が整ったので、それからはスタミナの心配は全くないですね。

──こちらに来て、トレーニングの強度は上がったんですか?

寺山:
上がりましたね。今まで高校生だったので、女子高生…楽しいじゃないですか(笑)。それで誘惑に負けて練習をサボっちゃったりしたこともあったんですが、毎日ジムに通える環境になって直接教えてもらうことも増えたので、練習内容もだいぶ濃くなりましたし、スタミナ面も良くなってきましたね。

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──でも今もお若くて、19歳、大学に通われていらっしゃる。さっきロビーでお会いしたけど、全然気付かない(笑)。キックボクシングをやっているようには見えないですよね。

寺山:
あまり気付かれないですね(笑)。大学の友達は(キックボクシングをやっていることを)誰も知らないです。言うタイミングを逃してしまって、そこから“いつバレるんだろう”みたいな、ちょっとそこを楽しんでます(笑)。

──“強い男性の方が好き”とかはあるんですか? 自分より弱い男の人は嫌でしょ?

寺山:
いや、そんなことはないです。別に“守ってもらいたい”とは思わないので、弱い方でも、素敵な方なら誰でも(笑)。自分のことは自分でどうにかするので(笑)。

那須川:
(寺山選手は)めちゃめちゃジャニーズオタクです。もう小さい頃から知ってますけど、いまだに抜けきれず。

──でも、格闘家の方にもイケメンでカッコいい方いっぱいいらっしゃいますけど。

寺山:
特に…大丈夫ですかね(笑)。

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──そして寺山選手、これからの夢を聞かせてください。

寺山:
「女子キックボクシング」と言えば「寺山日葵」となるぐらい強くなることが今の目標です。まだ敵は国内にも海外にもいますから、1番になれるようにもっともっと強くなって、そしてキックボクシングをもっと広められたらな、というのが今の目標ですね。

那須川:
強くなって、夢がジャニーズと共演したいとか言ってなかった? 「会いたい」っていったよね(笑)。

寺山:
はい(笑)。もともとキックボクシングを始めたきっかけも、格闘家のRENA選手が嵐と共演しているのを見て、“キックボクシングで有名になったら嵐と共演できるんだ!”という単純な理由で始めたので(笑)。

──そして、更に試合の予定があるとお聞きしました。

寺山:
女性キックボクサーの頂点を決めるトーナメントの初戦が10月11日にありまして、そこに出場させていただきます。

那須川:
この試合は、各業界から強い選手を集めて、2階級を1個にまとめてやるんですよ。そこで勝てば、本当にキックボクシングの女子の中でナンバーワンになれるぐらい。賞金も出ますし、今までにない、そういうトーナメントをRISEさんでやるということが決まったので。僕は確実に優勝するとは思ってますけど。

寺山:
(笑)。

那須川:
勝てば誰もが認める大会になるので、すごいですよ。

──期間はどのぐらいなんですか?

寺山:
8人制のトーナメントで、10月11日が1回戦、11月1日に準決勝と決勝があります。

──まずはそこを目指して仕上げていく?

那須川:
そうですね。良い年末を迎えられるように必ず勝ってもらって。

──嵐に近づく?(笑)

寺山:
はい(笑)。もう優勝します(笑)。

──さあ、番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。寺山選手の心の支えになっている曲を教えて下さい。

寺山:
ニコラス・エドワーズさんで「Sticks & Stones」です。アップテンポですごくカッコいい曲だなと思って。今、入場曲として使わせてもらっていて、試合前には必ず聴く私の勝負曲になっていて、いつも元気付けられています。

──やっぱり“音楽”って、切っても切れないものですか?

寺山:
そうですね。やっぱり落ち込んだ時とかに聴くのも音楽ですし、楽しい時に聴くのも音楽なので、何をするにも音楽は自分の中で大切なものだなと思ってます。

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