Athelete News
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20.05.09
最高のパフォーマンスを
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今週の「Athlete News」は、カヌーで東京オリンピックの日本代表に内定している矢澤亜季選手をゲストにお迎えしました。

矢澤亜季選手は、1991年、長野県生まれの28歳。
父親と兄の影響で小学3年生からカヌーを始め、前回のリオデジャネイロ大会には、兄の一輝選手とともに出場。
その後、強豪国・スロベニアに拠点を移し、2018年のジャカルタアジア大会では、カヌーのスラローム女子カヤックシングルで日本女子としてこの種目初の金メダルに輝かれました。来年の東京オリンピックでは、メダル獲得が期待されています。



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──釣りがご趣味なんですか?

はい。できれば、自分が釣った魚を自分でさばいて食べたいな、という思いから釣りを始めました。

──僕も(釣りが)大好きですよ。僕も“釣った魚を美味しくいただく”ということで、どういう風に締めてどういう風におろして…とか、そういうのを色々勉強したりしてます。

YouTubeを観てます(笑)。

──嬉しいな〜。僕、“釣りYouTuber”ですからね(笑)。でもシーカヤックとかなら、どこまでもスイスイって漕いで行けるわけじゃないですか。

そうなんですけど、サメがいるので(笑)。シーカヤックは普通の船と比べると水との距離が近いじゃないですか。だからちょっと怖いなって思って、なかなか(シーカヤックで釣りは)できないんですよね。

──その他にも習い事をたくさんされていたんですか?

私は3歳から日本舞踊を習っていました。一応名取で、(芸名を)“西川那美波”と申します。

──日本舞踊で、カヌーに活かされる部分はあったりするんですか?

やっぱり足腰を使うので、姿勢もそうですけど、体幹が鍛えられるのと、“しなやかな動き”をカヌーに活かせてるんじゃないかなって思っています。

──釣りも(カヌーに)活きてきたりしますか?

釣りは、手の感覚が、パドルのさばきの水のとらえ方によって全然違ってくるので、そこがいいかなと思います。

──貪欲にいろんなことから取り入れて、素晴らしいですね。基本的なことを伺いますけど、そもそも、“カヌー”ってどういう競技なんですか?

私がやっている「カヌースラローム」という競技は、人工で造られたコースにゲートが設置されていて、ゲートを通過していきます。ゲートの種類は2種類あって、緑と白のゲートが「ダウンゲート」と言って、上流から下流に下るゲートになっていて、赤と白のゲートが、下流から上流に通過するゲート(アップゲート)になっています。
ゲートに接触してしまうと自分のゴールタイムに2秒加算されて、ゲートを通過できなかった場合は50秒加算されるので、その合計タイムで競い合う競技になります。

──“上流から下流”と“下流から上流”では、難しさの違いはどういったところにあるんですか?

上流から下流に通過するゲートはスピードがついてしまうので、ボートコントロールが大変です。下流から上流に上がるゲートは、“力をすごく使っているのかな”と思われるんですけど、実際は川の流れの力を使っているので、そこまで体の力は使っていないんです。コツを掴めば力は要らないです。

──“パドルさばき”ってことですか?

パドルさばきと、ボートの感覚、水の使い方。その3つですね。
(水の流れを読むのは)難しいんですけど、練習していくしかないのと、流れを見てしっかり練習をしているので、“どのような流れが次に来るのか”とか、想定しながらやっています。

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──相当、体幹とか筋力が必要になりますよね。

そうですね。先ほど、「力はそんなに使わない」と言ったんですけど、実際は川の流れに逆らって行かなくちゃいけないので、体幹だったりウエイトトレーニングをしっかりして、力を付けています。

──リオオリンピックの後にスロベニアに行かれたんですよね。ヨーロッパはやっぱり環境とか違いますか?

もう、全然違いますね。日本では、東京オリンピックのために人工コースが初めて出来たんですけど、海外だと、国によっては人工コースが2、3個あったりとかして、常に人工コースで練習ができる環境なので、もうそこから徐々に(日本と海外の)レベルの差が開いてしまうのかな、とは感じています。

──それは、どうしたって差がついてきますよね。

そうなんですよ。やっぱり自然の川と人工の川では全く流れが違ってきちゃうので。もちろん、自然の川にも難しさはあるんですけど、“人工のコースには勝てない”というのは、ちょっと感じていますね。

──今回、東京オリンピックが、新型コロナの感染拡大の影響を受けておよそ1年延期になりましたけど、どう思われましたか?

実際、新型コロナウイルスの影響で、私自身もそうなんですけど、海外の選手がトレーニングできていないということも知っていたので。
やっぱり、“オリンピックでは世界の競技者である仲間たちと万全な状態で戦いたい”という思いが強かったので、オリンピックは1年延期になったんですけど、その中でもしっかりと練習して、オリンピックに臨みたいなという気持ちがあります。

──これは日本だけの問題じゃないですもんね。

そうなんです。世界でも厳しい状態が続いてしまっているので、今はしっかりとトレーニングができない方たちにも、しっかり練習ができる時間が設けられたんじゃないかなと思っています。

──さて、番組では、ゲストの方にCheer up Songを伺っています。矢澤選手の心の支えになっている曲を教えてください。

石川さゆりさんの「天城越え」です。

──1986年の曲だから、まだ生まれてないですよね? お父様の影響とかですか?

これは、たまたまテレビを観ていたら(天城越えが)流れてきて。小さい頃から日本舞踊をやっていたので、その影響もあって、日本舞踊の師匠にお願いをして振りを作ってもらいました(笑)。

──「天城越え」に合わせて踊りを作ってもらった?

はい(笑)。

──それはぜひ、SNSでも踊りの動画を上げていただきたい(笑)。
改めて、東京オリンピックに対する“想い”を聞かせてください。


いち東京オリンピック出場選手として、4年前(に出場した)のオリンピックにまた来年挑戦できることに、本当に感謝しています。来年にオリンピックが延期になったということで、残された時間をしっかりと有効に使って、関係者の方々や応援してくださる方々に最高のパフォーマンスを見せられるように、練習して準備していきたいと思っています。

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今週のゲスト、矢澤亜季選手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしていただくか、
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