Athelete News
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20.05.02
リスナーのみなさんへエール
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今週の「Athlete News」は、2人のアスリートの方が、“リスナーのみなさんにエール”ということで、特別に電話で出演してくださいました。

一人は、去年のラグビーワールドカップカップで大活躍、トヨタ自動車ヴェルブリッツ所属・姫野和樹選手、25歳です。
フィジカルを活かした強力な突破と、代名詞にもなった鋭い「ジャッカル」で日本初のベスト8進出に貢献。日本ラグビー界の未来を担う、若きエースです。

もう一人は、東京オリンピックの男子マラソン代表、トヨタ自動車所属・服部勇馬選手、26歳です。
東洋大学時代から箱根駅伝で活躍され、去年9月に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2位。東京オリンピック代表の切符を手に入れました。

練習もままならない今の状況で、どんなことを思っているのか。お二人に現在の心境を伺いました。


まず、姫野和樹選手に電話をつないでお話を伺いました。

<トヨタ自動車ヴェルブリッツ所属・姫野和樹選手(男子ラグビー)>


──去年のワールドカップでの活躍、素晴らしかったですね。

姫野:
ありがとうございます。みなさんのおかげで活躍出来たと思っています。

──日本で初めてワールドカップが開催されるということで、“その歴史的瞬間であるオープニングゲームを絶対観たい!”と思って、東京スタジアムに行ったんですよ。

姫野:
本当ですか! 嬉しいです。

──オープニングセレモニーから、異様な会場の興奮がありましたよね。

姫野:
そうですね。僕はアップしていたので見れなかったんですけど、皆から“凄かった”と聞きました。

──姫野選手は、ワールドカップ全5試合に出場し、代名詞にもなった鋭い“ジャッカル”でチームの躍進に貢献されました。この“ジャッカル”という技は、元々お得意だったんですか?

姫野:
そうですね。ジャッカルは得意でしたね。

──“ジャッカル”という技は昔からあったんですか?

姫野:
はい。僕が中学生の頃からジャッカルという技はありましたね。

──僕は『スクールウォーズ』世代なんですけど、山下真司さん(の役)から「ジャッカル」って言葉は出てこなかったです(笑)。ラインアウトのスローインも、いつの間にか選手を担ぐようになっていて“あれ?”って。

姫野:
そうですよね。昔のラインアウトって、リフトしてないですよね。

──どんどんルールって変わっていくんだなと思いました。厳しい試合の連続だったと思いますけど、特に印象に残っている試合、プレーはありますか?

姫野:
全て印象に残りましたけど、やはり愛知県出身なので、“豊田スタジアムでプレーした”っていうのは特に印象に残っていますね。

──自国開催でもありましたけど、地元でやる試合というのは、より一層、気持ちが入っていたんですか?

姫野:
そうですね。愛知県で育ったラガーマンなので、ワールドカップの舞台で愛知という場所でプレー出来たのは、僕の誇りというか、自信に繋がるというか、本当に嬉しい試合でしたね。

──しかも、その試合で結果も残されましたよね。

姫野:
そうですね。たくさんの人が“姫野ゴール”を後押しして、背中を押してくれました。

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──そしてワールドカップが閉幕して2ヶ月後には 、トップリーグが開幕しました。かつてない盛り上がりの中でスタートしたトップリーグでしたが、新型コロナウイルスの影響で第11節以降の全試合が中止となりました。これを聞いてどう思われましたか?

姫野:
本当に残念でしたね。でも、状況が状況なので、率直に“致し方ない”と思います。ただ、これから日本にラグビーを定着させる為には(リーグ戦を)やりたかったなぁと思います。

──チームとしてもトレーニングがままならない状況だとは思いますが、現在はどのようにされていますか?

姫野:
家で出来ることを(トレーニングを)やったりしてますね。

──ご自宅での“けん玉チャレンジ動画”をTwitterにあげてらっしゃいましたけれども。

姫野:
けん玉が好きなので(笑)。けん玉もけっこう運動になるんですよ(笑)。

──トップアスリートだけでなく、ファンや子供達も、なかなかスポーツを楽しめない現状。リスナーのみなさんに熱いメッセージをお願いします。

姫野:
この状況をしっかりと受け止めて、まずは自分が(新型コロナウイルス疾患に)かからないように、そして周りに感染させないようにしないといけないなと思っています。今は、本当にやるべきことを我慢してやり続けることが重要だと思うので、一緒に、「ワンチーム」となって頑張っていきましょう!

──最後に、“リスナーのみなさんに届けたい歌”のリクエストをお願いできますか?

姫野:
僕は、元気がない時は竹内まりやさんの「元気を出して」という曲をよく聴くので、それをリクエストします。
(リアルタイムで聴いていた)世代ではないですけど、テレビで流れているのを聴いて、“すごく良いな”と思って。それ以来(この曲を)聴くと、すごく元気が出ますね。

──新型コロナウイルスの問題が収束した後、トップリーグ、ワールドカップでの姫野選手の目標をお聞かせください。

姫野:
まずはトップリーグ優勝というところを目指してやっていきたいなと思っています。また、4年後に向けて自分自身のレベルアップもしっかり図りたいなと思っています。ワールドカップではベスト4以上を目標にやっていけたらなと思っています。


続いて、服部勇馬選手と電話をつないでお話を伺いました。

<トヨタ自動車所属・服部勇馬選手(男子マラソン)>


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──まずは、去年9月ですが、MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)での東京オリンピック内定、おめでとうございます。

服部:
ありがとうございます!

──僕も実際に現場に行って観させて頂いたんですけど、最後まで激しいデットヒートでしたね!

服部:
そうですね。優勝を狙っての2位ということで、勝負強さでは中村(匠吾)選手には劣ってしまったんですけど、内定ということで、ひとまず安心はしています。

──大迫(傑)選手が前へ行く展開もあって、そんな中、どんなことを思いながら走っていらっしゃったんですか?

服部:
代表枠は2枠しかない中で、最後、大迫選手に前に出られた時には、“何がなんでも2枠の中に入りたい”という思いでいましたね。今までやってきたトレーニングと気持ちだけで、最後は抜き返せたと思います。

──思いの強さが出たってことですよね。

服部:
そうですね、東京オリンピックに向けて5年半準備してきたので。その準備してきたものを無駄にはしたくない、という思いが足に出たと思います。

──以前、スタジオにお越し頂いた時に「35キロ以降が課題だ」と仰っていましたが、これは見事に克服したのではないですか?

服部:
35キロ以降が課題ではあったんですけど、これまでの反省や取り組みを活かしてトレーニングをやってきて、今回のMGCに関しては、終盤の走りには自信を持って走れていたと思います。

──東京オリンピックに向けて5年半準備されてきたと仰っていましたが、今回の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて東京オリンピックが延期になり、来年7月23日開幕予定になりましたが、この延期が決まった時の心境は?

服部:
世界がこのような状況の中で、僕たちアスリートが走る舞台を与えてくださったことは本当に感謝しなくてはいけないですし、今は1日も早い新型コロナウイルスの収束を願っています。

──はやく収束して欲しいですよね。

服部:
そうですね。出来れば、(みなさんが)今まで通りの生活を早く取り戻してもらえたら良いなと思っています。

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──そして今年3月に行われた東京マラソンでは、MGCでも競り合った大迫選手が2時間5分29秒という日本新記録を出しました。このレースはご覧になっていたのですか?

服部:
テレビで観てました。

──クールな大迫選手が、最後の直線に入った時に感情を剥き出しにしていたじゃないですか。すごく珍しいなと思ったんですけれど、服部選手はどのように思われましたか?

服部:
そうですよね。僕も大迫さんのイメージは“クールな方だな”と思っていたので。涙されているシーンもありましたけど、本当の強さがなければ出せない記録なのかなと思いました。

──「緊急事態宣言」が出てアスリートの方々は辛い状況だと思います。他のアスリートの方たちとは連絡は取り合っているんですか?

服部:
同じトヨタ(所属の選手)の中で、ラグビーやバスケットボールの選手などとは「どういった状況なのか」という連絡は取り合っています。

──元々仲が良い?

服部:
そうですね。連絡を取り合う仲というか、食事に行ったりもしますね。同じトヨタで、アスリートということで、今の状況を共有しています。

──新型コロナウイルスで外出を自粛されているリスナーがたくさんいると思うので、熱いエールをお願いします。

服部:
まずは健康第一で毎日を過ごして欲しいです。この新型コロナウイルスに打ち勝つ為に、一緒に頑張っていきたいと思います。今は我慢の時なので、出来る限り不要不急の外出は控えて頂いて、健康第一で過ごして欲しいと思います。

──ありがとうございます。最後に“リスナーのみなさんに届けたい歌”のリクエストをお願いできますか?

服部:
今回リクエストさせて頂く曲は、花は咲くプロジェクトの「花は咲く」です。
この曲は東日本大震災の後に作られた曲で、僕自身、仙台育英高校にいた時に被災して、この曲に励まされて今も走り続けているので。本当にいつも力を貰える曲です。

──日本が一つになって、世界が一つになって、一歩ずつ前に進んで行きたいですよね。

服部:
そうですね。

──ずばり、東京オリンピックでの目標をお聞きかせください。

服部:
東京オリンピックは僕が目指した最高の舞台なので、メダル獲得に向けて、これからも毎日努力していきたいと思います。


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