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19.12.14
サッカー界の希望
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今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、サッカー元日本代表 播戸竜二さんをゲストにお迎えしました。

播戸竜二さんは、1979年8月2日生まれ、兵庫県出身。
1998年にガンバ大阪に練習生として入団、
U-19/U-20日本代表としても活躍。
2000年シーズンにコンサドーレ札幌へ期限付き移籍し、
岡田武史監督のもとコンサドーレ札幌をJ1昇格に導きました。
そして、2002年シーズンより期限付き移籍を経てヴィッセル神戸へ完全移籍。
2006年シーズンよりガンバ大阪に復帰。
この年にはA代表に初選出され、初得点も果たします。
その後、セレッソ大阪、サガン鳥栖、大宮アルディージャ、FC琉球を経て、
今年9月に現役を引退。
現在はサッカー解説やビジネスなどで活躍されています。


──先週はJ1について伺ったんですけれども、J2の話題も熱いですね
横浜FCがJ1昇格を決め、三浦知良選手が13年ぶりにJ1復帰になるか注目されていますよね


すごいですよね、53歳の年なので…僕よりも一回り上なので、そのカズさんがJ1に行くということで
サッカー界が盛り上がって良いなと思いますね。

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──J1はトップリーグですよね。その中で、53歳になるカズさんは活躍できますか?

できるかどうかは見てみないと分からないですね。カズさんの何がすごいって、怪我が少なくて、練習も毎日若い選手とやっているんですよね。
だからこそ、一試合でも二試合でもいいですから、チャンスがあるわけですよね。
来年J1でやることになったとしたら、どこかでメンバーに入って、PKとかになってカズさんに蹴ってもらいたいですね。

──カズさんは若い選手に話しかけてるイメージがあります
出ていない時の役割も大きいですよね


自分がサッカーを一生懸命やる、サッカーが好きという気持ちプラス、チームを盛り上げるであったり、若い選手に声をかけるということも意識している部分もあると思うんですよね。
“自分の役割だ”とは思っていないと思いますし、思わなくていいと思います。カズさんは、“自分が試合に出るんだ、ゴールを決めるんだ”というのを、突っ走ればいいと思いますから。
その中でも、若い選手にちょっと声かけたりっていうのが、若い選手たちからすればどれだけ力になることか、経験になることか…本当にすごいと思います。

──Jリーグができた時にスター選手だったわけじゃないですか?
そこからずっと現役を続けてるのはすごいですよね


僕が今年40歳で、中学校2年生の時に93年 Jリーグが開幕して。その時からカズさんを見て、サッカーボールの中からバッと赤いスーツを着て出てきて、MVPをとってるあの姿を見て“カズさんみたいになりたい!”、“Jリーガーになりたい!”って僕たちは思ったわけですよ。
それが、自分が先に辞めて、まだカズさんがやってるなんて夢にも思わなかったですね。

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──近くで見て、カズさんの凄さはどこでしたか?

メンタリティですね。失敗しても、自分がメンバーから外れても、スタメンじゃなくても、一切それを見せないんですよね。
もちろんへこんでいる事もあると思います。でも、一切見せないですし、常に“前に前に前に、次、次、次!”っていう感じだったので。

今52歳で、次53歳で…みたいなのも、あまり意識していないと思います。今だけしか本当に考えていないので。
自分がどう次の試合に出るか、「来年、J1ですね」と周りは言うし、カズさんに意識はあるけど…でも、サッカーという一つの長い軸で見たら、J1だろうが、J2だろうが、サッカーに変わりないわけですから。
サッカーを続けている、毎日練習する、その繰り返しだと思うんですよね。

──今年の9月に行われた播戸さんの引退セレモニー、カズさんからのサプライズがありましたよね

挨拶で自分の話をして、99年にデビューした当時のプレイとかを流してくれるわけですよ。今まで毎日一生懸命やってきただけだった事が、映像を見ることによって、振り返って、“これが始まりやったなー”とか、“これが初得点やったな”って、思い返した時に涙がジワっと来るものがあったんですよ。

その時に、カズさんがパッと出てきたわけですよ。そうなった時に、93年にJリーグが開幕して、この人がMVPとって、こういう選手になりたいなと思って Jリーガーになって、21年やってきて、この人より先に辞めるんか!って思ったら、抑えきれない涙が出てきましたね(笑)。

“カズさんが言ってくれて嬉しいな”じゃなくて、この人を目標にしてやってきて、追い抜いて前に行きたいって思っていたのに、結局、この背中はまた離れていくんか!って思ったら、本当に涙が出てきて。

でも、カズさんより先に辞めるということは、辞めたのは僕の方が先に進めるわけやから、カズさんができないことを自分がやって、サッカーを盛り上げていこうと、同時に思いましたね。


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──カズさん、中村俊輔選手、松井大輔選手、同じチームで戦ってJ1を勝ち取ったわけですよね

中村俊輔選手も、J1のジュビロからJ2の横浜FCに移籍したんですよね。選手ってやっぱり、上でやりたいっていうのがありますし、プライドみたいなものがあるので。彼からしたらそれを一つ捨てて、自分が試合に出るため、成長するために選択したと思うんですよ。
その中で、今までトップ下っていうポジションから、ボランチっていうポジションをやってるわけですよね。

役割がいろいろ変わる中、試合に出れないこともあり、メンバーも外れこともある。自分が良くなるためには“そこでやるんだ!”っていう覚悟も決めて、もがいてもがいて、最後にスタメンを勝ち取って、自分の力を持ってして、またJ1に挑戦できるようなところに行ったわけじゃないですか。

チャレンジできる、なおかつ、自分を高める気持ちがある選手っていうのは素晴らしいと思います。
J1にカズさんがいて、中村俊輔がいて、松井大輔がいて、キーパーには僕と同い年の黄金世代と言われる南雄太がいて…そういう選手たちが、またJ1でやれるってなると、Jリーガーを目指す子供達からすれば、また一つご希望が持てますよね。


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