Athelete News
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19.09.21
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を振り返って
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今週の「Athlete News」は、15日日曜日に行われました、東京オリンピックマラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップについてお届けしていきました。

──男子は、中村匠吾選手、そしてトヨタ自動車 服部勇馬選手が、
そして、女子は前田穂南選手、鈴木亜由子選手が東京オリンピック マラソンの代表に内定しました!
おめでとうございます!





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──レースは終盤までもつれ込み、残り300メートルで前を走っていた大迫選手を抜いて逆転。
大迫選手とわずか5秒差の2位でフィニッシュしました。服部勇馬選手の会見の様子です。


内定したことは非常に嬉しいです。東京オリンピックを目指したのは大学生のときで、その舞台に立ちたいと思ってマラソンを始めました。
色々な経験をして、スタートラインに立てるということは嬉しいです。
2人が抜け出して、20メートルくらい差が開いて、開いたところで登りがあったので、登りには自信を持って登れていたのと、
大迫さんが後ろを振り返ったので、もしかしたらチャンスがあるのではないかと思って気持ちで走りました。
なので、順位が入れ替わったところは覚えていなくて、気づいたらゴールの手前でした。無我夢中で走った感じです。

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──山対策としては菅平まで登ったり、箱根駅伝並みの登りをやっていたそう。
しかも40キロ走の次の日にもやっていた。嫌なことをやり続けて、終盤を克服した。
最後に諦めない気持ちに繋がったと思うと会見で話していました。


──そして、トヨタ自動車は、服部勇馬選手の他に、藤本拓選手、宮脇千博選手、
新人の堀尾謙介選手の4名が出場しました。
レース後、トヨタ自動車陸上長距離部、佐藤敏信監督にお話しを伺いました。


正直、終盤の3人の争いで一回離れたとき、ここでか〜と思ったのですが、あの粘り!
僕にとっても初めて、日本人選手をオリンピックへ送ることになるので僕の夢でもあったし、服部くんの夢でもあったので、それをクリアしたというのは良かったです。

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──各選手それぞれに作戦や、監督からお話しされたことはあったのですか?

4人それぞれがライバルなので、食事に行くときなど一人ずつ声をかけながらコミュニケーションを取っていました。
服部は昨日、夕食の帰りに声をかけたら、どこかでスパートして一発でいきたいとは言ってました。ただ、終盤までもつれましたもんね。

──4選手それぞれ、仕上がり具合というのはいかがだったんですか?

服部、藤本は仕上がりが良かったですね。堀尾は、高地トレーニングになかなか順応しなかったところはありました。
宮脇もちょっと足を痛めたところはありましたが、スタートラインに立つ時にはみんな状態は良かったです。

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──今回、MGCは初めての試みなわけですけど、設楽選手がいきなり出ましたが、この展開は予想されていましたか?

服部と話したときに、設楽が記者会見で10kmくらいから行くみたいなことを言っていたので、有力選手が追うなら行きなさいという話はしていたんです。
でも、スタートからいくとは思わなかったので、そこは読めなかったですね。

──ゴールのあと、服部選手に声をかけられましたか?

やったー! と抱きついてきました。
初めてかもしれない。福岡の時も僕の所には来なかったですからね(笑)。

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──そして、代表の3枠目をかけた「ファイナルチャレンジ」
こちらも今後どのような展開になるのか注目です。

今年12月の福岡国際、来年3月の東京、びわ湖で
今回MGCで3位だった大迫傑選手の持つ日本記録(2時間5分50秒)を
破った最速の選手がオリンピック代表の3人目に選ばれ、破れなかった場合は大迫選手が代表に内定します。

歴代2位の2時間6分11秒の記録をもつ設楽悠太選手は、
この3つレースのいずれかに出場すると思われますが、
大迫選手は出場せず、結果を待つのか?それともレースに出場するのか、動向が気になりますね。
レース後、大迫選手にお話を伺いました。


正直、2番以内をしっかり狙っていたんですけど、前の2人が強かったなという印象ですね。
僕自身、もっとしっかり頑張らないといけないなと思います。

──設楽選手が飛び出しましたけど、レース展開はいかがでした?

予想通りというか、焦らずという風に自分に言い聞かせていたんですが、心のどこかで焦っていた部分がありました。
いつもはもっと後ろにいたんですけど、今日は前の方でレースを進めてしまって、スパートにいちいち対応してしまった結果、足を使ってしまったというのは反省点でした。

──ただ、3位に入ったということで、今後大迫選手の記録を切ってくる選手がいると思われますか?

設楽選手も井上選手も3番以内ではなかったですが、正直なところ3月まで心配は続くかなと思いますね。
コーチと話をして福岡なり、東京なり出場するかどうかを考えていきたいと思います。

──他の選手は、日本記録より1秒速い2時間5分49秒とハードルが高いですよね。
それは大迫選手にとっても同じ。どういった判断をするのでしょうか。

そして、女子の3枠目をかけた「ファイナルチャレンジ」は、
今年12月のさいたま国際、来年1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズの
3レースで、派遣設定記録2時間22分22秒を破った選手が代表に内定します。

松田瑞生選手、福士加代子選手は、過去の記録からすると
狙えない記録ではないので、女子の残り1枠をかけ戦いも見逃せませんね!









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