Athelete News
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19.01.26
野球のこれから
今週の「Athlete News」は先週に引き続き、元読売巨人軍監督 高橋由伸さんにお話を伺いました。

高橋由伸さんは1975年4月3日生まれ。
神奈川県の桐蔭学園高校から慶応義塾大学に進学。
6大学本塁打記録を樹立するなど、プロ大注目の選手として成長し、
1998年、長嶋茂雄監督率いる読売巨人軍に入団。1年目からスタメン入り。
新人外野手初のゴールデングラブ賞を受賞。
ベストナイン2度、ゴールデン・グラブ賞7度とジャイアンツの主軸として活躍。
7度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献しました。
2015年10月、現役引退と監督就任を発表。
ジャイアンツのみならず、プロ野球界を驚かせました。
そして、昨シーズン監督を退任。 
今シーズンからは、読売巨人軍球団特別顧問、評論家としてご活躍されます。

今週も高橋由伸さんに平成のプロ野球界、そしてこれからのプロ野球界についてお話しを伺っていきます!


──劇的に野球史が変わっていったと思われる平成の時代。
その時代に活躍されたお一人ということで、いかがですか?


平成というよりも時代が変われば、年が分かればどんどん新しいものも入ってきますし、
環境も変わるので変わっていくことは当たり前で、それは野球界だけじゃないのかなと思いますけどね。

──野球理論なんていうものは、最初に少年野球を始めた頃から比べるとだいぶ変わったんじゃないですか?

そうですね。 我々の頃は”あれをやれ。これをやれ”って言われた中でなんとか自分でアレンジしてやっていこうと思ったんですけど、
今はいろんなところから情報が入りますし情報量も多いので、ただ指示を出すだけじゃなかなか納得してくれないというか。
しっかり理論立てていないとなかなか聞いてくれないなっていう感じはありますよね。

──最近ではデータ重視の野球に変わって行ったりしましたけれども、由伸さんが選手時代、そして監督になってからは変わっていったりしたんですか?

自分でやるときはあんまり気にしてはいなかったんですけれども、やっぱりどうしても決断に迷うときにやっぱり根拠が必要になるので、そういった部分ではデータを使ったりはしましたね。
あとは、選手たちに説明するときに”何故か?”っていう根拠も必要な時もあるので、
そういったときにはデータという数字が出てくれると非常に分かりやすいというところがあったりするかなと思います。

──例えば、バッターだったら三冠と言われるタイトルだったり、打率、ホームラン、打点というのをどうしても重視しがちですけど…。
今はOPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)みたいなものもあります。そういう数字に対する思い入れはありますか?


確かに、OPSの良い選手は使いやすいですね。

──ご自身が選手だった時もOPSを上げたい!と思ったりしていたんですか?

ちょうど私が現役の頃からこういったOPSという言葉が出始めたのでちょっと気にはしましたね。

──由伸さんは長打も打てるということで、OPSは高かったんじゃないですか?

わりと良い方だったと思います。出塁率とかも良かった方だと思いますので。

──小さい頃に、野球ってこういうもんだ。出塁したら2番は送るんだ。みたいな感じだったのが、今はどんどん変わっていっているじゃないですか。

そうですね。それがもしかしたら時代の移り変わりなのかもしれません。3番といってみたり2番といってみたり…。
ピッチャーなんかもメジャーリーグでは最近、オープナーっていって抑えピッチャーから先発させたりということがあったりしますから。正直、どれが正解かわからないというのがありますね。

──去年のドラフトは甲子園が100回の記念大会ということで注目されていたこともあり、すごく注目されてたと思うんですけれども、その中でも気になる選手っていらっしゃいますか?

やっぱり大阪桐蔭が強かったんですけど、一人でというわけではないんですけど、そこに立ち向かった吉田くんは見ていて面白いなと思いましたし興味はありますね。

──一流選手だった由伸さんは甲子園をどんな風に見ているんですか?

僕は現役の頃から甲子園が好きでよく見ていたんですけど、自分で勝手にこの選手いいな〜と思ったら、その後の進路も気にしたりしてましたね。
進学する子もいれば、プロに入ってくる子もいたり、そういうところを追っかけたりしてましたね。

──その中で、今プロで活躍されている選手というと?

昨年、オリックスに入った田嶋くんは今年のオープン戦で対戦して、やっぱり良いピッチャーだなと思いました。

──そして、フリーエージェントという制度についてですが…。
ジャイアンツは補強のために色々と選手を取った代わりに、人的補償として内海投手、そして長野選手がそれぞれ西武と広島に行くという衝撃的なニュースがありましたけど、これは由伸さんはどのように知られましたか?


二人とも直接本人から連絡をもらったんですけれども、個人的にはちょっとビックリしたところもあります。
でも、制度的にはしょうがないことですし、二人ともリーグ優勝したチームに求められて行くわけですから、そこは自信を持って良いんじゃないかと思いますね。

──フリーエージェントを宣言した選手を取りに行く、行かないっていうのも監督が決めるんでしょうか?

そうですね。球団と監督の中で決めます。
シーズンを戦って行く中で、足りない部分であったり今年はこの選手がFAになるぞ、という話があれば、その辺りを補強したいなっていう感じでシーズン中からいろんな編成に関する話は出るんですけども。

──来シーズンのペナントはどんな展開が予想されますか?

やっぱり広島が強いなあというイメージがあるんですけども、丸選手がジャイアンツに来て、チームの中心選手が抜けましたので、その分、広島が少しバランスが崩れるのかな、どうなのかなというところかなと思いますね。

──パ・リーグの方はどうですか?

(昨年優勝した)西武から二人、同じような核の選手が抜けたので、そこがどう影響するかというところですね。それと、パ・リーグはやはりソフトバンクがどうしても安定してるチームなので…。
その中では、育成選手から育った甲斐選手もいますし、チームがうまく回っているのかなと感じますね。

──プロ野球がさらに発展していく為にやるべき事とはなんだと思いますか?

広島や横浜も地域密着というか、球場に足を運んでくれるファンの熱というか…。
そういったものが非常に強いなと思いますので、地域密着であったり応援してくれるファンをどれだけ増やせるかというところだと思いますよね。

──最後にプロ野球選手を目指している子ども達にメッセージをお願いします。

野球だけじゃなくても、今目の前にあることに一生懸命取り組んで欲しいなと思います。
野球も勉強も全ての事において継続することが大事だと思ってますので、未来に向かって頑張って欲しいなと思います!




今週のゲスト、高橋由伸さんの“サインボール”をプレゼントします!
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当選者には番組スタッフからダイレクトメッセージを差し上げます。



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