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18.12.08
日本が勝つために必要なこと
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12月2日に行われた野口みずき杯 2018中日三重お伊勢さんマラソン。
こちらには、番組パーソナリティの藤木直人さんも参加して、無事に完走されました!
記録は……1時間49分2秒!!!

レース前、野口みずきさんに前半抑えめで、とアドバイスされた藤木さん。
いざ、レースが始まってみると、
最初から早いペースで飛ばして、そのままのペースでゴール!

そして、今週の「Athlete News」は、
野口みずき杯 2018中日三重お伊勢さんマラソン 大会長、そして、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんをゲストにお迎えしてお話を伺いました。


──この大会を通じて、伝えたい事、感じて欲しい事は何ですか?

私が育ってきた、温かい地域の皆さんが応援してサポートしてくれる場所の大会なので、もっともっとたくさんの人に知っていただきたいな、と思っています。少しずつではありますがこの大会の規模も大きくなってきています。
でも、いきなり大きくしないのは、この町のやんわりとした雰囲気を大事にしつつ、皆さんにもっともっと走ってもらいたいっていう欲のような気持ちもあるので、たくさんの人にお伊勢さんに来ていただきたいなと思っています。
また、12月ということで一年の振り返りにこのコースを走って、一年のことを振り返りながら来年に向けて良い走り納めになるんじゃないかなって思っています。

──そして、東京オリンピック・パラリンピックまで2年を切っています。
マラソンの選考基準というのは野口さんの時と違って新しいものができましたけれど、これについてはどうお考えですか?


私が現役でバリバリ走っていたときとは違う選考基準なんですけども、昔よりは明確になっているのでいいと思います。
選手に取ってもその日に合わせられたり、この一本に懸けるという気持ちで出来るので…。
ただ、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)も参加資格というか、基準がありますから、
そこへ向かって行くには難しくもなるんですけど、はっきり一本2枠決まるっていうのはいいことだと思います。
やっぱり、重圧に強い選手が大舞台でも活躍できると思うので、選考から厳しい基準になると、選手にとってもいいと思うので。

──マラソンと言えば、今年は男子で日本記録が2回も出ましたね!

すごいですね! 切磋琢磨で、次々と塗り替えられて盛り上がってますよね。

──ついに、2時間6分の壁を切ったということで、日本人選手が2時間5分台で走るというのは衝撃でした。
一方、女子の方は野口さんの記録が13年近く破られていないとのことで…。


ちょっと寂しいですよね。
10年目くらいで「記録を破らないで」っていう気持ちよりも、「もうそろそろいいだろう」っていう気持ちにはなりましたね(笑)。
ただ、20分を切るっていうのはなかなか難しいですね。

──今の女子選手には何が足りないと思われますか?

レース展開の積極性ですかね。私や高橋(尚子)さんの場合だったら、スタートして先頭をそのままずっと突っ走る感じだったので。
それが今では先頭でも後ろの方だったりとか、伺うような感じでレースをやってるので、それを見ていると、
自分の良いスパートのタイミングを逃してしまうのではないのかなって何かやりきれない気持ちで見てますね。

──世界で戦うっていう想いだと、アフリカ勢は相当スピードがありますから、そこにどれだけついていけるかっていうのは課題ですね。

そうですね。もっと思い切って野生の間隔で走って欲しいですよね。
本当ただただ突っ走るっていう。それをずっと維持できる力もやっぱり必要なので。

──そして、東京オリンピックマラソンは夏に行われるということで暑さが心配されています。最近はものすごい気温が上がるんですけど、スタート時間がいつになるか今のところ未定ということですが、野口さん的にはいかがお考えですか?

当初の予定でもある7時半スタートだと、東京の夏は結構暑いですよね。
それが8時9時とかになってくるとどんどん気温が上がり続けていく中なので、それはやっぱり厳しいですよね。
5時台に変わるかもしれないという情報もあって、ちょっと早いかなと思うんですけど、それぐらいが一番いいのかなって思いますね。
選手はどれだけ朝が早かったりしても必ずちゃんと合わせることはできると思うので。ただ、ボランティアの方だったりとかがちょっと大変ですよね。
もっと早い時間から集合したり準備されたりされるじゃないですか。電車とか移動はどうするんだとか、いろんな問題があると思うんですけど、
きっと東京の時は皆さん特別に考えてやってくださるとは思うので、選手のことを一番に考えて欲しいですね。

──女子マラソンは野口さん以来、メダルが遠ざかっていますけど、
日本が勝つために必要なことはなんだと思われますか?


チームワークで戦って欲しいということと、積極的に前に立って走って欲しいですね。
周りに惑わされないように、自分のリズムでしっかり冷静にレースを組み立てて判断して行って欲しいなと思います。

──地元で行われるということは、選手にとっては大きなアドバンテージになるんじゃないですかね。

そうですね。夏の日本をずっと経験しているわけですから、他の外国人選手よりは有利になるのかなと思うんですけど…。
日本人もまだまだ頑張れると思いますし、皆さんすごい熱い応援をしてくれると思うので、本当に頑張って欲しいと思います!

──そして、この番組ではゲストの方にCheer Up Songを伺っています。野口みずきさんの心の支えになっていた曲があったら教えていただきたいです。

Katy Perryの「Roar」という曲で、私が北京オリンピックで躓いて、そこから立ち上がっていく中で引退するまで心の支えになった元気が出る曲です。
2013年に再び世界の舞台に立つことができたんですけども、ロシアの世界陸上に出場した時にちょうどこの曲がリリースされて。
歌詞を見るとやっぱり元気になるというか、「私は王者。どれだけ押さえつけられてもまた立ち上がって頑張ってきた。」みたいな感じの歌詞なんですけど、
私も2008年でダメになって、そこからまた再び世界の舞台に立つことができた時に、この曲を聴いて同じような気持ちになりました。

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今週のゲスト、野口みずきさんの“サイン色紙”をプレゼントします!
ご希望の方は、番組WEBサイトのメッセージフォームからお送りいただくか、Facebookのアカウントをフォローしてコメントをしてください。
当選者には番組スタッフからダイレクトメッセージを差し上げます。












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