Athelete News
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18.09.22
使命を胸に
今週の「Athlete News」は、トヨタ自動車硬式野球部・侍ジャパン社会人代表 細山田武史捕手をゲストにお迎えしました。
銀メダルを獲得したアジア大会2018ジャカルタについて、そして東京オリンピックへの思いを伺いました。

細山田武史捕手は、1986年生まれ。現在32歳。鹿児島県のご出身。
10歳から野球をはじめ、強豪・鹿児島城西高校から早稲田大学に進学。
3年の時に日本ハム・斎藤佑樹投手とバッテリーを組んで春のリーグ戦で2季連続優勝。
さらに、全日本大学野球選手権優勝、秋のリーグ戦でも3季連続優勝、4年の秋のリーグ戦でも優勝するなど、早稲田大学の黄金期を築きました。
2008年、ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団し、2014年からはソフトバンクホークスに所属。
現在は、トヨタ自動車硬式野球部で活躍されていて、2016年、都市対抗野球大会で初優勝、2017年、日本選手権優勝に貢献し、大学、プロ、社会人で日本一に輝きました。
そして、侍ジャパン社会人代表にも選出、「アジア大会2018ジャカルタ」では見事、銀メダルを獲得しました。


──3大会ぶりとなるメダル!銀メダル!このチームで得たものとはなんだったんですか?

昨年のアジア選手権も出場させてもらったんですけど、そこからのチームの結束力というか、メンバーはちょっと入れ替わったんですけども、スタッフ陣は同じだったので、今年の大会に関してもチームのコミュニケーションだとか、そこを監督の石井さんがすごく大事にしてまして、そこは全員で意識してやってましたね。

──日本で野球をやるのと違って、国際大会って環境が違うじゃないですか。野球場も日本じゃ考えられないようなこともあったりしますよね。

そうですね。インドネシアは野球が盛んではなくて野球場もないので急遽、球場を作りましてなんとか形にしていただいたっていう感じでしたけども、
ピッチャーが肩を温めるブルペンという所の距離が違ったりとかがありましたね(笑)。

──実際のマウンドと距離が違ったということですか?

ちょっと長かったんですよ。ピッチャーがそれに気づいて「長いんじゃないか?」という話になって、現地の方に言って次の日には直ってました。

──そういうハプニングもあったりする中での銀メダルだったんですね。そして、2年後の東京オリンピック。
侍ジャパンはトップチームの参加が決まっていますが、プロ、社会人を経験している細山田捕手はどのようにお考えですか?


日本の維新をかけてやるわけですので、トッププロが行くのは当たり前だと思いますけども、社会人とプロ野球。プロアマの差っていうのを実感するためには社会人から一人でも二人でも行くことによって、これからアマチュア野球界の発展には繋がっていくんじゃないかな、とは個人的に思ってます。

──社会人との交流という意味でいうと、ちょっと多めに選んで、合宿を一緒にやっていく中で、そのとき調子が良い選手を一人か二人選んでくれると夢が広がりますよね。

そうですね。社会人野球でやってる選手の中にも“プロ野球でやりたい”、“もっともっと活躍したい”という選手は多いので、そういうきっかけがあるとアマチュア野球界が発展するなっていうのは本当に心から思ってますね。

──そして、細山田捕手の野球人生についても伺いたいんですけど、プロ野球で2度の戦力外通告…。この経験は現在の細山田捕手にとってどのような経験だったと言えますか?

悔しいという気持ちの反面、今となってはありがたかったのかな、という気持ちが今はありますね。
当時、僕が戦力外になる前にすごく仲が良い友人と話をしたことがあって、僕が結構グチなんかを言ってたわけですよ。ちょっと腐ってたというか。
その時に彼が「今の自分を作ってるのは過去のお前だから、今の自分を変えれば未来は変わるんじゃないか」っていう話をされて、コイツ、たまには良いこと言うなって思って(笑)。
それからグチを言っていた自分を改めましたし、今できることを一生懸命やろうっていう風に考えた結果、戦力外になりましたけども、
その後ソフトバンクに拾っていただいたりとか、ソフトバンクが戦力外になる時も「球団職員はどうだ?」っていうありがたいお話をいただいたり…。
今はトヨタで社会人野球で日本一目指そうって言ってくれるところがあったので、今の自分があるのは昔の自分がそうさせているという面ではとってもありがたいなと思ってます。

──栄光と挫折を経験して、今一番大切にしている心構えは何ですか?

自分で勝手に「楽感責行」っていう四字熟語を作ったんですよ。
人生は楽しくないと面白くないよね、っていう意味の「楽」と、いろんな人の思いとかをちゃんと感性をもって感じて、自分の感性を信じて生きて行こうという意味の「感」。
そして、自分の発言に責任を持つ、人が言ったことに対して責任を持って受け止めるという意味で「責」。そして、行動の「行」で「楽感責行」。

──50年後、100年後には四字熟語として定着してるかもしれないですね。頑張って広めていきましょう!

そうですね!(笑)

──今回、こういう風に細山田捕手が活躍されて、他のプロ野球選手にも影響を与えるんじゃないでしょうか?

そうですね。いい見本になれば良いな、とは思っています。
プロ野球はセカンドキャリアがとても難しいので、若い子も3年くらいで戦力外になってしまうことがありますし、
そういう子が多い中、社会人野球というチャレンジする場があるよ。と、僕らがそういう姿勢を見せてやっていくっていう姿が大事かな、と思っています。

──番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。細山田捕手の心の支えになっている曲を教えて下さい

鳥羽一郎さんの「兄弟船」です。

──これは、細山田捕手の入場曲にもなっていた曲なんですよね。この曲を選んだ何かきっかけはあったんですか?

当時僕が大学4年生の頃に父親をガンで亡くしまして、プロに入るときに登場曲を何にしようか考えたときに、
僕はあまり音楽とかを知っている方ではなかったので、父親がこの曲だけは家族でカラオケに行ったときに好んで歌っていたので、それが印象的で。
父親の思い出と、想いを胸に頑張ろうっていう気持ちで選びました。

──お父様との思い出の曲だったんですね。

そうですね。あまり喋らない父親だったんですけどね。

──でも、この曲が登場曲ってチームメイトにからかわれたりしなかったですか?

最初は横浜スタジアムがざわつきました(笑)。

──最後に、今後の目標を教えてください。

今後何年、野球をやるか分からないんですけど、僕がいる限りは強いトヨタでいて、更に下の子たちをもっと引き上げて、常に日本一を狙えるようなトヨタ自動車にしていきたいと思ってます!

──これだけ様々なステージで野球に接した人も少ないと思いますし、いろんな経験をされていますから、今後はコーチや監督業なんかも考えてらっしゃいますか?

そうですね。自分みたいな経験してる人ってやっぱり数少ないとは思ってるので、その中で自分が何ができるかっていったら、次は人に分け与えることが僕の恩返しというか、使命になってくると思います。
昔から指導者になりたいと思ってたので、将来的にはそこに向けてしっかりと勉強していきたいなと思ってます。






今週のゲスト、トヨタ自動車硬式野球部・侍ジャパン社会人代表、細山田武史捕手の“サイン色紙”をプレゼントします!
ご希望の方は、番組WEBサイトのメッセージフォームからお送りいただくか、Facebookのアカウントをフォローしてコメントをしてください。
当選者には番組スタッフからダイレクトメッセージを差し上げます。



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