Athelete News
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18.07.07
強い存在になる
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今週の「Athlete News」は、ボウリング 全日本ナショナルチーム メンバーの今井双葉選手をゲストにお迎えしました。
今井選手に、8月に行われるアジア大会について伺いました。

今井双葉選手は、1996年5月16日生まれ、現在22歳。熊本県のご出身。熊本学園大学4年生。アマチュア選手だった父親の影響で幼いころからボウリングに親しみ、ボウリングの強豪 長崎鶴洋高に進学。 16歳で全日本ナショナルチームに選出され、昨年、アメリカで開かれた世界ボウリング選手権で日本人として初めて個人戦で 金メダルを獲得。8月から行われるアジア大会でメダル獲得の期待がかかる選手です。


──日本勢はシングルス戦では初の快挙!
昨年、世界ボウリング選手権で獲得した金メダルについて伺いました


決まった瞬間は自分が優勝したっていう実感がなくて、“世界選手権でメダル”っていうのは喉から手が出るほど欲しいタイトルではあったので、“やっととれた”っていうのは嬉しかったし、自分がとれたっていう実感がなかったので驚きの方が大きかったですね。

何も無いから、逆にプレッシャーとか重みは感じなかったですね、初めて世界選手権に行ったのでわくわく感もありましたし、挑戦するだけなので自分の中では重みがなかったです。気負いすぎてなかったのが良かったのかなと思います。
決勝はすごく緊張したけど緊張してダメに終わってしまうよりは、そういう舞台にはなかなか立てないので、楽しんで投げようと思っていました。

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──来月行われるアジア大会に期待できますね。アジア大会への意気込みを伺いました

チーム戦で金メダルをとる事がずっと目標なので、今年こそはとりたいですね。
今まではシングルス戦、ダブルス戦、トリオ、5人チーム戦だったのが、今年はトリオと6人チーム戦とマスターズ個人総合の3種目になったので、メダルをとるチャンスが3回しかないんです。
その中でアジアの強豪と戦わなくてはいけないし、スコアリングも変わるのでどれだけ点数が上がるのか予想がつかないので。いろいろ変わるアジア大会なので、6人チーム戦でみんなで笑顔で日本に帰って来たいというのが目標です。

──団体で金メダルを狙う全日本ナショナルチーム。ナショナルチームだからこそ抱えている問題があるそうです

“なんで勝てないのか?”ということを、チーム内の女子で話し合うんですけど。チーム戦をやっていても、個人の考えの方になっちゃうんです“私が失投したらどうしよう”とか、“私がミスをしたらチームに影響が出る”など、考え方が「私が」になってしまっている。まずは相手の事を思ってチーム戦が出来たら、もっと勝てるんじゃないかと思っていて。
チーム戦が強いシンガポールとか韓国とか、同じボックスに入ったときに見ていると、チームの中でみんながストライクを持ってきてくれて、心から「ありがとう!」と、顔に出てるんですよね。
お互いの事を理解しているんだなという印象を受けるので、そういうのがまだ日本には足りない。みんな(住んでいる場所が)遠いので、集まる機会が年に2回くらい、合宿しかないのでお互いの事をわかり合える場所、タイミングが課題だと思います。

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──数少ないナショナルチームの合宿、この合宿にも大きな変化があるようです

合宿では、ほぼ投げるだけの合宿が主だったんですけど。数年前から午前中はウェートトレーニング、体幹を鍛えるだとか、そういうトレーニングをして基礎を作るという意味でもトレーニングは週4回はするようにと、ナショナルチームの中では決まっているんですけど。
レクレーション競技というイメージがあるので、そうではなくてサッカーや陸上と同じように、“もっと体を作りましょう”という考えが出来てきていて。
レクレーションみたいな思考から脱するためには、ボーリングをしてる人がだらしない体だと“本当にスポーツ?“って思われるようなところも出るので、体をしっかり作ってアスリートらしくっていうのが、最近はボーリング界の中では出来てきています。

──今井選手にとってナショナルチームはどんな所か伺いました

みんなの憧れでもあるし、すごくかっこよくて強い存在であるべきものだと思ってるし。
“ナショナルチームに入りたい”とか、お手本になるようなチームになりたいと思います。憧れられるためには成績を出さなくてはいけないし、ひとりひとりが人間的に大きく成長したら成績も出ると思うので。まずはお手本にならなくてはいけないという自覚を、ひとりひとりが持って“かっこよくて強い存在になるんだ”という意識を持つことだと思います。


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