18.06.16
勝利に向かって
──共に戦ってきた日本代表のハリルホジッチ監督が解任されて、一連の流れを小林選手はどう感じていましたか？
日本全体がビックリしたと思うんですけど、あまり変なことは言えないですけど。
いろんな大人の事情があるのかなと考えちゃう人もいますよね、自分は選手なので、もうちょっとこうしてれば、ここで点取っていればとか思うので、もうちょいでしたね。
──実際に、ハリルさんはコミュニケーションがとれない方なんですか？
コミュニケーションとれてないわけじゃないと思うんですよね。個別に呼んだりして自分の気持ちを話したりはするんですけど、こっちから監督室に行って、こういう悩みがあると話した時に、自分の話で全部丸め込んで、そのまま終わっちゃうっていうことが僕はありました（笑）。
話に行った時に、自分が聞きたいこととまったく違うことをグワーッと言われて、「わかりました、頑張ります！」で終わったことはありました。サッカーに対して熱い人なので、その気持ちは伝わって来るんですよ。
こっちも熱さで返すのか、冷静にいくのか、僕はハリルホジッチ監督と一緒にやった時期が短かったので自分は深められなかった。他のずっと選ばれてる選手は4年間あったわけで、コミュニケーション不足っていうのはどうかなと思いますけどね。
──違うサッカーをやりたいということに対してのコミュニケーションだとしたら
それはハリルホジッチさんのやってる戦術を変えたいということじゃないですか？
“だったら、もっと早くだろ”っていうね、それは俺の口から言わせないでください（笑）。
西野朗 監督に変わられましたけど、いかがですか？
プロサッカー選手として思うのは、アジアのレベル、ヨーロッパのレベル、南米のレベル全然違っていて、アジアでできていたことは、南米とかヨーロッパの選手相手だとできないと思うんですよ。アジア予選でやるサッカーと、本戦のサッカーを変えるのは悪いことじゃないと思うんですけど。
監督を変えることで変えるのか、選手と監督が話し合って変えるのでは全然違うし、監督の戦術じゃなくて、色って出るじゃないですか？その選手との関わり合いとか、そういうものが一気に変わっちゃうのはちぐはぐになったり、もしくはそれが特効薬になってガラッと良くなったりっていうのもあるかもしれないし。それは見てみないとわからないので。
みんな優勝を目指してやってるわけで、予選突破しました、結果が出ましたっていうのでは、選手たちは満足しないんじゃないかと思います。特に本田圭佑選手とか、もちろん優勝目指して行ってると思いますし、本気で優勝目指してる選手がどれだけいるかっていうので勝敗って決まると思うので。
とりあえず予選突破したい、試合に出たいとか、それぐらいの目標でやっていたら…もっと上を見てやった方がいいかなと思います。
──初戦の相手がコロンビアですが、前回のブラジル大会で予選の最終戦「1-4」と大敗してしまった相手ですがどうですか？
相当強いと思いますね。
彼は同じ左利きで、司令塔タイプで、シュートも打てて、何でもできる左利き。いつもプレーを見て参考にしてますし、精度がものすごい高いので、ボールを絶対に奪われないキープ力、“ここでしかける”という時に出てくるスピードと感性はものすごいものなので。
分かってても止めれないっていうのが正直なところなんですよ。守備で止めようとするのか、逆に攻めて良さを消すのか考えますね。逆にガンガンいって、ファールで相手を怒らせて、胸ぐらでも掴ませて退場させれば…っていう風にしてでも、汚いことでもしないと止められないと思います。
──前回、怪我で出られなかったファルカオ選手が、モナコリーグで12試合で13得点ですね
生粋のストライカーで、分かってても止められないんですよ。いつの間にか視界から消えてて、いつの間にかピュッと出てきてワンタッチで決めるとか、ボール持たせたら遠めからでも打てるし。
南米の選手って、“ここシュートレンジなの？”っていうところからでも、思いっきり振ってくるので、それが入るんですよね。
“練習で見たことないよ”っていうシュートが、本番でバンバン決まっちゃうので、ちょっとでも寄せを甘くしたら全部やられちゃいますね。
南米の選手は時間の使い方も上手いので、ボール以外のところでの戦いも見所なんですよね。
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