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17.09.16
「車椅子バスケ」を身近に感じてもらうために
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今週の「Athlete News」は、先日、東京体育館で車いすバスケットボールの国際大会
『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017』で行われた「車いすバスケクリニック」を特集です。

この「車いすバスケクリニック」は、
会場のお客さんが競技用車いすに乗ってみたり、シュートをしたり、
実際に車いすバスケットボールを体験知れもらって、より身近に感じてもらうのが主旨なんです。

今回、「車いすバスケクリニック」に参加されたのは、車いすバスケットで活躍する3選手。
北京からリオまでパラリンピックに3大会連続出場の宮島徹也選手、
リオ・パラリンピック出場の藤澤潔選手、23歳以下日本代表の岩井孝義選手です。



──「車いすバスケクリニック」ではどんなことを伝えたいと思いましたか?

宮島:『車椅子バスケットボール』=『障がい者のスポーツ』というよりも、一つの競技として『車椅子バスケットボール』が楽しいものというか。
車椅子に乗ってしまえば、障がいのある、なしにかかわらず一緒に車椅子バスケットが楽しめるんだというのが伝わったら良いなと思います。
実際、僕も障がいを持って車いすバスケットボールというものを知ったんですけど。
もっともっと身近なものになれば、自然とひとつの競技として観て楽しいし、やっても面白いというものになるんじゃないかなと思います。

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──「車椅子バスケ」がより身近なものになるには、どうすればいいでしょう?

藤澤:やっぱり知ってもらう事ですね。
体験して、自分の手足のようには簡単には動かせないんだなぁという事を知ってもらう事が一番大切だなと思いますね。
やっぱり、「聞いたことがある」「テレビでは見たことがある」
「じゃあやったことはありますか?」というのが世の中の状態だと思うので、
なかなか競技用の車いすに乗って車いすバスケをやった体験したことがあるという人は多くないと思いますし、
自分の周りにもいないですし、自分が大人になればなるほどそういうところから離れて行ってしまうので、
まずはそういう場を設けて老若男女問わず体感してもらうというのが大事だなと思いますね。



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──やはり、見ているだけと、実際にやってみるというところには大きな差があるでしょうしね。
そして、藤澤選手は、車椅子バスケットボールを見る際に、是非注目して欲しいポイントがあるとのことですが…。


藤澤:今、さいころ目の数字のゼッケンが着いているんですけど、さまざまな障害を持った人がいて、その特徴を最大限に生かした技術をみんな持っているので、
ただ単に、シュートが速いとかシュートがたくさん入るとかではなくて、どういう障害を持っているのかどうか。
あれぐらいの障害の重さなのに、メチャメチャ速いとか、そういう見方ができるのが面白いと思いますね。
クラス分けって言って、ひとりひとり持ち点が分けられているんですけど、そういう部分をちょっと気にしながら見てもらうと、あの人は大きい、小さいだけでは無くて「こんなこともできるんだ」っていう面白い見方がに変わっていくかなと思いますね。

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──藤澤選手がおっしゃっていた、持ち点ですが、車椅子バスケは、障がいの程度によって、各選手に持ち点が設定されているんですね。
持ち点は1.0点から0.5点きざみで4.5点まであります。その持ち点が車椅子の背にゼッケンで表示されているんです。それに注目してみると更に面白いということなんですね。
コートに立つ5人の選手の持ち点の合計を14点以内にしないといけない、というのがルールなので、その中でどうチームを編成するのか、選手交代も含め、持ち点がひとつのカギになるとのこと。
そして、2020年には、東京でパラリンピックが開催されます。


藤澤:リオで代表になりましたけど、納得のいくものではなかったですね。
より、世界と戦って勝ちたいという思いは大きくなったので、今はモチベーションを高く東京パラリンピックに向けて一日一日を大事にしたいなと思っています。
ヘッドコーチからもよく言われるんですけど「メダルを獲ったセレモニーの日しか楽しい日は無いよ」と言われているので、その覚悟で厳しく一日一日を過ごしたいなと思っています。

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──相当ストイックな道ですよね。ぜひ、メダルを獲得して目一杯楽しんでいただきたいです。続いて、3大会連続でパラリンピックに出場している宮島選手にも東京パラリンピックについてお聞きしました

宮島:パラリンピックは、車いすバスケを始めたときに北京の大会に出るという夢を人生で初めて夢として持ったし、目標として掲げたものなんです。
今はそれに出るという事だけではなくて、自分の存在「宮島徹也」というプレーヤーとして周りにどういった影響、結果を残せるかというのが自分の使命と思ってやっています。
ただ単純に選ばれたいというより、今まで積み上げてきた自分のスタイルを試せる「集大成」の場所だと思っています。
その時代に生まれないとできない事だと思うので、思い出深いものになって欲しいと思いますし、
今、車椅子バスケが盛り上がってきているので、もっともっと盛り上がって2020年以降も盛り上がれるようなものになって欲しいなと思います。

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──最後に、2020年の活躍が期待される岩井選手に日本の強み、そして、東京大会への思いを聞かせてください。

岩井:持ち味であるスピードとクイックネスを生かして、海外の高い選手でも日本の持ち味を生かせば勝てるんだというのは証明できたと思いましたし、
フィジカル的な差はあると思うんですけど、スピードとクイックネスは世界に通用する武器だと思っています。
僕はまだU23というカテゴリーなので、まずは強化指定選手に入れるようにトレーニングを積んでいきたいですし、東京を目指して頑張っていきたいです!



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