Athelete News
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16.12.31
希望あふれる未来へ向かって
今週の「Athlete News」は、リオ・パラリンピックの男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した、日本チームから芦田創選手(第1走)、佐藤圭太選手(第2走)にお話を伺いました。


──芦田選手は、もともと卓球をされていたんですか?

芦田:中学の時は軽く卓球をやっていました。卓球をやってるとき闘病中だったんですけど、お医者さんに”運動するな”と言われてる中で、遊び感覚でやったのが卓球ですね。
そこから反抗期みたいなもので、お医者さんに運動するなと言われているところ無理やり体を動かしてやろうと思って走ってみたんですよ。そしたら、病気が治って。
結果速くて、陸上は病気が治った経緯でもありますし運命の出会いかなと思って。

──「病は気から」という言葉もありますからね

芦田:自分の中では「病は気から」だと思っていて、陸上に出会えたことが自分自身元気になったなと思っています。

──人より速く走れるって、自信になるんじゃないですか?

芦田:それまで病気でスポットライトが当たらないような生活をしていたので、「頑張ってるね」と言われることがモチベーションになったり。
そこから明るい人間になれたと思っています。

──佐藤選手は、もともとサッカーをやっていたんですよね?

佐藤:そうですね、ゴールキーパーをやっていまいた。。

──初めて義足で走った時はどうでしたか?

佐藤:”すぐに運動できる”と聞いていたんですけど、最初は立つこともできなかったですね。
自分がどういう風に歩いてたかを忘れてしまうくらい、そういうスタートでしたね。

──リオパラリンピックで銅メダル獲得を獲得されました。4位でのゴールの後、アメリカチームが失格になって繰上げでの銅メダルでした。気持ち的にはどうでしたか?

芦田:記録を見た時に、日本チームができるベストのパフォーマンスをできたなと思って、一つ満足しようと思いました。
なった瞬間(銅メダルに決まった)は、何が何だかわからない状態でしたけど嬉しかったです。

──その前に行われた、リオオリンピックの男子400メートルリレー、日本が銀メダルをとりましたよね。
あのレースはご覧になっていたんですか?


芦田:はい。テレビで観て、めっちゃ興奮しました!

──同じ400メートルリレーということで、刺激をもらいましたか?

芦田:1ヶ月後、この舞台で走るというのが分かっていたので、”俺も頑張ろう!”という気にはなりました。

──リレーでは、バトンではなく体にタッチするということですね

芦田:そうですね。他の国で両手がない選手もいるので、その選手はバトンを持つことができないので、僕たちの区分のリレーではタッチということです。

──バトンと違って、体をタッチするというのは接触がある分、怖かったりするんですか?

芦田:バトンがない分近づくこともできますし、いろんな作戦が組めるんですよね。
日本は極力、選手に近づいてお互いが加速し合ってる状態でタッチするので、その分接触の危機もあって…成功したらタイムが伸びるので、そこの練習は日本はこだわってきたのかなと思います。

──走る順番を大会直前に変えたと伺いました

佐藤:もともと僕が2走で、芦田選手が3走で、今年一回もバトンが合わなくて(笑)

──それだけ難しいことなんですね。どれくらい前に変えようとしたんですか?

佐藤:1ヶ月前くらいです。

──変えてみたところどうでしたか?

芦田:意外とうまくいって、リオまでに精度を上げていけば”面白いぞ”という感じでしたね。

──4年後には東京でパラリンピックが行われますよね、リオを経てこの思いは強くなったんじゃないですか?

芦田:世の中の流れも東京へ向かっていますし、自分自身もそこで主役になりたいですし。
今回はウィニングランができなかったので、4年後はみんなでウィニングランしたいなと思います。今回、個人では勝負できなかった部分があるので、個人種目では世界の一流選手となって、メダル争いできる選手になりたいなと思います。

──佐藤選手はどうですか?

佐藤:メダルはとれたんですけど、どこか他力本願なところがあったので。今度こそは自分たちの力で掴み取りたいなという思いが強いですね。

──まだまだ、伸び代の部分はあるんですか?

佐藤:選手自体も…芦田選手も跳躍専門なので、本当は短距離種目専門の選手同士で組むのがベストだと思うんです。
そういう意味でも、これからも選手自身の層は厚くしていかないといけないと思いますし、お互いがライバルになっていくことでレベルも上がっていくと思うので、4年間、チームで頑張っていかないといけないのかなと思いますね。

──佐藤選手のお気に入りの1曲を伺いたいと思います。佐藤選手が試合前に聞いている曲や、心の支えになっている曲を教えてください

佐藤:Coldplayの「Viva La Vida」です。
ロンドンパラリンピックの閉会式にColdplayが演奏して、最後の最後にこの曲が流れたんですね。
僕が最初に出たパラリンピックでしたし、夢の舞台だったので。最後にこの曲が流れて、僕の中ではロンドンパラリンピックを象徴する曲になりました。
”もう一度この舞台に戻ってきたい”と思える曲になったので、練習中とか、自分を鼓舞する時にはこの曲を聴いてますね。


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