Athelete News
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16.03.05
シーズンを経て感じる、新たな使命感
今週の「ATHLETE NEWS」は、広島カープの黒田博樹投手のインタビューを2週に渡ってお送りします。

前半の今週は、現役続行の決断について、そして、黒田投手の登場曲の誕生秘話についてうかがいました。



──8年ぶりに日本プロ野球界に帰って来られていかがでしたか?

一言で言うと、疲れましたね。アメリカで7年やって、体に染みついていた部分も、こっちに来て環境が変わって…。
プラス、それだけ注目していただけたので、それなりにプレッシャーも感じてましたし、一年終えてどっと疲れが出たなという感じですね。

──日本のプロ野球は行く前と変化はありましたか?

カープ自体、僕は市民球場しか知らなかったので、新しくスタジアムになっていて、常に球場が満員になっていましたし、カープファンの熱気というのは変わったと思います。

──黒田選手が初めて対戦するバッターも多かったと思いますが、”こいつはすごいな!”と思った選手はいますか?

1人に絞るのは難しいくらい、いいバッターがいるなという感じがしました。各チームに2、3人いいバッターがいるなと思いました。

──去年は「トリプルスリー」が、セ・リーグ、パ・リーグ両方で現れましたね

すごいですよね。柳田くんは交流戦で対戦しましたし、山田くんはシーズン中に何度も対戦したので、本当に彼らの技術はすごいなと思います。

──ご自身の成績は11勝あげて、防御率が2.55ですね。この成績はいかがですか?

数字的には自分で判断するのは難しいですけど、途中で離脱をしてしまったり、チーム的には4位で終わってしまったので、もう少しチームに貢献できたんじゃないかという気持ちはあります。

──最後の最後まで、阪神とクライマックスシリーズをかけての争いがありました
結局、誤審であると審判団が認めた、あの1勝に泣いてしまったわけですよね


結果的には、そうなってしまいましたね。あの試合はビデオ判定をしてからの、ああいう判定になってしまったので、そういう部分では残念かと思いましたね。
結果的に誤審になってしまったんですけど、今後、極力なくしてほしいなと思いますし、応援してくれているファンの方々もいるので、そういう技術がもう少し上がっていけばいいかなと思います。

──シーズン終了後に言った「燃え尽きたところもある」の真意とは?

僕自身はアメリカに行って、ドジャースの最終年からヤンキースにかけて毎年1年契約を結んでいたので、次の契約がない中で勝負して、シーズン終わってから次のシーズンのことを考える、ということを繰り返していたので。
1年1年を精一杯やってきた中で、それなりのプレッシャーと、それなりのモチベーションを1年間戦って、終わったすぐにコメントを求められると、なかなか答えるのが難しいというか…率直に、その時の気持ちを伝えたというだけだったと思います。

──今シーズン続行しようと決めた理由は?

たくさん理由はあるんですけど、その中のひとつとして若いピッチャーが沢山いますし、そういうピッチャーの力に少しでもなりたいなと思いました。
あとは、ファンの声にも応えたいと思いますし、そういう気持ちが強かったんじゃないかと思いますね。

──開幕前、チームの雰囲気はいかがですか?

マエケンがメジャーに行ってしまって、チームとしてはすごく痛いと思いますけど、若くて元気のいい選手がたくさんいるので。
チームのムードもいいですし、シーズン入って乗っていけば優勝できる力もあると思います。

──毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。今回、黒田投手が選んだ曲を教えていただきたいのですが?

昨シーズン日本に帰ってきて、登場曲にB’zの「RED」という曲を作っていただきました。

──この曲は、ご自身が依頼されたと伺いました

ロサンゼルスにいるときにB’zの松本さんとお会いすることがあって、食事をしたり、ゴルフをしたりという事をしてて。
そこで、いいタイミングで僕が日本に帰ることになったので、曲を作っていただけるということになりました。

──その曲を初めて聴いたときは、いかがでしたか?

これほどのアーティストの方が、自分の登場曲のために曲を書いていただけるというのはなかなか無いですし、鳥肌が立ちましたね。

──ご自身で気に入ってるフレーズはありますか?

僕はすごい気に入ってるんですけど、「楽はしない、偉ぶらない、誰のせいにもしない」の頭文字をとると「RED」になると聞いて、素晴らしいなと思いました(笑)。



来週も引き続き、広島カープ・黒田博樹投手にお話をうかがっていきます。