Athelete News
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15.09.19
5年後の未来に夢を描く
今週の「ATHLETE NEWS」は、2012年の世界選手権大会、女子個人「形」で優勝して、”世界一美しい女性空手家”として注目された、宇佐美里香さんのインタビューをお届けしました。


ー世界選手権の優勝した時の気持ちは?

今でも忘れられない位の感動を覚えています。それまで諦めずに強い心を持って、努力して良かったと思いますね。ずっと支えてくれて応援してくれた方々に、感謝の気持ちでいっぱいでした。

世界一に満足するだけではなくて、自分の練習してきた事が正しかったんだという気持ちが大きかったです。「世界一」という言葉で表したらすごいんですけど、その間の見えない過程の努力が認めてもらえた気がして嬉しいです。

ー宇佐美さんは現在、現役を引退され、全日本ナショナルチームのコーチとして指導されています。
「空手道は一つ!ルールは一つ!目指せオリンピック!」をスローガンに、2020年東京オリンピック・パラリンピックの正式種目を目指しています。
宇佐美さんはそのアンバサダーも務めていらっしゃいます。

空手人口は世界で、およそ1億人。日本国内では、およそ150万人だそうです。改めて、空手の魅力について伺いました


空手は生涯空手として続けられる所です。競技者としては、個性を磨いて、技を磨いて、努力すればするほど上達するのが分かって、自分自身も楽しいのが魅力です。競技者でなくても、健康にもよく、続けることで心も元気になるのがまた魅力だと思います。

空手を通して人に感謝することを覚えたり、努力する大切さ、諦めない、などの心の強さを学ぶことができたので、日常的につながると思います。

ー厳しいプレッシャーの中で闘ってきた宇佐美さんですが、引退された現在でもプレッシャーと闘っていると仰います。その理由について伺いました。

世界一になったから、もっと頑張らなくてはいけないと思って逆にプレッシャーを抱えてしまうというか…。世界一の技を見せなくてはいけないし、日常生活でも、恥ずかしくないようにしなくてはいけないんですよね。
だけど、事務的な作業は世界一とは関係ないので(笑)初心者として事務的なことを学ばなければいけないので難しいです(笑)。

世界一だから、しっかりしているかと思いきや…という部分も、私の場合はあるので(笑)。
私の師匠が、「一隅を照らせ」と言っていて。私の場合は空手が一隅だと思うので、それ以外の事は努力して、何でも出来るようにしたいですけど…難しいですね(笑)。

ー宇佐美里香さんの心の支えになった曲について伺いました。

負けて悔しい時に、いきものがかりの「心の花を咲かせよう」という曲を聴いていました。
周りの方々に感謝することとか、夢を目指して頑張ろうかなと思える歌詞だったので、すごく感動して涙が出るような曲でした。

ー最後に、オリンピック正式種目化への思いも伺いました。

流派に関係なく、オリンピックに向けて、みんなの心が一つになることが大切だと思います。
子ども達の未来が広がるし、今の選手も目標が高まると思います。そういう思いが一つになれば、もっと大きな力になるんじゃないかと思います。
やはり、自分が指導に携わった選手が優勝したり、勝ったりすると嬉しいので、そういう選手がオリンピックに出て優勝するのが目標ですね。