今週の「Athlete News」は、ドラフト1位で広島カープ入りする、トヨタ自動車・栗林良吏(くりばやし・りょうじ)投手にインタビューを行いました。
栗林良吏(くりばやし・りょうじ)投手は、1996年、愛知県生まれ。
愛知黎明(あいちれいめい)高校では、2年の秋まで内野手でした。
名城大学では、1年の春からリーグ戦デビュー。
3年春の中京大学戦でノーヒットノーランを達成。
大学日本代表に選ばれ、日米大学野球にも出場されました。
卒業後、トヨタ自動車に入り、最速153キロのストレートと、多彩な変化球を武器に1年目から活躍。
社会人ナンバーワン右腕として注目され、今年のドラフト会議では、広島カープが1位指名。
即戦力として期待されています。
──まずは広島カープ入団、おめでとうございます!
ありがとうございます。
──じわじわと実感はありますか?
そうですね。こういう取材の機会ですとか、周りの人から言われて、ちょっとずつ実感してきているのかなというのはありますし、また、試合やオープン戦をしていた中でやっぱり色んな人から言われるので、周りの影響で少しずつ実感が湧いてきたのかなと思います。
──広島カープから単独1位指名された時の率直なお気持ちは、いかがでしたか?
やっぱり“嬉しい”という気持ちが1番ではあるんですけど、まさか1位で、1巡目のところで名前が呼ばれると思っていなかったので、“本当に嬉しい”という気持ちと“驚き”という気持ちが2つあって。でもやっぱり広島指名で1位をいただいた時には本当に嬉しくて、“(チームの)力になろう!”と思いましたね。
──2年前、大学4年生の時は、ドラフトでは指名漏れを経験されましたけれども、その時には1度プロの道を諦めたそうですね?
そうですね。自分も悔しい気持ちはもちろんあったんですけど、たくさんの人に応援していただいて4年生の時に指名漏れを経験したので、テレビを観ていてくれた方々を含め、“(栗林投手が)プロに入る”と思って応援をしてくれた方々に、1度自分のせいで嫌な思いをさせてしまったので…。プロを目指さなかったらああいうことも起きなかったですし、自分よりも相手のことを考えて、あの時はプロを諦めましたね。
──そこから2年、名門トヨタ自動車の野球部で、どんな想いで野球に取り組まれていたんでしょうか?
強いチームに行くのが初めてだったので、入る前は“少しでも早くチームの一員となって試合に出れたらいいなぁ”ぐらいに思っていたんですけど、いざ入ったら、同期で自分と同じく指名漏れでトヨタ自動車に入ってきた人がいて、彼が「まだプロを目指す」と言っていたこと、また、同期が皆基本的にプロを目指す形でトヨタ自動車に入ってきていたので、“自分だけ志が低い”と感じたんです。それならもう一度、自分も皆と一緒にプロを目指して、その結果トヨタで結果が出れば…と思い、プロを目指すようになりました。
──この番組のメインパーソナリティの藤木直人さんが「ぜひ聞いてほしい」という質問なんですが、大きく成長するきっかけとなった、大学時代の恩師である山内(壮馬)コーチには、どんなことを教わったのでしょうか?
僕は大学から本格的にピッチャーを始めて、大学2年の終わりぐらいに山内さんが来てくださったんですけど、「ピッチャーとしてあるべき姿」というところから、基礎から全部教えてもらって、本当に山内さんがいたからここまで成長できたと思いますし、山内さんのおかげでトヨタに入れて、今こうやってプロの道へ進めるところまで来ているので、本当に感謝しています。
──山内コーチとは、大学時代よりも前にご縁があったと伺ったんですけれども。
すごい情報ですね(笑)。小学生の頃に、(少年野球の)卒団式でプロ野球選手のボールが配られたんですけど、その配られたボールが、僕は山内さんのサインが入った野球ボールだったんです。
──山内コーチとは、ドラフトの後は連絡を取られんですか?
2回ぐらい電話させてもらって、その後に直接挨拶に行きました。挨拶に行った時には、「これからプロ野球選手としてやっていくんだから、自覚と責任はしっかり持っていかないといけない」ということは言われました。また、山内さんはプロ3年目ぐらいでようやく結果が出たらしいんですが、山内さんは(プロに)入る時に、大卒というのもあるのか、“ゆっくり、いつか結果が出せるように最初はしっかり体づくりをしよう”と思って入ったみたいなんですけど、「プロというのは次々にいいピッチャーがどんどん入ってくるから、それじゃダメだぞ」と。「1年目からしっかり結果を出してアピールできるように最初から飛ばしていけ」と、プロ野球に入る前のアドバイスとしていただきました。
自分から山内さんには、山内さんから夢をいただいてプロ野球選手になりたいと思ったので、「自分に夢をくださってありがとうございます」ということと、山内さんがコーチになられて、僕が(教え子の)プロ1号・1人目の選手なので、「プロ1号としてしっかり結果を出せるように頑張ります」と伝えてきました。
──その時の山内さんの表情はどうでしたか?
けっこう笑顔だったので、多分喜んでくれていたと思うんですけど、でも、もともときさくな方なので。本当に山内さんは自分の中で心の支えというか、野球で困ったら今でも山内さんに聞きますし、プロに入ってからも、何かに躓いたり挫折したら、山内さんに助けを求めて、これからも助けてもらいたいなと思います。
──プロに入って、これからどんな選手になりたいですか?
やっぱり即戦力として1年目から活躍したいというのが目標ですし、また、“開幕1軍”というよりは、“1年間チームの戦力として活躍する”ことが1年目の目標なんですけど、長い目で見たら、せっかくトヨタ自動車からプロに行くので、やっぱり1年でも長く広島東洋カープで野球をやって、引退する時には、今回(中日ドラゴンズの)吉見(一起)さんが引退されてたくさんの方が応援していたように、自分もああやって皆に支えられて愛されて引退できる選手になりたいなと思うので、1年目からしっかり頑張って、最後引退する時には吉見さんのようにたくさんの人に惜しまれて引退できたらなと思います。
──栗林投手が目標とする選手というのは、その吉見さんですか?
そうですね。吉見さん含め、トヨタ自動車のOBの方は本当に長く活躍されている方が多いので、「トヨタ自動車のOBって誰?」って言われた時にしっかり自分の名前も入ってくるように頑張りたいなと思います。
──そして、プロで対戦してみたいバッターをお伺いしたいのですが。
せっかくセ・リーグに入ったので、自分が小学校の頃からファンだった福留(孝介)さんとは対戦したいなとは思いますね。
自分が小学校の頃活躍されていた方がまだ野球をやっているというのは本当にすごいことだと思いますし、そういう自分がファンだった偉大な方と対戦出来たら嬉しいと思います。
──さあ、この番組では、毎回ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。栗林投手の心の支えになっている曲を教えて下さい。
僕の心の支えになっている曲は、Major Lazer & DJ Snake feat. MØの「Lean On」という曲です。
大学の頃は自分たちの車で移動していたんですけど、試合前に(この曲を)車の中で流してそこから結果が出るようになったので、試合前に聴くようにしていましたし、社会人になってからも、バスを降りる前の最後の1曲として聴いているので、そういう面で“心の支え”というか“自分のモチベーションを上げるための曲”になっているので、すごく自分の中では思い入れのある曲です。
今週のゲスト、栗林良吏投手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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そして、先日行われた都市対抗野球に、高見アナウンサーが応援に行ってきました!
栗林投手はトヨタ自動車VSセガサミー戦に先発。打線の援護が得られず、残念ながら試合は0対2で敗戦という結果になりましたが、栗林投手は7回13奪三振と圧倒的な力を見せてくれました。今後の活躍を期待しています!
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