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2024.08.03

「野球はすごい力を持っている」

今週の「SPORTS BEAT」は、先週に引き続き、野球で2004年のアテネオリンピックに
ヘッドコーチとして参加し、銅メダルに導いた中畑清さんにお話を伺っていきました。
中畑清さんは1954年、福島県のご出身。
1980年代には読売ジャイアンツの中心選手として活躍し、競技生活から退いたあとは、指導者としてジャイアンツの打撃コーチ、2004年アテネオリンピックのヘッドコーチ、そして横浜DeNAベイスターズの監督などを務められ、現在は野球の解説やタレントとしてもご活躍なさっています。


──いわゆる教え子たちの中には、松井秀喜さん、山口俊投手、筒香嘉智選手、今永昇太投手ら、多くのメジャーリーガーを育てられてきましたね。

いやいや、育てたっていうレベルじゃないと思うよ(笑)。勝手に育ったと思うよ。携わったことは携わったけど、育てたって印象は全くないな…筒香ぐらいかな。山口はもう出来上がっていたし、今永は大学の後輩先輩ってだけなんだよ。プロ入りして俺が監督になった後に、ベイスターズに入ってきた選手だから。
“育てた”というんだったら、梶谷(隆幸)とか、ああいう連中は育てたって感じがするな、自分の中では。

──中畑さんが現役の頃と今では、メジャーリーグへの意識に違いというのはありますでしょうか?

全然あるでしょう。
(今は)「メジャーリーグ=自分たちの夢」と語る時代で、俺たちの時代は、メジャーリーグはやっぱりメジャーリーグの距離感があって、まず日本のプロ野球。
だから、もう夢の距離感が変わっちゃったってことだよ。
我々の時代だと、日本のプロ野球が夢。今の子供達は、間違いなくメジャーが夢なの。それだけの距離感の違いというものはハッキリ出ている。それはしょうがない。
夢を語られたら、筒香でも、それを後押しするしかなくなっちゃうじゃない。「頑張って来いよ」って送り出すんだけど、本心としては、“できれば日本で頑張ってほしいな”って、心の中で思っているところがある。
まあ、今回、帰ってきてくれたからね。僕はもう1回仕切り直しして頑張ってくれればなと思っているけどね。
いい奴なんだよ。人間性も抜群に良いしね。

──今シーズンも、プロ野球は熱く盛り上がっていますが。

読めないなぁ。やっぱりパ・リーグだったらオリックス。セ・リーグだったら阪神。
…というのは、だいたいの解説者は予想していたんだけど、俺は違うんだよ。セ・リーグはジャイアンツ。台風の目は中日。パ・リーグはソフトバンク。台風の目は、日ハム。
日ハムをAクラスと予想したの、俺しかいないと思うよ。その通りになったしね。
キャンプに行って新庄と話したら、真顔でさ、「中畑さん、今年は戦いますよ」って。ひそひそ話みたいな感じでさ、強さを感じるのよ。本当にやるんじゃないかなって。
あそこは若い選手が多いんだ。その若い選手を先行投資で使い続けて、それでモノにできるという手応えみたいなものを監督が感じている時には、やっぱり強い。その選手たちが活躍する年なんだよな。まさしくそうなっているしね。面白いところまでいくんじゃないかなと思ってる。


──最後になりますが、番組リスナー、そしてプロ野球ファンへ中畑さんからメッセージをお願いします。

本当に野球ってすごい力を持っているんだなということを、ここ何年間で、WBCだったり、大谷の頑張りだったり(で実感している)。注目される人がトップレベルで高すぎるけれど、日本には甲子園があったり、アマチュアの世界というのも感動がいっぱいありますし、ぜひ野球を通して家族の愛とか絆とかそういうものを感じながらいい人生を歩んでほしいなと思います。
その真ん中にいるのが野球であってほしいなと思いますので、野球に注目してくださいね。応援してください!

今回お話を伺った中畑清さんのサイン色紙を抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!
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