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2024.07.20

パリ五輪へ向けて調子は爆上がり!「みんなの力で金メダルを獲りたい」

今週の「SPORTS BEAT」は、いよいよ始まるパリオリンピックに
ボクシング日本代表として出場する原田周大選手にリモートでお話を伺っていきました。
原田周大選手は、2001年、福岡県北九州市のご出身。
中学1年のとき、お兄様の影響を受け地元のジムでボクシングを始め、高校時代には国体で準優勝するなど、全国大会でも実績を残されてきました。
専修大学に進学後、全日本選手権大会で2022年はバンタム級、2023年はフェザー級で優勝。
去年(2023年)10月に開催されたアジア競技大会で、57kg級に出場し銀メダルを獲得。
見事パリオリンピックへの出場権を獲得されました。

今回は、高見さんがリモートでお話を伺っていきました。


──いよいよパリオリンピック開幕ですね。

はい、めちゃくちゃ楽しみです。

──オリンピックのボクシング競技にはどんな印象を持たれていますか?

やっぱり僕が小さい頃から憧れていた、見ていた舞台なので、そこに自分が行けることになって、今、本当にワクワクしています。

──東京大会では女子の入江聖奈さんが金メダル、並木月海さんが銅メダル。そして男子は田中亮明選手も銅メダル獲得と活躍が目立ちました。原田選手にとってどんな刺激となりましたか?

やっぱり、日本人で海外で結果を残してすごいなという気持ちもありますし、“僕も負けじと追い越してやるぞ”“一番いい色のメダルを持って帰るぞ“と、今、強く思っています。

──東京大会の皆さんの活躍は、原田選手にとってかなり励みになりましたか?

そうですね。もう本当にすごいなと。海外選手に屈さず、めちゃくちゃ前に出て戦って…日本人でも海外選手に勝てるんだという希望をもらえたというか、勇気をもらいました。

──原田選手は、去年のアジア競技大会ボクシング男子57キログラム級に出場。決勝の対戦相手は、世界選手権王者、ウズベキスタンのハロコフ選手。結果は2ラウンドRSC(レフリー・ストップ・コンテスト)で敗れ、準優勝。銀メダル獲得となっています。
この結果はどのようにとらえていらっしゃいますか?

周りからは「おめでとう」とか「すごい」と言われることが多かったんですが、僕自身としては、やっぱり決勝のハロコフ選手に勝つことを目標に今まで練習してきて挑んだ大会だったんです。あの選手に勝つためにやってきたところを、結構ボコボコにやられちゃいまして(笑)。
だから、負けた後は「(準優勝)おめでとう」と言われることが多かったんですが、僕自身としては本当に悔しい気持ちの方が強かったです。

──原田選手は去年、カザフスタンやウズベキスタンで海外合宿を行っていましたけれども、そこでもハロコフ選手と対戦されているんですよね。
その時に勝つ秘訣を教わったりとかはあったんですか?

そうです。その時に、やっぱり世界王者との差といいますか、王者たるゆえんの動きだったり、練習量だったりというものを目の前で肌で感じたので、本当にそこは大きい収穫でした。

──ハロコフ選手は目標の相手?

そうですね。どちらかというと、“絶対にやり返してやるぞ!”と思っています(笑)。

──アジア競技大会の後で変わったことは何かありますか?

その後もずっとハロコフ選手ばかり意識して、ずっと“やり返してやるぞ”と思い続けて練習をしていたんですが、オリンピックには他の相手もいれば違うタイプの相手もたくさんいるので、ハロコフ選手のことばかり考えすぎていたなと思うようになりました。
今はもう、自分の動きをどんどん成長させていくというか、“ハロコフ選手に勝つために練習する”というよりは“自分を強くする為に練習する”方に気持ちも全部切り替わって、めちゃくちゃいい方向に向かっていると思います。
僕が強くなった先の延長線上にハロコフ選手に勝つ姿があると思うので、そこを目指して頑張っています。

──アジア競技大会の後にトレーニングの拠点を地元の北九州に移したということなんですけれども、このトレーニングではどんな効果を期待されていますか?

一番はメンタルといいますか、やっぱり支えられているんだということを本当に肌で感じています。
例えば、関東で練習していた時は大学で練習していて、大学の施設で1日の練習が完結していたんですが、地元に帰るとそういうわけにもいかなくて、朝練をするにしてもどこか場所を借りないといけないとなった時に、「応援してるから使っていいよ」と、快く地元の方たちがサポートしてくれたり。走っていたりしても、ジムの子供とかが「頑張ってください」と声かけてくれたり、本当に町のみんなから支えられている、僕1人で戦っているんじゃないんだなということを今改めて感じているので、みんなの力で金メダルを獲りたいなと思っています。

──そのメンタルと合わせて、今、ご自身の調子も良いということですか?

そうです。はい、爆上がりしてます(笑)。

──今、大学の話もありましたけれども、去年アジア競技大会に出場された時は専修大学4年生でしたけれども、現在は?

専修大学の5年生になっています(笑)。
4年生の大事な、単位を取り終える時期で(海外遠征を)どうするかとなった時に、オリンピック(出場)を頑張っていくから、ちょっと単位は諦めようではないですけど、そちらに集中しようと思って、海外遠征に行っていたら留年しちゃいました(笑)。
今、5年生です。でも休学中で、また来年から復学してしっかり卒業しようと。6年生で卒業しようと思っています!

──パリオリンピックがいよいよ始まりますけれども、改めて原田選手の意気込みを聞かせてください。

もちろん金メダルを獲ることが目標なんですが、やっぱりそれを大学や地元に持ち帰って、今支えて応援してくださっている皆さんに見せて、「皆さんの応援のおかげで勝てました」と言えるように頑張ってくるので、皆さん、応援よろしくお願いします。

──原田選手の出場する男子フェザー級の試合は、日本時間の7月28日、日曜日の夜から始まります!
この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。原田選手の心の支えになっている曲を教えてください。
    
長渕剛さんの「Myself」です。
僕の今のトレーナーの方が、長渕剛さんが大好きなんです。その中でも一番キツい練習の時に流れる曲で、いい意味でも悪い意味でも本当に記憶に残っていて、もうこれを聴いたら、“やるしかない! やるぞ!”という気持ちになる魂の1曲なので、ぜひ皆さん聴いてください。


今回お話を伺った原田周大選手のサイン色紙を抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!
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