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2022.09.10

夢はサーファーとフィジカルセラピストの“二刀流”!?

今週の「SPORTS BEAT」は、プロサーファーの丸山千朝選手をゲストにお迎えしました。
丸山千朝(まるやま・ちあさ)選手は、アメリカ・カリフォルニア生まれの21歳。
アメリカで育った丸山選手は、4歳からサーフィンを始め、2019年、高校生の時に、NSSAアメリカの大会で、全米2位に輝きました。
さらに、この年にインドネシアで行われたJPSAショートボードシリーズ第1戦で4位になり、プロ資格を取得。
サーフブランドHurley(ハーレー)のチームメンバーとして、アメリカ、日本と双方で活躍する女子大生プロサーファーです。



──ご両親はもともと日本の方で、サーフィンをするためにカリフォルニアに移住されたんですか?

そうなんです。父がサーフィンが大好きで、自分もサーフィンがしたいし、あと、結婚して子供ができたら子供にもサーフィンをさせたい、サーフィンが自由にできる環境で育てたい、ということでアメリカに移住したんです。

──ホームとされているのは、ハンティントンビーチ。どういう場所なんですか?

ハンティントンビーチは、アメリカで「サーフシティ」と言われているところで、サーファーもすごく多いですし、小さい頃からずっとサーフィンをしている子もたくさんいるので、サーファーにはめちゃくちゃいい環境ですね。

──理想の場所なんですね。日本とカリフォルニアでは、ビーチカルチャーの違いはありますか?

けっこうありますね。海にいるだけでも、日本とアメリカはちょっと違う気がします。カリフォルニアだと、週末に友達と集まって“ボンファイヤー(bonfire)”をやったりしますし、あと一番大きいのは、(カリフォルニアでは)海にいると、もう年齢も関係なく、みんなビキニとか水着でいることですかね。あんまり日本だとない感じなんですけど、みんな自由にやってます(笑)。

──「ボンファイヤー」というのは何ですか?

火を囲んで、みんなでバーベキューみたいなことをしたりとか。ビーチにボンファイヤー用の場所があるんです。

──日本語で言う「焚き火」ということ? みんなそうやって集まってきて、知らない人同士で話ししたりとか…そういう文化が根付いてるんでしょうね。 住んでいらっしゃるのが、カリフォルニアのアナハイム?

そうですね。アナハイム…今はハンティントンビーチですね。

──今は日本だけでなく世界中で話題になってますけれども、大谷翔平選手。あまりメジャーリーグとかは観たりはしないですか?

よく家族でエンゼルス・スタジアムに観に行ってます。

──じゃあ、大谷選手が(アメリカに)行った時から応援していた?

はい。ずっと観てます(笑)。

──大谷選手と交流があったりはしないですか?

(本人とは)ないですけど、通訳の方の奥さんと知り合いです。

──それはけっこう近いですね! エンゼルスをずっと応援されてるんですね。

父が野球が大好きで、みんなで週末とか観に行ってますね。

──サーファーの方のライフスタイルに憧れ持つ方が多いですけれども、いつもどのような日々を送ってらっしゃるんですか?

毎日、朝と夕方に海に入る感じで、その間は学校もあるので、勉強とか、あとバイトとかもあります。

──ビーチまではどれくらいの時間なんですか?

家の目の前が海なんですけど、みんながサーフィンするメインのところは車で5分ぐらいですね。

──贅沢ですね! そして東京オリンピックで銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手も、ハンティントンビーチをホームとしていると。交流はありますか?

あります。家族も知り合いですし、カノア選手の弟が私と同じくらいの年齢なので。ハンティントンビーチの同年代の子たちは、みんな一緒にサーフィンをしたりしています。

──カノア選手の活躍ぶりは、やっぱり嬉しい?

やっぱり同じホームから来ているので、嬉しいですね。

──そして東京オリンピックではそのサーフィンが競技に採用されて、カノア選手が日の丸をつけてメダルを獲得しました。やっぱり丸山選手も、「日の丸をつけてオリンピックに出たい」という思いもあるんですか?

めちゃくちゃ出たいですね。だから、日本の試合で良い成績を出せるようにと、今年も頑張っています。

──そして、近年、サーフィンはブラジル勢が強い。

ブラジル、強いですね。世界戦の試合とかに行くと、(サーフィンは)個人の試合なので、同じ国から来ていても“敵同士”という感じがあるんですけど、ブラジルの子たちは、一丸となって、自分のチームメイトが試合に出ている時はみんなでちゃんと応援して、すごく盛り上げてあげている。そういう“お互い強め合う”みたいな雰囲気があるんだと思います。(ブラジルの選手たちは)海にいる時は一番大声で応援していて、すごいですね。

──でも、日本のチームワークも強いですか?

もちろんです。日本の選手もみんな強いです。

──そして、波乗りジャパン女子では、都筑有夢路選手が東京オリンピックで銅メダルを獲得するなどレベルの高い争いが繰り広げられてますけれども、やっぱり、ライバルでもあるし、チームメイトでもある?

そうですね。有夢路ちゃんが銅メダルを獲得した時もやっぱり嬉しかったです。オリンピックで日本代表の選手が2人もメダルを獲ってくれて、サーフィンの良さをもっと広めていけるので、嬉しいなと思いますね。

──丸山選手は今学生とのことで、勉強も両立してやらなきゃいけないと。専攻は何をされているんですか?

勉強してますね。大変です(笑)。専攻は「キネシオロジー(Kinesiology)」というんですけど、日本語にすると、多分「スポーツ科学」みたいな感じになると思います。

──サーフィンの他にも、将来の夢がある?

はい。スポーツ科学の専攻を取っている理由なんですけど、フィジカルセラピストになりたいんです。(サーフィンの)世界戦の、トップレベルのCTの試合でのトレーナーみたいなお仕事をしたいなと思っています。

──実際に、そういう方が大会にいらっしゃるんですか?

いますね。スポーツのイベントでは絶対にトレーナーがいなくちゃいけないので。だから1人は絶対にいるんですけど、その1人になりたいなと思っています。

──そう思うようになったきっかけは、何かあるんですか?

きっかけは、高校生の時に、たまたま「sports medicine(スポーツメディスン)」という、“アスリートとして怪我をしないようにどうすればいいか”とか“怪我をした時どう対応したらいいか”ということを勉強するクラスがあって、それを取ってすごく興味持ったんです。

──トップアスリートだからこそ分かることって必ずありますからね。それこそ“二刀流”ですよ。頑張ってほしいと思います。 そして、この番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。丸山選手の心の支えになっている曲を教えてください。

ビリー・アイリッシュの「my Future」です。この曲は最初の方はちょっと悲しい感じの歌詞なんですけど、途中からハイテンポになっていって、“自分自身を振り返る大切さ”とか“自分に自信持つことと、自分の魅力をちゃんと見てあげて”みたいな感じのメッセージがこもっていて、聴くと元気になりますね。

──丸山選手は、カリフォルニア・ドリームボーダー・アンバサダーとして、カリフォルニアで楽しむサーフィンの魅力をインスタで発信してらっしゃると。丸山選手にとって、カリフォルニアとは?

カリフォルニアは、「自由の国」という感じですね。アメリカ自体がそうなんですが、みんな、自分の、個人のユニークさを出している。それが「人と違うのが変」なのではなく「ユニーク」という感覚で、自己表現がみんな素敵だなと思っていて、いろんな可能性があるところだと思います。


今回お話を伺った丸山千朝選手のサイン入り色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
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