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2023.12.23

自己ベスト更新連発!飛躍の1年を振り返る

今週の「SPORTS BEAT」は、1月1日、新年最初の日本一決定戦!来年のニューイヤー駅伝に出場する、トヨタ自動車陸上長距離部の太田智樹選手をゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
太田智樹(おおた ともき)選手は、1997年、静岡県のご出身。
早稲田大学時代には、箱根駅伝に4年連続で出場。
大学卒業後、トヨタ自動車へ入社。
初めて出場した昨年の全日本実業団対抗駅伝競争大会、いわゆるニューイヤー駅伝では、3区の区間新を記録。
今年のニューイヤー駅伝でも3区を任され、23位でスタート。
18人を抜き、見事区間賞を獲得なさっています。



谷保恵美さんアナウンス「今週のゲスト トヨタ自動車 陸上長距離部 太田智樹~~~~!」

──千葉ロッテマリーンズの場内アナウンスを33年間担当された、谷保恵美さん。実は、先週ゲストで来ていただいたので、太田選手がロッテファンということで、特別にお願いして録っていただいたんですけれども…ノーリアクション?(笑)

聞いたことのある声だな…と思って。めちゃめちゃ嬉しいですね! ちょっと驚きが強くて…(笑)。

──千葉ロッテマリーンズはどのようなきっかけで好きになったんですか?

出身は静岡なんですけれど、母の実家が千葉ということで、昔、母がよくテレビをつけてロッテの試合を観ていたのが最初ですね。
(プロ野球は)シーズン中は大体、土日はデーゲームなので、僕の試合は逆に夜遅いので、(試合の前に)ロッテの試合を観て、勝ったらテンション高めで試合に臨んで、負けていたら落ち込みながらアップしたりしていました(笑)。
やっぱり陸上をやっているので、足が速い選手が好きです。荻野(貴司)選手とか、最近だと和田(康士朗)選手とかに惹かれますね。荻野選手はトヨタ自動車の先輩です。

──太田選手は、先日行われた(12月10日)日本陸上競技選手権大会の10000メートルで素晴らしい記録を出されましたよね。

そうですね。嬉しいところもありつつ、ちょっと悔しいところも…。

──太田智樹選手の記録は27分12秒53で、これまでの日本記録27分18秒75を大幅に上回り、2位の銀メダルを獲得なさいました。優勝は、塩尻和也選手の27分9秒80。今回の日本選手権大会は、表彰台に上がった3人全員がこれまでの日本記録を超えています。 ハイレベルのサバイバルレースでしたけれども、太田選手は序盤からいい位置をキープされていて、手応えというか、調子は良かったんですか?

調子自体はそんなに…直前の練習でもあまり手応えがなくて心配だったんですけれども、“とにかくやるしかない”という思いでした。
ペースも速いということを聞いたので、集団がバラけた時にすぐ対応できるよう、前の方でレースを進めようと思って、あの位置で走っていました。

──そんなに調子が良くなくて、あのタイムですか!?

まあ、“意外と走れたな”という感じではありますけれども。
10000メートルは長いので、本当に調子がダメな時は、最初の3000メートルあたりでもう“キツいな”と思ってしまうんですが、今回は3000メートルを過ぎても“あれ、まだ大丈夫だな”と…。5000メートルを過ぎても、“大丈夫大丈夫”。8000メートルぐらいが“ちょっとやばいかも”と思ったんですが、まあ、なんとか最後まで粘れたかな、というレースでしたね。

──この、日本記録を更新するタイムは、ご自身ではどうですか?

正直、ここまで走れると思っていなかったので嬉しい反面、順位は2番なので、もう少し頑張っていたら違ったかなという悔しい思いもあります。

──4位入賞を果たした、トヨタ自動車陸上長距離部の田澤廉選手とは、夏にはスイス合宿、そして日本選手権の直前にはアメリカのアルバカーキで共に強化合宿をされていたそうですが、一緒に合宿へ行くようになったきっかけは?

きっかけは、田澤の方から声をかけてくれたんです。「僕はこれに行くんですけど、太田さんはどこへ合宿に行くんですか?」みたいな感じで。僕は本当だったらチームの合宿の北海道に行く予定だったんですけど、「こっちに来ればいいじゃないですか」みたいな(笑)。

──チームではない合宿に参加されたわけですが、いかがでしたか?

本当に、環境も素晴らしい所でやらせていただきましたし、練習自体も、普段はやらないような練習ができました。
あとは、合宿地が有名な選手も来るところで、他の選手の練習を見たりして、勉強になることがたくさんあって、自分にとっても良い合宿だったなと思います。

──田澤選手が実業団はどこを選ぶのか注目されていましたが、トヨタ自動車と聞いて驚いたんですけれども。

僕も驚きましたね。もともと噂では他のチームに行くみたいな話だったんですけど、何か、気がついたらトヨタで(笑)。“あれ? そうなの?”みたいな(笑)。
彼がトヨタに入ったおかげで、意識とかが変わってくる選手も多いんじゃないかなと思います。


──今年のお正月のニューイヤー駅伝で怒涛の18人抜き、区間賞獲得から始まった今年ですけれども、2月の丸亀ハーフマラソンでは、日本人トップの1時間0分08秒と、日本記録(1時間0分00秒)まであと少し! 7月にも5000メートルで自己新を更新(13分20秒11)。
今年は充実した、手応えのある1年になっているのでは?

タイム自体も、先日の10000mもそうですし、すべての種目でベストを更新できましたし、結果自体も、日本選手権で2位に入れて、駅伝でも区間賞が獲れて…と、今年は自分にとって自信になる1年でした。

──その要因は?

継続的に練習しているものが繋がってきたかな、というところと、先ほど話をした田澤が(チームに)入って来て、一緒に合宿とかをして、意識や練習も変わったかなと思います。

──トヨタ自動車陸上長距離部が目指しているのはニューイヤー駅伝での優勝だと思いますが、陸上選手は、“お正月は走る”という気持ちでいるものですか?

正直な話、本当に早く(レースが)終わってほしいと思っているんです(笑)。やっぱりお正月はゆっくり過ごしたいので。
でも、速く走れば早く終わると思うので(笑)、速く走ります。

──来年のニューイヤー駅伝は、区間の変更があります。従来の2区(8.3km)と3区(13.6km)を合算して、21.9kmの新2区が誕生します。 そして22.4kmだった従来の4区を分割して新しい中継所が設置され、約15kmの新3区、約8kmの新4区となることが発表されています。 昨年は3区でしたが、どこを走りたいですか?

やっぱり、できる限り前半区間ですね。早く終わらせたいというのもありますし、あの群馬のコースは、毎年…たまに違う時もありますけど、基本的に前半区間が追い風で、後半区間からずっと向い風のコースなので。向かい風が嫌いなので、追い風のところを走りたいなと。

──追い風と向かい風って、走っている時に相当な影響があるんですか?

全然違いますね。追い風の時は楽しいですけど、向かい風の時は、僕だったらちょっとイライラします(笑)。“いつ風止むんだよ!”とか思いながら走っています(笑)。できれば、追い風区間を走りたいなと。

──さて、太田選手、この方からエールが届いてます!
谷保恵美さん「太田智樹選手。マリーンズの試合を観戦してくださっているということで、ありがとうございます。これからは私も太田選手を応援して参りますので、頑張ってください! 谷保恵美でした」

冷静に考えたら、(谷保さんのアナウンスは)もう聞けないですから、さっきのアナウンスは激レアということですよね!?

──そうです! 音声データを差し上げましょうか?

本当ですか!? みんなに自慢します!(笑)

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。太田さんの心の支えになっている曲を教えてください。

Teleさんの「ロックスター」です。
正直、“これを聴いて試合に臨もう”という曲はあまりないんですが、なぜこの曲を知ったかは思い出せないんですけど、ふと聴いた時に、“あ、これいいじゃん”となって。その時、初めてこのTeleさんというアーティストを知ったんです。
僕は、1回好きになったりハマったりするとずっと聴くので、もう今年はずっとこの曲を、車の中とかでも試合前とかでも聴いていました。


今回お話を伺った太田智樹選手のサイン入りトヨタ自動車陸上長距離部のオリジナルグッズ、タオル、マグカップ、コースターをセットにして、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!


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