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2023.12.16

選手たちからも愛された“名物場内アナウンサー” 33年間の軌跡

今週の「SPORTS BEAT」は、千葉ロッテマリーンズで33年間場内アナウンスを担当されてきた、谷保恵美さんをゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
谷保恵美(たにほ えみ)さんは、1990年、ロッテオリオンズ、現在の千葉ロッテマリーンズに経理担当として入社。
1991年、二軍本拠地のロッテ浦和球場でアナウンス業務を任され、同年8月、当時の本拠地、川崎球場で一軍のアナウンスを担当。
1994年からは、一軍本拠地の千葉マリンスタジアムなどのホームゲームで場内アナウンスを担当し続け、33年目となった今年2023年、レギュラーシーズンだけで2100試合を担当してきた場内アナウンス業務から引退なさいました。



── 33年間という本当に長い間、お疲れ様でした。スタジアムやテレビ中継から聴こえてくる声で盛り上げ続けてくれて、ありがとうございます。
せっかくなので、生で聞かせてもらえたら! やっぱり、谷保さんといえばサブロー選手かなと思うのですが、お願いしてもいいですか?(笑)

そうですよね。いきますね。
「4番 ライト サブロ~~~~」

──ここは球場ですか(笑)。本当に、急に変わりましたよ!
引退を決められた理由というのは、何だったんですか?

本当に長い間担当させていただいて、ずっと感謝していたんですが、ここ数年、“いつ引き継いでいくのがいいのかな”ということは考えていまして。
ちょうど去年、公式戦2000試合を担当させていただいて、区切りがあったので、ちょうどいい頃かなと思いまして、今年となりました。

──ずっと休まずに、2100試合担当されていたんですか?

そうですね。一応、担当した試合は一度も休まずに。振り返ってみると、よく休まなかったなと思うんですけれど(笑)。

──その長い歴史の中で、“これはちょっとやっちゃったな”みたいなこともあったりするんですか?

そうですね。言い間違いはたまにありましたね。
大きいところですと、ちょうど清原(和博)選手がオリックスにいらっしゃった頃に、(前の選手が)凡退されて下がって、次のバッターが、4番ファースト・北川(博敏)選手だったんですけれど、(北川選手の名前を)呼ばなきゃいけないのに、「4番ファースト」と言った次の瞬間に、もう、「きよ…」って言ってしまって(笑)。もう、イメージが「4番ファースト・清原」で沁みついてしまっていたんです。
…という、“あっ!”っていう言い間違い。それがすごく大きかったですね。
もちろん、球場もどよめいていましたし(笑)。
北川選手には「ごめんなさい」をしましたけれども(笑)。

──先ほどコールしていただいたように、語尾を伸ばすのが谷保さんのイメージだと思いますが、これは、どのようにそういう風になっていったんですか?

本当に…何でしょう。意図したわけではなく、マリンスタジアムが屋外球場で風も強いということもあって、“はっきり元気に喋ろう”ということを基本にしていたんですが、だんだん、選手のみなさんの活躍ですとか、ファンのみなさんの声、登場曲などに自分も(気分が)乗ってしまって、だんだん声も伸びてきて…(笑)。
気合とともに、語尾も伸びていきました(笑)。

──屋外の球場で風も強いし、ということで、(音の)反響もあるでしょうし、“聴きやすさ”という点はかなり意識されていたんですか?

そうですね。最初の頃は、自分でもよく中継を録音しながら後で聴いてみて、“あ、全然聴こえないな”とか、“もうちょっとゆっくり喋ろう”とか、いろいろ試行錯誤していました。

──「もともと野球に携わることをしたかった」と仰っていましたが、アナウンスをやりたいと思われたきっかけは何だったんですか?

もともとは、(野球を)観るのが好きで、高校野球やプロ野球を観ていたんです。
甲子園球場での甲子園大会を観ていて、甲子園球場のウグイス嬢さんの「一番センター・藤木君」という、あれに憧れていまして。テレビを見ながら真似したりして(笑)。

──小さい頃からアナウンスに対する憧れがあった。本当に夢が叶ったんですね。

声を出すのが好き、ということもありました。
本当にこんなに長い間、仕事として携わるとは思わなかったんですけれども。


──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。谷保恵美さんの心の支えになっている曲を教えてください。

松山千春さんの「大空と大地の中で」です。
上京した頃は心細くて、北海道にいる頃よりも北海道出身の方の曲をよく聴いていたんですが、本当にずっと、この曲には励まされてきましたね。

──ZOZOマリンスタジアムで最後のセレモニーの時に流してもらえばよかったですね(笑)。

最後のセレモニーのときにはK-POPの好きなグループがありまして、その方達の曲をかけてくださいました(笑)。

──“やってきて良かったな”とつくづく思う1日だったんじゃないでしょうか。

そうですね。本当にありがとうございました。

その声でスタジアムに訪れた人たちを楽しませ続けてきた、谷保さんの選手紹介のアナウンス。
今回は特別に、藤木さんが選んだベストナインを、谷保さんに「生」でコールをしていただきました!
その模様は、ぜひ、radikoのタイムフリーでお楽しみください!


──最後に、千葉ロッテマリーンズのファンのみなさん、そしてこれからの活動に注目してくれる方々へ、メッセージをお願いします!

本当に長い間、ファンの皆様の声援と一緒にコールさせていただいて、本当に嬉しかったですし、感謝しております。
みなさんの声のおかげで、気合の入ったアナウンスが出来たと思っております。ありがとうござました。
これからは、スタンドでマリーンズを応援していきたいと思いますので、ぜひみなさん、一緒によろしくお願いします。





今回お話を伺った谷保恵美さんのサイン入り色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして、今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!

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