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2023.11.25

ポイントは「気合い」!得意の“チューブ”で金メダルを狙う

今週の「SPORTS BEAT」は、サーフィンの日本代表として来年のパリ・オリンピック出場を決めている稲葉玲王選手をゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
稲葉玲王(いなば れお)選手は、1997年、千葉県のご出身。
プロサーファーであるお父様の影響で子供の頃からサーフィンを始め、2010年の13歳当時、最年少でプロデビュー。
その後、国内外の大会に出場し、好成績を残してきました。
今年4月、宮城県仙台市で開催された「第4回 ジャパンオープンオブサーフィン」で優勝し「ISA/2023 WSG(ワールドサーフィンゲームス)」の日本代表権を獲得。
大会では8位となりアジア2位のポジションを確保。
2024年パリオリンピック出場枠を獲得し、2024年にプエルトリコで開催されるWSG出場が条件としながらも、来年のパリ・オリンピック出場内定となっています。



──前回出演していただいたのが7年前ですが、7年間でいろんな変化があったんじゃないですか?

そうですね。もちろん、サーフィンも人生もいろいろ成長は出来たかなと思います。
海外をまわるので、いろいろ慣れてきて世界をまわりやすくなったり、友達が増えたり、そういう面も変わったと思います。

──オリンピックのサーフィンといえば、2021年の東京オリンピックから採用され、男子は五十嵐カノア選手が銀メダル、女子も都筑有夢路選手が銅メダル獲得と大活躍。このオリンピックはご覧になっていましたか?

この時は観ていなくて。家から5分ぐらいの地元で開催だったんですけれど、コロナ禍の関係で無観客で行われたので、海に行けなかったんです。テレビでもやっていたと思うんですが、他に良い波のところがあって、どこかへ行っちゃっていたと思います(笑)。
少し気にはなっていたんですけど、後から結果を見て、リプレイとかを観ました。

──自分もオリンピックに出てみたい、と思うようなきっかけにはならなかった?

最初は、そこまで“オリンピックが目標”というわけではなかったので。
それが自然と、今年、ポンポンポン!と行っちゃったので…何か、やっていくうちに、“ああ、オリンピックもアリだな”と。
(“日の丸を背負ってオリンピックに出るんだ”という)実感はまだそんなにないんですが、でもそこは自覚を持ってしっかりとやりたいなと思います。

──パリ・オリンピックのサーフィン開催地がタヒチということで、他の競技の方とのコミュニケーションはなさそうで残念ですよね。

はい。日程的に開会式とかにも行けないみたいで。残念ですね。

──タヒチのチョープーという場所は大波で有名と聞いたんですが、そこは何度もいらしたことがあるんですか?

今年2回行っていて、初めて行ったのが10代、高校生ぐらいの時に行ったんですが、その時はもう、波がデカすぎて、恐怖心でトラウマみたいな感じだったんです。ビルの3階、4階とかの(高さの)波で(笑)。

──怖くてヘルメットをして波に乗る選手もいるそうですね。

本当に、ヘルメットをしていないと危なくて。下がサンゴなんですけど、水深が2~30センチしかないので、危ないですね。
僕は今までは(ヘルメットを)被っていないんですが、これからは徐々に…ヤバい波に乗らないといけないので、被るのもアリかなと思っています。

──波によって、技の選択が変わってくるんですか?

そこ(タヒチのチョープー)の波は、「チューブ」と言って波の中を潜る技しかないので。それだけなので、“技”というよりは“気合い”という感じです(笑)。

──ちなみに、チューブはお得意なんですか?

チューブは得意な方だと思います。

──では、オリンピックでの活躍も期待しちゃっていいですか?

はい、頑張ります(笑)。


──チューブは陸からは(観客は)中が見えないですよね。

今回、タヒチは船から入る場所なので、ほぼ横からの映像になると思います。

──東京オリンピックでのあのサーフィンとは全く別の競技というか、全く違う映像が観られるんですね。 良い波の見分け方はあるんですか?

本当に、経験でしか…。30秒先というか、波が3本ぐらい先の沖を見ていたら、大体こういう波になるかな、ということはわかりますね。

──経験が増えて、前回この番組に来てくださった時から比べると、引き出しはかなり増えているんじゃないですか?

全然違いますね!

──今回のオリンピックでは(技はチューブだけなので)求められないかもしれませんけれども、いろんなトリックや技がありますよね。そこで求められるものは?

サーフィンは、板の上に乗って、かつ、波の上なので、すごくバランスが必要なので、体幹とか瞬発力とかですね。そういったトレーニングをしている人は多いです。

──稲葉選手は、陸上ではどんなトレーニングをされているんですか?

基本的に、体幹とか、最近はいろいろトライしていますけど、トレーニング、あんまり好きじゃないので(笑)。ストレッチとかもあまりしないです。

──サーフィンは身体の柔らかさとか必要じゃないですか?

多分、必要だと思います(笑)。接骨院とかに行くと、「怪我しないのは奇跡だね」とかよく言われますね(笑)。(身体が)硬いみたいです。

──今後は、オリンピックに向けて、チューブを強化していくということになるんですか?

そうですね。でも、今から“どう変えるか”というのは難しいので、あとは、気持ちを高めていく。
ポイントは“気合い”ですかね。チューブの波って危ないし、本当に恐怖心が出るので。波の中に入るのがすごく難しくて、コケたりすると一番危ない技なので、そこの恐怖心に打ち勝つというか。メンタルですね。

──この番組ではゲストの方にCheer Up Songを伺っています。稲葉玲王選手の心の支えになっている曲を教えてください。

ゆずの「栄光の架橋」です。
“ザ・オリンピックソング”ですよね。オリンピック出場が決まってから、いろいろ(オリンピックの歌を)聴きました(笑)。
(この曲は)すごくいい歌だなと思いました。

──オリンピック自体は、他の競技はご覧になったりするんですか?

はい。他のスポーツを観るのは好きなので、色々観ますね。

──パリ・オリンピックではどなたがどんな曲を歌うのか、そこも関心がありますよね。これでもしメダルを獲得されると、その曲がかかった時に、みんなが思い出すのは稲葉選手ですよ!

すごいですね。最高ですね(笑)。

──来年のパリ・オリンピックに向けて、意気込みをお願いします!

もちろん、金メダルを狙っていきたいです。
本当に(チョープーは)すごい波なので、一生みんなの記憶に残るような演技が出来たらなと思います。



今回お話を伺った稲葉玲王選手のサイン入り色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!


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