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2023.11.04

Wリーグで競い合い、高めあい、オリンピック出場を目指す

今週の「SPORTS BEAT」は、トヨタ自動車女子バスケットボール部アンテロープスのキャプテン、山本麻衣選手をゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
山本麻衣(やまもと まい)選手は、1999年、広島県出身。
バスケットボールの名門、桜花学園高等学校を経てトヨタ自動車アンテロープスに加入。
5人制のバスケットボールだけでなく、3人制の3x3(スリー・エックス・スリー)でも活躍。
2021年の東京オリンピックでは3x3に出場され、金メダルを獲得したアメリカが大会唯一の敗北を喫した日本戦で、チーム最多の8得点を記録。
5人制でも、昨年から日本代表入り。中心選手として活躍が期待されています。

今回は、リモートでお話を伺っていきました。


──山本選手は5人制、そして3人制でも日本代表として活躍され、この夏も3x3でドイツのチームに参加されています。いわゆる“二刀流”ということですよね。

バスケットで言う“二刀流”です(笑)。

──同じバスケットですけれども、5人制と3人制は、やはり求められるものは違うんですか?

3人制だと人数も少ないですし、コートも半分になるので、動き自体も5人制とは少しずつ変わってきます。

──切り替えるのが大変だったりしないんですか?

5人制はどちらかというと“長距離走”の体力という感じなんですが、3人制だと10分1本で終わるので、切り替えも早いですし、コートも小さいので、“短距離走”というイメージです。

──スケジュール的には、両方やるということは大変なんじゃないですか?

けっこうハードだと思います。5人制のオフシーズンに3x3をやっていたので、オフする間もなく3人制をやって…という感じだったので。
身体的にはきつかったんですけど、楽しくて収穫もあったので、今のうちにしか出来ないなと思って、頑張っていました。

──3人制で得たものを5人制にフィードバックしたり、逆に5人制で得たものを3人制に持ち込んだり、なんてこともあるんですか?

はい。3人制だとコンタクトがすごく激しくて、ファールとかにならない状況もけっこうあるんです。コンタクトの仕方だったり、当たられながらのシュートのフィニッシュだったり、というところは、3人制で磨かれた部分だと思います。

──その代わり、5人制になった時にファールばかりしちゃう、なんてことはないんですか?

ディフェンスの時にやられると、相手が海外選手ってけっこう(当たりが)すごいんですけど、基本はそこを気を付けながら、抑えてやっています(笑)。

──山本選手は、5人制の日本代表としても、昨シーズン終了後、オーストラリアで開催された「FIBAアジアカップ」に出場されました。大会では銀メダル、パリ・オリンピック世界最終予選への切符を獲得。個人としても、1試合平均10.6得点2.8リバウンドに大会最多5.2アシストを記録し、ベスト5に選出と、素晴らしい活躍でしたね。

アシストは、周りの方々がシュートを決めてくれて(記録が)ついたので、良かったです(笑)。

──誰にどんなアシストを出すか、なかなか大変なんじゃないですか?

そうですね。相手も大きいですし、海外選手となると手が長いので、パスの出し方という点では、海外と日本でプレーするのとでは違うところだなと思います。

──国内なら通っていたのに、引っかかっちゃうんだ、みたいなことがあった?

そういうところが多々あるので、試合を通して、大会中に調整していく、アジャストしていく、という感じです。

──その中でベスト5に選ばれたということは、手応えというか、自信になったのでは?

ベスト5をいただいて自信にもなりましたし、もっと頑張らなきゃなと思いました。

──男子はすでに手にしているパリ・オリンピックへの切符。世界最終予選への意気込みを聞かせてください。

まずは、オリンピックへの出場権をしっかり獲得できるような、日本女子バスケを。Wリーグからしっかり競争しあって、みんなで高め合って、いいチームでやっていけたらいいなと思います。

──女子バスケットボールのパリ・オリンピック出場権をかけた世界最終予選は、来年(2024年)2月8日から、ベルギー、ハンガリー、ブラジル、中国の4ヶ所で開催されます。 大会は、出場が決まっているフランスとアメリカを含めた16カ国を4グループに分け、フランス・アメリカを含むグループは上位2カ国、その他2グループは上位3カ国の計10カ国が新たにオリンピックへの出場権を獲得することが出来ます。
日本はハンガリーで行われるグループに入っていて、対戦相手は、世界ランク4位のスペイン、19位のハンガリー。そして、アメリカ大陸予選1位が入ってくるということで、世界ランク5位のカナダが来るのではないかと言われています。
この4チームの中で上位3位までに入ればオリンピック出場権を獲得となりますが、ハンガリーはホームアドバンテージもありますし、簡単なことではないんでしょうか。

簡単なことではないと思います。日本開催の男子のワールドカップを観たんですが、やっぱりホームの力ってすごいなと改めて思ったので。その(アウェーの)雰囲気に飲まれないように、心の準備からしっかりやっていきたいなと思います。

──バスケットボール女子日本リーグ「Wリーグ」は、誕生から今シーズンで25周年という記念すべき年ですよね。 トヨタ自動車アンテロープスは開幕節をホームの名古屋市体育館で10月14日・土曜日、15日・日曜日に迎え、圧勝でした。
アンテロープスは、日本女子バスケ界のレジェンド、大神雄子さんを監督に迎え、2シーズン目ということですが、どんなチームになっていますか?

昨シーズンは、セットオフェンスというか、“コールしてみんなが動く”というプレーが多かったんですが、今シーズンは、選手主導で、いろんなプレーを組み立てていいよと大神監督からも言われていて、今年は選手同士のコミュニケーションだったりをうまく取り入れながら迎えられているシーズンじゃないかなと思います。

──大神雄子監督は現役時代、山本選手と同じポジションのポイントガードですが、細かいアドバイスがあったりするんですか?

オフェンスの時はボールを早くプッシュしに行くことと、ディフェンスはガード側まで先にプレッシャーをかける、ということは言われています。

──山本選手はキャプテンも務められていて、今シーズンから選手の自主性が尊重されているとのことですが、よりキャプテンとしての役割が重要になってきているんじゃないかなと思うんですけれども。

そうですね。みんなが言いやすい環境を作れるように心がけて、声かけなどをやっています。

──選手のみなさんが思ったことを言いやすい雰囲気というのは、実際に出来ているんでしょうか?

はい。下の子たちも、けっこう発言するようになっていて。上からも下からも、みんなが、コートに入ったら平等にコミュニケーションが取れるようになっていると思います。

──この番組ではゲストの方にCheer Up Songを伺っています。山本麻衣選手の心の支えになっている曲を教えてください。

BTSの「MIC Drop」です。
この曲は、BTSが、人気が出て批判されるようになって、“でも、そんなの気にしないぜ、俺らはこのまま貫くぜ”…みたいな曲です。リズムもいいので、試合前に毎回聴いています。

──BTSの曲の中でもこの曲を選んだということは、山本選手は、反骨心というか、“やってやるぜ!”みたいな気持ちが強いんですか?(笑)

そうですね。どっちかというと、そっちタイプです(笑)。

──最後に、来年のパリオリンピックに向けてWリーグを盛り上げていきたいところですよね。ファンのみなさんにメッセージをお願いします!

パリ・オリンピックの出場権を獲得するために、Wリーグ、日本国内で、まず、日本の選手同士で高め合って頑張っていきたいと思いますので、ぜひ会場に来て応援していただけたら嬉しいなと思います。



現在、レギュラーシーズン真っ只中のバスケットボール女子日本リーグ「Wリーグ」。
トヨタ自動車アンテロープスは11月4日(土)、5日(日)愛知県の蒲郡市民体育センターでアイシン ウィングスとの試合が行われます!




今回お話を伺った山本麻衣選手のサイン入りウェアを、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!

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