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2023.10.07

バスケ熱上昇中!「たくさんの方にWリーグを盛り上げていただきたい」

今週の「SPORTS BEAT」は、元女子バスケットボール日本代表の三好南穂さんをゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
三好南穂(みよし なほ)さんは、1993年、千葉県出身。
バスケットボール女子日本リーグ、Wリーグのトヨタ自動車アンテロープスのキャプテンとして2021年、チームを初優勝に導かれました。
オリンピックには、2016年のリオデジャネイロ大会、そして銀メダルを獲得した2021年の東京大会に出場。
2021-2022シーズン終了をもって競技生活から引退されています。



──現在はどのような活動をされているんですか?

今は、バスケットボールの解説や、普及活動として地方に行って、バスケットボール教室をやったりしています。
引退して時間が出来てからは、今まで教えてもらったバスケット、自分の経験を、今度は未来のある子供たちに伝えていければいいなと思って活動しています。

──東京オリンピックでの銀メダル、NBAでは八村塁選手や渡邊雄太選手が活躍。先日はワールドカップで男子がパリ・オリンピックの出場権獲得。普及活動も手応えが変わってきたのではないですか?

そうですね。やはり、バスケットの“好きさ”や、「バスケットボールの選手になりたい」という声が、子供たちからもたくさん聞けるようになりました。
ああいう大きな大会があった後の子供たちの目って、変わってきますよね。輝いている。
そういったところでバスケ熱はすごく感じます。

──オウンドメディア『トヨタイムズスポーツ』では、アスリートキャスターとして活躍されています。MCとして進行などをされていますが、いかがですか?

めちゃくちゃ難しいです! 「どうしたらいいんですか?」ってお聞きしたいんですけど(笑)。
今までは聞かれたことに対して好き勝手に喋っていたので、(MCになって)“アスリートの良さを引き出す”とか、話を聞いている間に“次に何を質問しようか”とか、そういったところの頭が全く回らなくて…。
でも、いろんな競技の方のお話や、今まで触れたことのないスポーツのことを知ることが出来るので、すごく楽しいです。

──アスリートだからこそ、アスリートの気持ちが理解出来るんじゃないですか?

本当に、すごくよくわかります。
けっこう、共通点があるなと。考え方だったり、自分が調子良い時のメンタルだったりは、個人競技・団体競技関係なく共通する部分は多いんですけれども、最近、違う部分もいろいろ見えてきたので、そういうところも面白いなと思います。

──どういった部分ですか?

共通する部分で言うと、(例えば)“何か勝てる気がする”みたいな、根拠のない自信がある時は勝てる、という。これは、他の競技の方も持っていたりしますね。

──「根拠のない自信」というのは、手応えや体調の良さみたいなものを自分自身で感じるということ?

そういうことだと思います。
ただ、そこに持っていくまで…「どうやってそのメンタルに持っていくか」が、すごく大変なところですね。他のアスリートの方も、そこを課題として置いているなと感じます。
違う部分としては、私はバスケットボールだけをやってきて、3ポイントシュートならそれをたくさん練習して…という感じでやってきているんですが、他のアスリートの方だったら、違う競技をやったりしている。例えば、柔道の方がサーフィンをやってみて、そこでの波の感覚とかで(バランスの取り方などを)身体で覚えるとおっしゃっていて、“そんなやり方があるんだ!”と思いました。

──体幹を鍛えたりするために、他競技からヒントをもらうと。(三好さんは)そのようなことはやってこなかった?

私はしてこなかったので、そういうことをやっていたらもっと上手くなれていたのかなと思いました(笑)。


──解説でパリ・オリンピックを目指すそうですが、そのためにしていることはありますか?

解説をした時に、その1試合を全て見返したりします。
やっぱり、自分の中で“癖”というか、「あの」とか「そうですね」とかを使いがちで、客観的に見た時にそればかり耳に残ったりするので、そこをもう1回復習して、次の試合では言わないように、とか、そういったことは意識しながらやっています。
客観的に見ることで、気付けなかったこと…例えば口癖とかは自分では意識していなかったので、そこを聞けたりすることは、自分にとって勉強になります。

──着実に解説のスキルもレベルアップしていますね。

どうにかパリ・オリンピックで解説をしたいので、あと1年ですから、必死に頑張りたいと思います。
本当に、めちゃくちゃ言いまくっています(笑)。ここでも…すみません、「パリでの解説、やりたいです!」(笑)

──関係者の皆さん、ぜひ(笑)。さて、三好さんが現役時代に主戦場としていた、バスケットボール女子日本リーグ・Wリーグ。今シーズンで25周年を迎えるという記念すべき年になったわけですけれども、アンテロープスは、昨シーズンから、ヘッドコーチに日本女子バスケットボールのレジェンド・大神雄子さんが就任なさっています。大神さんは、選手としても、そしてコーチとしても所属されていたんですよね。

はい。大神さんは選手としても所属していましたし、私とも1年、選手同士でプレーして、その後、大神さんがコーチになられて、私が選手の時にも一緒にやっていまして。昨年は、大神さんがヘッドコーチで、私はコーチという。いろんな立場で一緒にやらせていただいています。

──相当深い仲ということですよね。

そうですね。昔から…中学生の頃のバスケットボール雑誌で、「尊敬する人は誰ですか?」というところに「大神雄子」と書いてあるんです。
そんな大好きなレジェンドと一緒に、こうしてたくさん長いあいだ仕事をさせてもらえて、すごく光栄でした。

──どのような方なんですか?

めちゃくちゃ熱いですね。見ての通りだとは思うんですが、バスケットボールに対しての熱も素晴らしいし、ヘッドコーチになられてからも、選手に対しての愛をすごく感じます。
365日24時間、常に選手のことを考えて、「何が一番良い方法か」ということを考えている方だなと思います。

──どのような戦術を取られる方なんですか?

ディフェンスをしっかり守って、そこから、リバウンドだったり相手のミスを誘って、ファストブレイクと言って、速いバスケット、オフェンスに繋げていく、というのが大神さんのバスケットなのかなと思います。

──選手個人も、来年のパリ・オリンピック出場を目指す日本代表へ向けての重要なシーズン。アンテロープスの注目選手といえば、ドイツ・ブンデスリーガでMVPを獲得、イタリアを経て今シーズンから2年ぶりにアンテロープスに復帰した安間志織選手がいらっしゃいます。どんな選手ですか?

ボールのハンドリングスキル、ドリブルだったりがすごく上手いですし、自分の得点力もありながら、味方を活かすアシストパスも出来る。全てのプレーが素晴らしい選手だなと思います。

──ドイツのブンデスリーガで、いきなりMVPってすごいですよね。

すごいですよ。なかなか出来ないですし、あまり勝てなかったチームだったのに、そこを優勝させて、自分がMVPを獲るという。カッコいいですよね。
海外に挑戦する選手は今まで女子では中々いなったんですが、そこを、「自分が挑戦することによって、次に新たに挑戦しやすくなる。そういうバスケット界を作りたい」という思いから、海外に飛び込んでいったんです。
その中で、揉まれながらしっかり結果を残してくるというのは、彼女らしさだなと思います。

──外国のリーグでポイントガード、司令塔という役割は、言語の件もありますし、コミュニケーションを取るのが難しいので、精神的にもたくましくなったんじゃないですか?

それは本当にあると思います。
英語も喋れない状態で行ったんですが、それでも、ポイントガードというたくさんの人に指示をしなければいけないポジションの中で、英語も勉強しながらドイツ語も勉強して、ボディランゲージもしながらまとめあげる…というところで、メンタルがすごく成長したと思います。
アンテロープスは、昨シーズンは準優勝という悔しい結果になってしまったので、今シーズンは安間選手の加入で優勝に導いてくれるんじゃないかなと思っています。

──日本で復帰して、アンテロープスでも優勝させてMVPを獲る、なんてことになったら…。

アンテロープスで、ドイツに行く前にもMVPを獲っているので、日本でMVPを獲って、ドイツで獲って、また帰ってきて獲ったら(笑)。

──伝説ですね! 注目したいなと思います。さて、この番組ではゲストの方にCheer Up Songを伺っています。三好南穂さんの心の支えになっている曲を教えて下さい。

10-FEETさんの「第ゼロ感」です。
『スラムダンク』は、映画も観に行ったんですけど、先日のワールドカップで会場で(曲が流れて)お客さんが合唱しているところは感動しましたね。
この曲で、スラムダンクはもちろん、ワールドカップの感動の景色を思い出せるので、自分も頑張ろうと思える曲です。

──来年のパリ・オリンピックに向けてWリーグを盛り上げていきたいところですよね。最後に、ぜひ、ファンの皆さんにメッセージをお願いします!

今、本当にバスケ熱が上がっているところなので、たくさんの方に、今までのファンの方はもちろん、初めてバスケットを観る方にも、ぜひ会場に来ていただいて、Wリーグを盛り上げていただきたいです。
女子はまだパリ・オリンピックの出場が決まっていないので、決められるように、さらにバスケットを一緒に盛り上げていきましょう!
よろしくお願いいたします!
私も、パリ・オリンピックの解説を目指して、頑張ります!



バスケットボール女子日本リーグ、Wリーグのレギュラーシーズンがいよいよ始まります。
トヨタ自動車アンテロープスは、10月14日土曜日・15日日曜日に、名古屋市体育館でホーム開幕戦を迎えます!
ぜひ、注目してください!



今回お話を伺った三好南穂さんのサイン入りTOYOTAマフラータオルを、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定のポストをリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!

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