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2023.09.30

Bリーグ開幕!日本代表での経験と熱量をチームへ

今週の「SPORTS BEAT」は、先週に引き続き、バスケットボール男子日本代表、Bリーグ・アルバルク東京 吉井裕鷹選手のインタビューをお届けしていきました。
吉井裕鷹(よしい ひろたか)選手は1998年、大阪府出身。
小学生の頃からバスケットボールを始め、高校生で世代別の日本代表に招集されるなど、注目を集めます。
大学在学中からBリーグで特別指定選手として活躍、卒業後も、Bリーグ連覇の実績を持つ強豪クラブ・アルバルク東京で着実に成長を遂げ、今後ますます活躍が期待される日本屈指のオールラウンダー!
日本代表には昨年(2022年)7月のワールドカップ予選から招集され、先月開催されたワールドカップでも全5試合に出場。
日本代表のパリ・オリンピック出場権獲得に大きく貢献されました。

今回は、リモートでお話を伺っていきました。


──沖縄で開催されていた今回のワールドカップ、吉井選手はいつ頃から“日本代表”を意識されていたんですか?

日本代表というのは、あまり意識していなかったんです。
自分が成長していけばおのずと結果もついてくるのかなと思っていましたし、“日本代表になりたい!”と毎日気負うのもあまり好きじゃなかったので。
とにかく1日1日、“どうしたら自分自身が成長できるか”ということを考えながらバスケットをしていました。

──昨年7月、代表に呼ばれた時は、最初、どう思われましたか?

そのあたりでようやく日本代表というものを意識し始めました。
代表入りしてからは、「自分が日の丸を背負ってバスケットをしている」という自覚を持ち始めました。

──日本代表で求められることは、クラブで求められることとは違うんですか?

そうですね。違いはかなりあります。
トム(・ホーバス)さんのバスケットは、“みんなが攻めてみんなが主力になる”というバスケットだったんですが、クラブの方では、誰が攻めて誰が点を取って…というところが、明確にではないけれどもある程度決められていて、ゴールに対してみんなが連動して動く。
トムさんの場合は、「どこからでもゴールを作っていい」という感じだったので、そこは大きな違いでした。

──トム・ホーバスヘッドコーチは、3ポイントの重要性をとても大事にされていますが、吉井選手も言われていましたか?

そうですね。(3ポイントシュートは)そこまで得意ではないんですが、「タイミングがあれば思い切って打て!」と常に言われていたので、そこはやりやすい部分ではあったかなと思います。

──日本代表としてワールドカップを経験したことで、所属のアルバルク東京でのプレーにも変化がありましたか?

求められることも違うので変化しないといけないんですけれども、日本代表で教わった基礎的なところはクラブでも活かせる部分が多いなと感じています。
自分自身が声を掛けて(チームに)フィードバックするということはそこまではないんですが、バスケットをしながら還元できるところは還元する、という感じです。

──今回のワールドカップ、優勝は初戦で対戦したドイツでしたが、ドイツのどんなところに“強さ”を感じましたか?

1つは、タレント性がありましたね。
例えば、ガードをやっていた、デニス・シュルーダー選手や、ウイングで活躍した、フランツ・ワグナー選手。タレント性もありましたし、チームとしてのディフェンスの戦術的な守り方も明確で、堅いバスケをしていました。
本当に、全ての面で強いなと感じました。

──ディフェンスが戦術的だったというのは?

僕たち日本代表との試合を観ればわかるように、富永(啓生)選手はシューターなんですけど、ほぼ1本も打たせない。そういうディフェンスをしていた。
他の国とドイツが対戦した時も、どのチームにも対策していたんだろうなと推測できました。
いいバスケットをしていたなと思います。

──来年のパリ・オリンピックは、ワールドカップより出場国が少ない12か国。より、レベルの高い戦いになるんですよね。

間違いなくそうです。めちゃくちゃ大変だと思います。今回のワールドカップもかなりタフなグループではあったと思うんですが、それよりももっとタフになるんじゃないかと思います。

──10月からはBリーグのシーズンが開幕します。アルバルク東京は、今シーズン、どのようなチームになっていますか?

どこからでも点が獲れて、去年に引き続き、ディフェンスはかなりタフに守れる選手が集まったなという印象です。

──アルバルク東京の今シーズンの目標は?

当然、優勝です。

──俄然、注目度も上がっているバスケットボール。Bリーグも、その熱さが続いてほしいですよね。

そうですね。ワールドカップに続いてBリーグも盛り上げていきたいですね。

──その先には、パリ・オリンピックも控えています。ご自身が変えていきたい点はありますか?

日本代表はシュートの上手い選手を集めているので、自分自身、もっとシュートを改善できるんじゃないかと思っています。

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。今週も、吉井選手の心の支えになっている曲を教えてください。

松原みきさんの「真夜中のドア~Stay With Me」です。
何かをきっかけにこの歌を知って気に入って、試合前のバスや、練習前のバスや、寝る前に聴いていたり…。今回の代表合宿中はこの曲が心の支えになっていたのかなと思います。

──最後に、ワールドカップの勇姿を観て、「バスケを始めよう、やりたい!」と思った子供たちもたくさんいると思います。そんな子供たちに、そして子供たちを支える親御さんにメッセージをお願いします!

今回、ワールドカップでバスケットも盛り上がりましたし、それに続いてBリーグも盛り上がっていくと思います。
今のお子さんたちが僕ぐらいの年齢になった時には、もっとBリーグは盛り上がっていると思いますし、バスケット自体も日本で盛り上がっていくと思いますので、今、バスケットを楽しんでいる子供たちを支えられるよう、親御さんたちも後押ししてほしいなと思います。

──今やNBAで活躍する選手が(日本人に)いるんだということが基準になりますよね。

今回は渡邊雄太さんと一緒にバスケットをやらせてもらったわけですけど、彼のメンタリティはすごかったですし、八村塁選手とはまだお会いしたことはないんですが、試合を観ていると、日本人離れしたバスケットをしている。これからもそういう選手が出てきてもおかしくないのではないかと、希望を抱いています。


吉井選手の所属するBリーグ・アルバルク東京のホーム開幕戦は、10月14日(土)、15日(日)に行われます。
対戦相手に、吉井選手とおなじく、この夏日本代表で活躍した、比江島慎選手を擁する宇都宮ブレックスを迎え、代々木第一体育館で、両日共に午後3時5分ティップオフ予定です!




今回お話を伺った吉井裕鷹選手のサイン入りアルバルク東京イヤーブックを、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!

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