鎌田優希(かまた・ゆうき)選手は、1995年、福岡県生まれ。
小学生の頃、バレーボールに取り組み、中学生からソフトボールに転向。
大学時代に、女子の大学日本代表に選出。
2018年にトヨタ入りし、内野手としてプレーされ、1年目から日本女子ソフトボール1部で優勝。
現在、巧打と堅守を誇る、トヨタ自動車女子ソフトボール部 レッドテリアーズのキャプテンを務めていらっしゃいます。
──現在、トヨタレッドテリアーズのキャプテンでセカンドを務めていらっしゃいますが、もともとずっとセカンドだったんですか?
いえ、中学校の頃はずっと外野をしていて、高校と大学は、入学したての時は大体外野から入って、2年、3年になると基本的にショートをしていました。
──現在はセカンドということで、ご自身の希望でもあったんですか?
そうですね。大学の恩師や父に「お前はセカンドの方が能力を伸ばせる」と言われていたこともあります。
あと、トヨタに入って、レベルの高い先輩方がいる中でポジション争いしなければいけないということもあり、“1つのポジションだけ”というよりは色々守れた方がいいですし、「ショートだけじゃなくセカンドもやってみたいです」ということを伝えて、今はセカンドになりました。
──セカンドに求められる能力はどういったものがありますか?
やはり、“状況判断力”かなと思います。
ベースカバーが多かったり、ショートをやっていた頃とは角度が違うので、全部逆の動きになったり…状況に応じてどちらに動かなければいけない、というところも変わってくるので、そこはセカンドならではなのかなと思います。
──キャプテンとして意識していることはありますか?
キャプテンとして人前で話したりミーティングで話したりする機会が多いので、どんな時にも、なるべく、マイナス発言ではなく、プラスの発言、声かけができるようにということは心がけています。
良くない試合や負けた試合の時は、チームもどよ~んと落ちがちになるんですが、そういう時に、落ちるのではなく、少しでも次に、次に…という前向きな声かけをできるようにということは意識しています。
──キャプテンの言葉でチーム全体の士気を高めるんですね。
そうですね。同じことを言っていても、言い方次第で捉える側は変わると思うので、自分が前向きな発言をすることで少しでもみんなが前向きになってくれるのであれば、チームとしてはいいかなと思っています。難しいですけど(笑)。
──ご自身はもともと前向きな性格なんですか?
どちらかというと、もともとはすごくマイナスに考えがちなんですけど(笑)、そういう自分を変えるという意味もありますし、立場的にも…。
──ご自身に言い聞かせている部分も?
はい、あります。全然あります(笑)。
──いよいよソフトボールのリーグ戦・JDリーグが、4月15日(土)に、第1節が始まります。トヨタレッドテリアーズの第1節は、鎌田選手の故郷、福岡県で開催される北九州ラウンドです。
今シーズン、チームの調子はいかがでしょうか?
去年と比べて新戦力も何名か加わっていて、さらに成長していると思います。まだまだ若い選手が多いので、身体的にも伸び盛りですし、冬の間に、練習はもちろんですけど、食事とかトレーニングとか、そういうところからしっかり見直しながらやってきたので、パワーにしても昨年より全体的に上がっていると思います。
最近はオープン戦をやっているので、徐々に調子も上がってきている状態です。
──鎌田選手ご自身の調子はいかがですか?
徐々に上げているつもりです。
──今シーズンの、チームとして、個人としての目標は?
チームとしては、昨年と同じく自分たちはチャレンジャーなので、“失敗を恐れずにどんどん立ち向かっていく”ということは絶対に忘れたくないです。
自分たちの強味は、明るいところや元気があるところ、選手だけじゃなく、スタッフも含めて一体感があるところなので、まずは全員で一体となってソフトボールを楽しんで、それを観てくれる人々も笑顔になってほしいなと思います。
勝つことだけじゃない、違う価値、というところをしっかり深めていけるように、観ている人にも楽しんでもらえるソフトボールをしたいと思います。
最後はもちろん、決勝トーナメント『ダイヤモンドシリーズ』の舞台で…ここ最近の何年かはその舞台で勝ち切れていない現状があるので、その“あと一歩をどうやって勝つか”というところがチームとしても課題なので、リーグ中もそうですし、トーナメントとなった時にどれだけチーム力を上げられるかというところにも今年はしっかりと力を入れて、最後、全員で勝ち切って、日本一を獲りたいと思います。
個人の目標としては、セカンドとして出場して、まずは去年の自分の打率や他の成績を超えるためにしっかり頑張りたいと思いますし、やはり、決勝トーナメントの舞台で活躍しなければ最後の“勝ち”が見えてこないので、最後の舞台で活躍できる選手を目指して頑張りたいなと思っています。
──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。鎌田選手のCheer Up Song・心の支えになっている曲を教えてください。
UVERworldの「Touch off」です。
もともとUVERworldがすごく好きで、ライブにも行ったりしているんです。
どの曲も好きなんですが、今年、私が打席に入る時の曲を「Touch off」に決めました。聴いていてもすごくテンションが上がります。
「Touch off」は、訳すと、多分、“(感情などに)火をつける”とかそういう意味なんですが、良い意味だなと思いました。バスの中などでもよく聴いていて、試合前に聴く曲です。
今回お話を伺った鎌田優希選手のサイン入りノートを、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。
そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!