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2023.03.04

経験が紡ぐ2年目の成長

今週の「SPORTS BEAT」は、プロ野球特集! 先週に引き続き、昨シーズン、パーフェクトゲームを達成し、ギネスブックにも掲載された、千葉ロッテマリーンズ・松川虎生選手のインタビューをお届けしました。
松川虎生選手は、2003年生まれ、大阪府出身。
高校時代は春のセンバツで甲子園に出場。
2021年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから1位指名され、入団されます。
元気溢れるプレーを信条に、昨年、開幕戦からキャッチャーとしてマスクを被り、4月10日には佐々木朗希投手とバッテリーを組み、完全試合を達成。
「プロ野球における完全試合を達成したピッチャーとキャッチャーの最年少記録」としてギネスブックにも認定。
また、高卒新人キャッチャーとして初めてオールスターにもファン投票で選出されました。

今回は、藤木さんが千葉ロッテマリーンズのキャンプ地である石垣島を訪れ、松川選手にインタビュー取材してきました。



──松川選手は、チーム内ではどんな立ち位置なんですか?

本当に、みなさんからすごく可愛がっていただいています。

──佐々木朗希投手がコメントで、「普段の会話が面白くない」みたいにおっしゃっていましたが、本当は面白いんですよね?(笑)

朗希さんはそれしか言わないので(笑)。でも、本当は一緒にいたいんだと思います(笑)。

──キャッチャーというポジションは、ピッチャーとのコミュニケーションも取らないといけないですよね。どのように取っていらっしゃるんですか?

こういうブルペンだったり、試合の時もそうですけど、練習の時から自分から話しに行ったりして、自分が出来ることをしっかりやってコミュニケーションを取っていって、“このピッチャーはこういうピッチャーなんだな”ということを感じながらやっています。

──となると、2年目の今年の方がいろんな情報が蓄積されて、それがプラスに働いていきますよね?

そうですね。本当にすごくプラスに働いてくると思いますし、“キャッチャーとして何が必要なのか”ということを考えながらやっていければと思います。

──キャッチャーは、打席に立つと他のチームのピッチャーの球も見ることになりますが、打つ時と捕る時とは、球の見え方は違うんですか?

全然違います。
キャッチャーは下から(ボールが)見えるじゃないですか。でも、バッターは、ボールが下からは見えないですよね。なので、立っている方がすごく(球速が)速く感じますし、変化球もすごく曲がっているように感じます。

──打席に立って、“この人の球はすごいな”と思った方は?

山本由伸さんは、本当に全部が速かったという印象があります。
カーブ以外、スプリットも、真っ直ぐな軌道で(急に)スッと落ちたり、そのまま真っ直ぐいったり。全部真っ直ぐに見えましたね。

──今シーズン、メジャーから澤村拓一投手が戻ってきましたよね。澤村投手の球は?

まだ受けていないです。

──昨シーズン、メジャーで3番目のスプリットの速さで、155キロのスプリットを投げたという。それを受ける立場としてはいかがですか?

柿沼(友哉)さんに、「澤村さんはどういうピッチャーですか?」と聞いたら、「スプリットがめちゃくちゃ速い」という話があったので、そこの準備はすごくしています。

──そもそもキャッチャーは、どういうきっかけで目指されたんですか?

中学校の時に、(所属していたクラブチーム『貝塚ヤング』の)監督が川端慎吾さんのお父さんだったんですが、その時に「キャッチャーをやってみないか」と言われて。僕も、キャッチャーは楽しそうだったし、毎回ボールに触れるので、それが楽しいなと思ってキャッチャーを始めました。

──川端監督の教えというと、どんなことでしたか?

守備には何も言わなかったですね。打撃の部分ですごく(指導を)言っていただきました。

──貝塚ヤングから高校も一緒だった小園健太投手は、昨シーズンは一軍での登板はありませんでしたが、松川選手の活躍が刺激になっていたんじゃないでしょうか。

どうなんですかね。でも、今年は出てくるんじゃないかなと思います。
対戦できるように、僕自身も頑張っていければなと思っています。

──シーズンを通して体調管理する上で、休むことも必要だと思いますが、“休む”ということにどういうポイントを置かれていますか?

しっかり、ぐっすり寝るというところはすごく大事だなと感じています。寝るまでも、お風呂もしっかり長く浸かったりとか、そういう部分はちゃんとやっています。

──昨シーズン、自分で“ここは通用したな”というポイント、“ここは難しかったな”という課題になったポイントはありましたか?

課題に関しては、ブロッキング。あと、打撃の全てが課題になったんじゃないかと思っています。

──高校の時と、相手ピッチャーのレベルは違いましたか?

全然違いますね。やっぱり140(キロ)後半の真っ直ぐ(ストレート)でも、高校生とプロの球は質と伸びが全然違いますので。“ここで捉えているんだけど、ここでファールになっている”とかは、すごく感じます。

──このキャンプで、打撃面の克服方法には何か取り組まれていますか?

(これまでは)二段階引く癖があったんですけど、今は、“まずしっかりここで固めて、間を取って、しっかり自分のポイントでホームベースの前で打つ”というところを意識してやっています。
あとは、“左膝を柔らかく使って打つ”ということを意識してやっています。

──今シーズンから、バッティングコーチに村田修一コーチが就任されました。村田コーチから何か言われたことはありますか?

(バッティングの時の)左膝の使い方は教えていただきました。踏み込んだ時に、僕は突っ張る癖があるんですけど、突っ張ると(ボールの変化に)どうにも(対応)できないですし、ボールの上を捉えて引っ掛けたり、ゴロになったりが多いんですが、膝を前に柔らかく使うことで、変化球で泳がされても上手く当てられますし、そこはすごく実感しています。

──ご自身で、“習得しているな”という手応えを感じている?

はい。“しっくりきているな”というのはあります。

──イニング間に相手バッターのデータを見たり、ピッチャーと話をしたり、なかなか自分のバッティングに割ける時間はないですよね。

ないですが、やることはたくさんあると思うので、時間を有効に使いながらやっていけたらいいなと思います。

──今年は監督が、新しく、吉井理人監督になられました。著書を読むと「コーチの仕事は“教えないこと”」。“質問で考えさせるという自主性を”ということで、監督としても自主性を重んじるのかどうか、興味深いです。

そうですね。「これをやれ」と言うことは全然ないですし、自分で考えることが本当にすごく大事になっていくんじゃないかなと感じています。

──今シーズンにかける、意気込みを教えてください。

今シーズンも、開幕スタメンをまずは目標にやっていきたいです。
昨年は良い入りができましたが、終わってみれば悔しいシーズンだったので、今年は1年間を振り返る時に“いいシーズンだったな”と思えるように、1日1日大事にしてやっていければと思っています。
チームに貢献できるように、自分の力を発揮できるように、頑張っていきたいなと思っています。

──日本一、目指したいですよね。

そうですね。目指していますし、そのために、1つのピースとしてはまれるように、勝ちにこだわってやっていきたいなと思っています。

──今年もぜひ、完全試合、見せてください!

(笑)。頑張ります!




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