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2023.02.04

高回転ボールを武器に世界へ!

今週の「SPORTS BEAT」は、先週に引き続き、ボウリング特集! 今週は、ボウリングの日本代表、渡辺莉央(わたなべ りお)選手のインタビューをお届けしていきました。
渡辺莉央選手は、2001年生まれ。
ボウリングの全日本選手権マスターズ戦女子を史上最年少で制し、全日本高校選手権、国体少年個人と合わせて3冠を達成。
2021年の全日本選手権マスターズ戦も優勝し、連覇を果たしていらっしゃいます。


──ボウリングを始めたきっかけを教えてください。

両親が共働きだったので、祖父母の影響で始めました。幼い頃からよくボウリング場に連れていってもらっていました。本格的に始めるまでは、ずっと遊びでボウリングをやっていました。
遊びでもともと通っていたセンターの方に、「小学生の試合があるから出てみないか」と声をかけていただいて、小学校5年の時に初めて県内の試合に小学生の部で出場して、その試合に優勝できなくて悔しかったことを覚えています。
試合に出る楽しさを、「悔しい」から始まって知りました。

──幼い頃からボウリングに親しんでいた渡辺選手ですが、高校生の頃、大きな転機が訪れたそうですね。

高校2年生の時まで、全国大会に出場してもなかなか上位に行けず、予選敗退するのが当たり前だったんですが、高校2年生の時に、高校生の全国大会で優勝することができて、それをきっかけに、もっと上を目指したいと思うようになりました。
全国大会に優勝してから、ボウリング界のいろんな人と関わることができて、友達や先輩も増えて、人間関係が広がって、さらに楽しくなって。それでナショナルチームの先輩たちを見て、“(ナショナルチームに)入りたい”と思うようになったことがきっかけですね。

──上手くなりたい、強くなりたいという思いでボウリングに取り組んできた渡辺選手ですが、上達の秘訣は?

試合の方が印象に残るので、私は、試合中に、良かったこと、悪かったことをメモに残すようにしているんです。あまり多く書く方ではないんですけど、自分のイメージをイラストにして、ノートに描いています。ピンとボールがどこにあって、どこを通って、どこで曲がって…みたいに、イラストで描いて覚えています。
“前にもこれと似ている状況があったな”と思いついた時にはそのイラストを見返して、“この試合の時は…”みたいな感じで見つけ出して、“じゃあ、同じように投げてみよう”ということをやっています。
やっぱり、自分で描いたイラストなので、(イラストを見返すと)本当に鮮明にその時が思い出されるので、“この時はダメだったから、じゃあ今回はこうしよう”と(参考にする)こともできるので、常にレベルアップしていけるものだと思っています。

──現在、全日本選手権マスターズ戦2連覇の渡辺選手。女子選手では珍しい、高回転ボウラーと評判だそうですね。

ナショナルチームの先輩で、同じ群馬県の先輩でもある宮澤(拓哉)選手が、すごい高回転ボウラーで、幼い時から近くで見ていたんです。
女子選手ではそんな投げ方をする人がいなくて、“女子であの高回転ボウラーになれたら強いんじゃないか”と思って、中学生の時に投げ方を変えて、回転を多く取り入れた投げ方にしました。
自分から言うのは恐れ多いんですけれども、回転に関しては自信があります。

──そんな高回転ボールを武器にナショナルチーム入りした渡辺選手ですが、感染症の世界的流行もあり、国際試合にはなかなか出場できませんでした。今年の9月に開催されるアジア競技大会への思いは?

ナショナルチームに入ってから国際大会に出場したのが高校生の時に1度しかないんです。コロナの影響で試合が延期になったり中止になったりしていて、ずっと参加できずにいました。なので、まずは国際大会に出場して、一緒に活動してきたナショナルチームの先輩や仲間と試合に挑めるということが、ものすごく楽しみです。
9月にある国際大会は、自分の中ではすごくモチベーションを上げてくれるものだと思います。私はこれが2度目の(国際)試合になるので、まずは派遣選手に選んでいただけるように努力したいなと思います。

──ナショナルチームで得た成長とは?

試合中のアジャスティングなどは、ナショナルチームで経験したことを元に考えていたり、ボールチェンジも、(ナショナルチームで)自分で得た知識で変えていければと。
あとは、大事なところで日和らないメンタル的なものも、ナショナルチームには、たくさん、お手本となる先輩方がいるので、そういうところを盗んで、“大事なところで絶対に日和らずに1位を勝ち取るんだ”という気持ちが強くなったと思います。

──全日本選手権マスターズ戦を17歳4ヶ月の史上最年少で制し、2連覇も果たした渡辺選手ですが、優勝した時の気持ちはいかがでしたか?

1回目は、「勝っちゃった」という感じで優勝した、というところがありました。2回目は「勝ちにに行く」と決めて臨んだ試合だったので、今までで1番嬉しい優勝でした。

──渡辺選手のCheer Up Song・心の支えになっている曲を教えてください。

アヴィーチーの「The Days」という曲です。
私が初めて国際大会に出場した時のテーマソング的なものになっていて、“楽しかったな、また行きたいな”という試合の思い出も一緒に蘇るので、“パフォーマンスを最高潮で上げよう”という時に聴くと気持ちが高まります。




今回お送りしたインタビューを、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。ぜひお聴きください!
そして、今回インタビューをお届けした渡辺莉央選手も参加予定のイベントが、2月23日(祝)、新小岩のサニーボウルで開催されます。
なんと、出場するプロも協賛も全部「ワタナベ」という、その名も『渡辺に告ぐ』!
こちらもぜひ、チェックしてみてください。
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