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2023.01.28

若き日本のエース「結果を残して父へ恩返しを」

今週と来週の「SPORTS BEAT」は、ボウリング特集! 今週は、現在大学2年生、20歳の全日本チャンピオン・斉藤翔選手のインタビューをお届けしていきました。
斉藤翔選手は、2002年生まれ。
2022年全日本ボウリング選手権大会 マスターズ戦優勝、国体の成年男子個人戦優勝と、個人の国内ビッグタイトル2冠を保持していらっしゃいます。
今回は、神奈川県にある川崎グランドボウルにてインタビューを行いました。




──ボウリングを始め、ハマっていった経緯を教えてください。

初めてボウリング場に行った時は、ハウスボール、ハウスシューズ(ボウリング場のレンタル)で投げていて、小学生の頃からボウリングの大会とかには出ていたんですが、あまり楽しくなかったんです。でも、ボウリングをやっていた父が、僕が小学校4年生の夏休みにマイボールを思い切って作ってくれて。それで投げたら楽しかったので、ハマりましたね。

──斉藤選手のお父様は、プロボウラーであり、アジア競技大会に日本代表として出場し、金メダルも獲得している斉藤茂雄選手です。

特に父からは「俺はこうだった」とかは言われなかったんですが、ボウリング場に行って投げていると、(ボウリング場にいる)父の知り合いの方やお客さんは父のことを知っているので、「その息子だ」と言われていくうちに“あ、お父さんってすごいんだな”と実感するようになりました。
(自分が)中学生ぐらいの頃から父と一緒に練習するようになったので、そこから「(父に)負けないように」と必死に練習したのを今でも覚えてます。

──斉藤選手は、中学の部活では、「無理な筋力より最後の一投まで投げ抜く体力」ということで陸上をやっていたそうですが、ボウリングの大会と陸上の練習が重なってしまったり、思うようにいかなかったため、中2の時にボウリング1本に絞ったとのこと。 プロボウラーでもあるお父様と共に子供の頃からボウリングの練習を続けてきた斉藤選手が、日本一を目指すきっかけとなった試合とは?

高校2年生の時に日本一になる(「第43回全日本高校選手権大会」の)1ヵ月前に開催されたプロの大会に、アマチュア代表として出場したんですけど、その時、前半戦が終わった時点で予選(突破)圏内だったんですが、後半戦が始まったら、プロボウラーの方々の追い上げ、最後の一投まで投げ抜く力に負けて、予選落ちしてしまったんです。
その時に、“このままじゃダメだ”“1ヶ月後には高校選手権なのに、予選落ちしてたらダメだ”と思って、そこで日本一を本格的に意識するようになりました。

──そんな悔しさをバネに斉藤選手は本格的にボウリングと向き合い、日本一の成績も記録しています。競技としてのボウリングの魅力、難しさとは?

男子の場合ですと、スピードが速くて回転数が多い選手が多いので、すぐに、レーン変化、オイルが奥に伸びたり、同じところに投げているので、そこが削れていって、急にボールが変化、曲がり始めますので、それに対応するのが難しいですね。
そこをいかに予想して、“あの選手(のボールが)が曲がっていたから、じゃあ自分はここに立って投げよう”とか先取りしながら投げるか。そこが、競技スポーツ(ボウリング)の1つの魅力かなと思います。

──斉藤選手はナショナルチームのメンバーとして国を背負って挑んでいますが、国際大会で感じた、国内での試合との違いとは?

日本の選手は、比較的“守備型”といいますか、ストライクが続かなくても、スペアをコツコツ拾って点数を出していくのが日本の選手(の特徴)なんですが、海外の選手は、回転数、スピード、コントロールともに桁が違うんです。
(国際大会では)1日8ゲームを3日間投げることもあるので、常に集中し投げ続けられるような体力があれば、海外の選手にも勝てると思います。

──今年9月に開催されるアジア競技大会。ボウリングの日本代表選手として、どのような位置づけでしょうか?

アジア競技大会は4年に1度しか開催されないので、“ボウリング界のオリンピック”といいますか、4年間ボウリングをしてきた集大成になるので、みなさんのかける思いが(他の試合とは)一段と違うかなと思います。
父が出場した大会でもあるので、その舞台に立って満足するのではなくて、そこで結果を出して、父に、「今まで頑張ってきました、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えて、恩返しができればなと思っています。

──プロボウラーといえば、回転をかけ、大きく曲げながら投げるボールも特徴の1つ。プロボウラーは何故、ボールを回転させて投げるのですか?

回転数を上げることによるメリットとしましては、(ピンには)倒れる(良い)順番があるんですけど、もしストレートで投げてしまうと、その順番通りに倒れずに、少し(ピンが)残ってしまう確率が上がってしまうんです。でも、回転数を上げると、その確立が減ってストライクが出る確立が上がるのかなと思います。

──斉藤選手のCheer Up Song・心の支えになっている曲を教えてください。

ジャスティン・ビーバーの「Sorryと」いう曲です。
高校生の頃から聴いているので、お気に入りの1つです。テスト勉強とか、何か頑張らなきゃいけない時にこの曲を聴くようにしています。


今回お送りしたインタビューを、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。ぜひお聴きください!
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