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2022.12.17

ニューイヤー駅伝優勝に向けて「攻めるレースをしたい」

今週の「SPORTS BEAT」は、来年のニューイヤー駅伝に出場するトヨタ自動車陸上長距離部から、西山雄介選手のインタビューをお送りしていきました。
西山雄介選手は、1994年11月7日生まれの28歳。
名門・駒澤大学からトヨタ自動車へ入社。
マラソン・駅伝で活躍し、今年はマラソンで世界陸上にも出場されました。
そして現在所属するトヨタ自動車陸上長距離部は、全日本実業団対抗駅伝競争大会、いわゆるニューイヤー駅伝で、2011年、2015年、そして2016年の3度の優勝を誇ります。

今回は高見さんによるリモート・インタビューをお届けしました。


──西山選手と言えば、今年の夏にアメリカ・オレゴンで開催された世界陸上でマラソンの日本代表として走られました。 そして、初マラソンとなった今年2月の別府大分毎日マラソン大会で、初マラソンの歴代最高記録にあと5秒と迫る2時間7分47秒の大会新記録で優勝されました。おめでとうございました。

ありがとうございます。

──初マラソンでこの素晴らしい記録を残されましたけれども、ご自身の出来というのはいかがでしたでしょうか。

初マラソンということで、経験したことのないレースだったので、まずは自分のやるべきことをしっかりやって、良い状態で本番に臨もうというのがありました。初マラソンに向けて、ほぼほぼパーフェクトな練習ができて、自信を持ってスタートラインに立てたというのが良かったのかなと思っています。

──初マラソンの歴代最高記録を目指していたというお話をお伺いしました。あと5秒まで迫りましたが、いかがでしたでしょうか?

“初マラソンの歴代最高”というのは1回しか目指せないので、マラソンをやるとなってからはそれを目標にずっとやってきた中で“残り5秒”というのは正直悔しいですけれども、初マラソンとしては良いスタートが切れたのではないかと思います。

──その初マラソンの別府大分毎日マラソンの結果を受けて、世界陸上への切符を手にされました。7月に行われたオレゴンでの世界陸上。やはり走る前と後では世界に対する認識に違いというのは出ましたか?

そうですね。終わった後に、自分自身、次の大会の目標設定であったり、練習への取り組みに対しての意識や質の部分もそうですけども、全てにおいて自分の中で上がったなという感覚がありました。もっと上を目指してやっていかないといけないという気持ちが出てきたので、今回、世界陸上に出場できて、そういった面では良かったのかなと思います。

──世界を経験された西山選手ですけれども、日本の長距離走の礎となっている1つに駅伝がありますよね。西山選手と駅伝といえば、大学2年生の時の出雲(第26回出雲全日本大学選抜駅伝競走)は台風で中止になりましたが、大学の三大駅伝大会に1年生の時からフル出場をされています。選手にとって、駅伝の魅力とは、どういったところなんでしょうか?

日本の駅伝というのはすごく注目されていて、お世話になった方々に目の前で恩返しができる場だと自分は感じています。そういった部分の魅力だったり、陸上競技は個人スポーツがメインになってくる中で、駅伝というのは団体競技なので、仲間と切磋琢磨しながらやっていく過程というのも魅力の1つなのかなと思います。

──やはり、駅伝というのは、チームとして走るということ、そして西山選手にとっても「恩返し」という意味合いも強いんですね。 現在、西山選手が所属されているトヨタ自動車陸上長距離部が目指しているのが、ニューイヤー駅伝での優勝ということですが、見ている側からすると、ニューイヤー駅伝を見ると“新年が始まったな”“お正月だな”という気持ちになるんですが、選手側の気持ちというのはいかがなんでしょうか?

正月という感じは、本当にしなくて…。どちらかといえば、チームとしてはニューイヤー駅伝を一番のメインとしておいているので、1年間やってきた集大成という位置付けなので、駅伝が終わってからようやく“次の年になったな”という感覚です(笑)。

──駅伝を走られている中でレース展開が刻一刻と変わっていきますが、選手のみなさんは、どのくらいまでリアルタイムで情報を入れて戦略を立てていらっしゃるんですか?

スタート前までずっとですね。付き添いの方もいるので、選手のYouTubeのライブ配信を見ながらとか、各中継所にもテレビが大体置いてあるので、そのテレビを見ながら、本当に(スタートの)5分から10分前ぐらいまでリアルタイムで情報が入ってきます。

──走られるギリギリまで戦略を立てられたりされているんですね。

そうですね。監督から電話があったりして、色々と相談しながら「こういう走りをしていこう」とか指示をいただいたりしています。

──トヨタ自動車陸上長距離部は、今年度から佐藤敏信監督が“総監督”という立場になられましたよね。チームの雰囲気の変化などはありましたか?

“大きく変える”ということではなくて、熊本剛監督も、佐藤総監督がやってきた長年のレガシーを引き継いでチームをやりつつ、自分のやりたいことを少しずつやっていく中で、最初は選手も戸惑いというか慣れない部分があったんですが、夏合宿を経て段々と馴染んできて、現在はスタッフと選手もコミュニケーションをしっかり取れていますし、チームの雰囲気も良い形になってきていると思うので、ニューイヤー駅伝にはしっかりチーム一丸となっていけるんじゃないかなと思っています。

──来年元旦に迫ったニューイヤー駅伝ですが、いよいよ2週間後には区間オーダーも発表されます。率直に、西山選手の今のお気持ちはいかがでしょうか?

区間については、任された区間を全力で走って、チームに貢献する走りをするのが一番だと思っています。自分が入社してからまだ優勝を経験していないので、チームとしてもやっぱり優勝したいですし、自分としても優勝を味わってみたいと思っていますので、優勝に向けて頑張っていきたいと思っています。

──ご自身が思うストロングポイントは、ズバリどこでしょうか?

自分は、“積極性”というか、最初からガツンと飛ばしたり、集団の場合であれば前の方に位置付けをするレースが得意というか、そういうスタイルを売りとしているので、駅伝でもどんな状況であれ攻めるレースをしていきたいというのがあります。

──トヨタ自動車陸上長距離部としても2016年以来の優勝に導いていただけたらと思います。 来年のニューイヤー駅伝、どのように迎えたいでしょうか。ぜひ目標など聞かせてください。

個人としては、区間賞とチームの優勝を決定づけられるような走りをするということと、チームとしては、やはり優勝を目標にやっていきたいと思います。優勝して気持ちよくお正月を迎えたいです。

──さて、この番組で毎回ゲストにCheer Up Songをお伺いしています。西山雄介選手の心の支えになっている曲を教えてください。

清水美依紗さんの「Starting Now ~新しい私へ」です。
自分はディズニーがすごく好きなんですけれども、この曲がディズニーに関わる曲というのもあって、初めて聴いた時に“すごく良い曲だな”と感じて、そこからはよく聴くようになりました。清水美依紗さんも地元が三重県ということで一緒なので、すごく親近感が湧いて、より曲が好きになって、試合前はよく聴くようにしています。

──最後に、リスナーのみなさんにメッセージをお願いします。

お正月にニューイヤー駅伝が開催されますので、トヨタ自動車の応援をしていただけると自分達も勇気や活力になりますので、たくさん応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。


今回お話を伺ったトヨタ自動車陸上長距離部・西山雄介選手のサイン入り色紙、陸上チームオルジナルタオルとお箸をセットにして、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして、今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
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