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2025.01.18

14歳でプロサーファー!「世界チャンピオンを獲ることが1番の夢」

今週の「SPORTS BEAT」は、14歳の、サーフィン ロングボードの日本チャンピオン・原田來愛選手のインタビューをお届けしました。
原田來愛選手は、2010年2月9日、千葉県一宮町のご出身。
お父様は、日本のサーフシーンで一時代を築き上げたプロサーファー、原田正規さんです。
來愛選手は、2022年には第56回全日本サーフィン選手権大会で優勝、2023年には全日本級別選手権優勝、第57回全日本サーフィン選手権大会で準優勝するなど活躍し、去年(2024年)、14歳でS.LEAGUE24-25トライアル第1戦「白里トライアル」で優勝。
プロ公認を獲得しています。


──原田選手は、現在は中学3年生。中3でプロサーファー! すごいですね。
千葉の一宮はサーフィンが盛んなところで、全国からサーフィンをやりたい人が集まってくるので、クラスメイトにもサーフィンをやっていたりプロになっている人がいるんでしょうか?

そうですね。結構サーファーは多くて、プロサーファーは今3人います。

──原田選手の“プロへの意識”というものはいつ頃からありましたか?

“プロになりたい!”と思い始めたのは小学5年生の時で、去年、本格的に“プロになろう”と思い始めました。

──ただ、プロへのなり方が、それまでと変わったんですよね。

はい。その大会で優勝した人だけしかなれないという…。

──これまでよりも狭き門になったわけですね。優勝者たった1人しかプロの公認が出ないとなると、やはりプレッシャーはかかりますよね。

プレッシャーはあまり感じなかったです。

──普段からプレッシャーを感じない、緊張したりはしないタイプなんですか?

こういう場(メディア出演など)では結構緊張するんですけど、サーフィンの試合とかでは緊張はしないです(笑)。

──でも、それくらいサーフィンに対してどしっと構えてらっしゃるからこそ、ご自身の力が出せたのかなとも思います。
プロになる前とプロになった後で変わったことはどういう部分ですか?

それほど大きくはないんですけれど、海に入っている時とかに、サーフィンへの意識がさらに高くなったというところはありますね。

──プロになったら、大会に出て賞金とかももらえるようになるということですよね。実際に賞金は獲得されましたか?

いえ。去年プロになって、初戦がある前日に肩を脱臼してしまって出られなくて、2戦目は出られたんですが、怪我の後で調子もあまり良くなくて、準々決勝ぐらいで負けてしまって。今は(怪我のため)出れていないです。

──賞金を獲得したら、何か買いたいものとかあったりしますか?

特に買いたいというものはなくて、今は海外に行くために貯めたいなという感じです。


──ちなみに、「サーフィン」といえば、東京オリンピックから採用されて、男子は五十嵐カノア選手が銀メダル、女子の都筑有夢路選手が銅メダル。パリオリンピックでも、以前この番組にゲストで来てくださった稲葉玲王選手が5位入賞と話題になりましたが、原田選手がされているサーフィンとは種類が違うんですか?

そうですね。ロングボードは板の長さと重さとかが(オリンピックで採用されているショートボードとは)違って、板の上で歩いたりするスポーツです。

──いわゆる「ショート」と言われるショートボードの大会しか見たことがないんですけれども、ショートは技をどんどん決めていってその点数を競う大会ですが、ロング(ボード)の場合は、板の上で何かをするんですか?

板の上で歩いたりして、“ノーズライディング”という板の先端のところに足を引っ掛けて技をしたりします。それで点数を競い合うという感じです。

──ボードの上で歩いたりするということは、よりバランスというか、体幹が必要になるんじゃないですか?

そうですね、結構いりますね。

──ご自身でも、“自分はバランス感覚や体幹がある”という自覚はあった?

いえ、元々小さい時にフラダンスやタヒチアンダンスをやっていて、それでちょっと体感もあったのかなという感じです。

──お父様がサーフィン雑誌の表紙も飾っていたサーファーということですが、サーフィンを始めたきっかけと言っても、“気がついたらやっていた”という感じですか?

そうですね。もう自然と…海の近くに住んでいたので、海に行くことは当たり前という感じでした。

──お父様はやはりサーフィンもいろいろ教えてくださったんですか?

最初、ショート(ボード)をやっていた時に教えてくれてはいたんですけど、やっぱり、ショートボードだと熱くなっちゃって、結構言い方がきつくて…(笑)。

──(笑)。そうしたら、サーフィンとの距離を取りたくなってしまう時期もあったのではないですか?

そうですね。結構、海で泣いたりして(笑)。(その時期はサーフィンを)あまり楽しいと思っていなかったのかなと思います。

──お父様はショートボードの時には熱くなってしまったことあるとおっしゃいましたけれども、やはり同じプロサーファーとして活躍されていて、いろんなアドバイスだったり、助けになることも多いんじゃないですか?

そうですね。いつも応援してくれて、サポートしてくれます。

──プロになった大会「白里トライアル」でもアドバイスをくれたシーンがあったんですよね。

はい。海に入る前に一緒に波を見てコーチングしてくれました。

──そこはやっぱり、頼りになる。

そうですね。心強いですね。

──そして一宮出身ということで、東京オリンピックのサーフィンは一宮で開催されましたけれども、その時は無観客。近くでやっているのに、直接観には行けなかったんですよね。

そうですね。本当にすぐ近くだったんですけど、観に行けなかったので、みんなでテレビで観ていました。

──オリンピックはまだショートしかないんですよね。早くロングもオリンピックに採用してほしいと、より強く思われたんじゃないですか?

もう、すごく思いましたね。

──普段、練習はどの程度されているんですか?

練習は、平日はなるべく朝と夕方には海に入るようにしていて、(学校から)帰ってきて時間がない時は、ジムに行って走ったりプールで泳いだりしています。

──やっぱり、ただ単に海に入るだけではなく、陸上でのトレーニングも重要になってくるんですか?

そうですね。やっぱり自然相手なので、大会の時にはいろんな波があるので、体力(づくり)とか、サーフィンには体幹が必要なので、体幹トレーニングとかはやっています。

──現在、14歳で中学3年生の原田來愛選手はいろんな未来が広がってると思いますけれども、どんな夢を描いていますか?

一番の夢は世界チャンピオンを獲ることです。

──そのためには何が必要ですか?

やっぱり練習もそうですし、普段のメンタルを保ち続けることとかも大切かなと思います。

──プロになられて、お父様はすごく喜ばれたのでは?

プロになった時は喜んでくれたんですけど、でもまだ認めていないというか…ちょっと早いという気持ちもあったらしくて。

──そうやって厳しく言ってくれる人がいるというのは、実は本当はものすごくありがたいことですよね。
今はギプスというか腕を固定していらっしゃいますが、いつ海に戻れるという予定はありますか?

海に戻れるのは3月後半とかになりそうです。

──まだちょっと先ですね。今までこれぐらい海と離れていた時はあったんですか?

なかったです。あまり怪我をしなかったので、初めてです。

──よりサーフィンに対する想いが再確認できる期間ではないですか?

そうですね。逆に、ちゃんとこれからの人生というか、自分で考え直せる時間なのかなとは思いました。

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。原田選手の心の支えになっている曲を教えてください。

LANAの「99」をよく聴いたりしています。
試合前やトレーニングをしている時に、気分を上げたり、テンションを上げるために聴いています。


今回お話を伺った原田來愛選手のサイン入り色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
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