2018年の平昌オリンピック、日本は、冬のオリンピックでは最多となる13個のメダルを獲得した。
その第一号となったのが、フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルに輝いた、原大智。
1997年、渋谷区生まれの都会っ子。
両親の影響から小学6年の頃から本格的にモーグルを始め、中学卒業後、カナダに留学。
言葉や文化の違いぶつかり、何度も気持ちが折れそうになりながらも、上手くなりたい、という思いでだけで、4年間技術を磨いた。
平昌大会までは、国際大会で結果が出せず、ワールドカップは最高4位。
同世代のライバルで、2017年の世界選手権2冠王者・堀島行真に大きな期待がかかる一方、原は、日本チーム内でも4番手の存在だった。
オリンピックの結果次第では、競技を辞めようと、まさに背水の陣で大会に臨んだ平昌大会。
しかし、覚悟を決めた事が、大舞台を楽しむ余裕へとつながった。
原は、「楽しくて、失敗する気がしなかった」というほど、落ち着き払っていた。
さらに、平昌の難コースも味方につけた。コブの一つ一つが大きく、間隔も狭い為、苦手意識を口にする選手が多い中、原は、「滑りやすい」と現地入り直後から好感触を語っていた。
高難度のコブには、カナダで磨いたターン技術が活かせるからだった。
迎えた決勝、固いバーンに怯むことなく攻めのターンを見せ、エアも完璧。
ガッツポーズでゴールし、見事銅メダル獲得、モーグル男子としては史上初のメダルとなった。
98年の長野大会で里谷多英が金メダルを獲ってから20年、二十歳の原大智が新たな扉をこじ開けた。
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