オリンピックの第一回大会、1896年アテネ大会から途切れることなく正式競技となっているフェンシング。
日本がフェンシングでオリンピック初出場を果たしたのは、1960年のローマ大会。
それから61年、母国開催のオリンピックで日本の四剣士が悲願の金メダルを獲得した。
フェンシング男子エペ団体、世界ランキング8位の日本代表は、34歳のキャプテン・見延和靖、山田優、加納虹輝、リザーブの宇山賢の4人が登録。
そのうち3選手が出場し、総当たり戦で計9試合を行い、先に45点取ったチームか、合計ポイントの多いチームが勝ちとなる。
初戦、世界ランク10位のアメリカ戦では、7試合を終え、6点のリードを許す苦しい展開。
ここで日本はエース・見延に代え、リザーブの宇山を起用。
この作戦が見事にハマり、2点差に追い上げ、最終試合で加納が一気に16点を挙げて、大逆転勝利を収めた。
続く準々決勝では、オリンピック3連覇中、世界ランク1位のフランスと対戦。
試合は、日本がフランスにわずかにリードを許しながらも、何とか食らいついていく展開。
そして、38対36と2点ビハインドで迎えた最終の第9試合。
アンカーの加納は、44対43と相手にマッチポイントを握られたが、素早いフットワークを活かして2ポイントを連取。
45対44で逆転勝ちを収めた。
絶対王者を倒して勢いに乗った日本は、準決勝で韓国、決勝では強豪ROC・ロシアオリンピック委員会を45対36と圧倒し、見事金メダルを獲得。
フェンシングの本場・ヨーロッパ勢以外の国による金メダル獲得は、初めての快挙。
「キング・オブ・フェンシング」と呼ばれるエペで、日本史上最強の四剣士が快進撃を見せ、世界の頂点に立った。
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