東京オリンピックの大会終盤、大きな話題となったのが、バスケットボール女子日本代表、アカツキファイブ。
世界ランク10位の日本は、予選リーグを2勝1敗で突破すると、準々決勝で世界ランク6位のベルギーと対戦。
日本は、第2クォーターで一時、30対18とリードしたが、ベルギーに精度の高いシュートを連続して決められ、第3クォーターでは、逆に13点差をつけられる苦しい展開。
しかし、そこから追い上げ、第4クォーターの終盤には2点差に詰め寄った。
そして、残り15秒に劇的なドラマが待っていた。
司令塔・町田瑠唯(まちだ・るい)がドライブで切り込み、相手守備を引き付けて林咲希(はやし・さき)にパス。
林は前にいた相手の守備へ一つフェイクを入れて、交わすと、果敢に3ポイントシュートを放った。
会場の全ての視線が集まったボールは、キレイな弧を描いて、ゴールネットに吸い込まれた。
崖っぷちで3ポイントが決まり逆転、86対85で見事勝利をつかんだ。
勢いに乗る日本は、準決勝で世界ランク5位のフランスを撃破。
決勝で待ち構える相手は、オリンピック55連勝中で、7連覇を目指す最強・アメリカ。
日本は1次リーグでも対戦し、17点差でも完敗していた。
高さで劣る日本は、素早い攻守の切り替えで躍進の武器となったスリーポイントシュートを決める作戦だったが、やはりアメリカの壁は厚かった。
準決勝まで41%の成功率を誇った3ポイントシュートは、この試合では26%と抑え込まれ、90対75で完敗。
前回のリオ大会準々決勝、そして、今大会の1次リーグで敗れたアメリカへの雪辱はならなかった。
それでも、男女を通じて初めての決勝進出を果たし、銀メダル獲得と言う歴史的快挙を成し遂げたアカツキファイブ。
彼女たちの視線は、すでに3年後のパリ大会をとらえている。
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