東京オリンピックの新競技・スケートボード。
男子ストリートで金メダリストとなったのが、22歳の堀米雄斗。
競技会場となった東京都江東区生まれ。
元スケーターの父親が家に置いていたボードで、2歳ごろから遊び始め、小学1年になると、スケートパークで大人が怖がるような大きな練習台にも気後れせず滑るようになった。
365日毎日練習。1年に腕を4回骨折したこともあった。
それでもギプスを付け、翌日から練習するほどのめり込んだ。
堀米の小学校の文集には、「夢は、世界で一番うまいスケーターになること。
スケボーの本場のアメリカに行きたい。」と記してある。
その夢を叶えるべく、高校を卒業すると単身渡米、知人の海外選手の自宅に泊まり込みながら教えてもらい、技を磨いていった。
2018年には、スケートボード世界最高峰の「ストリートリーグ」で日本選手として初優勝。
トップスケーターの仲間入りを果たした。
そして、世界ランキング2位で臨んだ東京オリンピック。
予選を6位通過して迎えた決勝は、制限時間内で自由に演技する2回のランを終えた時点で4位。
堀米は、逆転を狙い、一発の技を競う5回のベストトリックで、高難度の技に挑戦することを決断。
3回目のベストトリックでは新技を披露。
体を270度ひねりながらレールに飛び乗る得意の大技を、いつもとは反対側から仕掛けた。
階段12段分を滑り降りると、鮮やかに着地、9.35の高得点をマークした。
これを含め、堀米は、スコア9点台のトリックを4本そろえる圧巻のパフォーマンスで、見事優勝。
江東区で生まれ、アメリカで技を磨いた堀米雄斗が、地元で、世界の頂点に立った。
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