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21.05.29
アーノルド・パーマー
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松山英樹が日本人男子初の海外メジャー制覇を達成した大会、マスターズ・トーナメント。
招待されたトップ選手のみが出場できることから、「ゴルフの祭典」と呼ばれ、ゴルファー憧れの夢舞台として知られる。

そのマスターズで4度の優勝を果たし、74歳となる2004年まで、50回連続出場という驚異的な記録を残したのが、アーノルド・パーマー。
ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーと並び、ゴルフ界の「ビッグスリー」と呼ばれ、ゴルフ人気を飛躍的に高めた。

最大の魅力は「パーマー・チャージ」と呼ばれる攻撃的なゴルフ。
引退後、そのスタイルについて、「刻んだことはない。刻んでいれば、もっと勝てた」と振り返ったという逸話もある。

1929年、アメリカ・ペンシルバニア州で生まれたパーマー。
54年に全米アマチュア選手権を制して、プロ転向。
58年のマスターズで初のメジャータイトルを獲得した。

60年の全米オープンでは、最終ラウンドで猛チャージ、7打差を逆転するというドラマチックな勝ち方で見事優勝。
この大会を機に「パーマー・チャージ」が彼のトレードマークになった。

パーマーは、ゴルフのグランドスラムの定義が曖昧だった時代に、「マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロを制することがプロのグランドスラムである」と宣言。
4大大会制覇を目標に掲げたが、全米プロゴルフ選手権だけ、何度も2位になりながら優勝できず、グランドスラム達成はならなかった。

それでも、メジャー通算7勝を挙げ、多くのファンを魅了したアーノルド・パーマーは、ゴルフの枠を超えた時代のヒーローとなった。


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