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20.09.05
照ノ富士
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大相撲7月場所は、記録づくめの歴史に残る場所となった。
演出したのは、元大関・照ノ富士。
7月場所幕内に復帰し、5年ぶりの優勝を飾った。
大関経験者が転落後に優勝するのは、1976年秋場所の魁傑(かいけつ)以来、44年ぶり2人目の快挙。
両国国技館の2500人の観客から送られた拍手は、いつまでも鳴りやまなかった。

モンゴル出身の照ノ富士は、2009年に来日、強豪・鳥取の城北高校に相撲留学。
インターハイで団体優勝を果たすなどの活躍を見せた。

角界入り後は、初土俵から25場所で幕内初優勝、これは、年6場所制となって以降では、貴花田、後の横綱貴乃花と朝青龍の24場所に次ぐ速さ。
大関昇進までは、新入幕からわずか8場所というスピード出世だった。

綱取りへの期待も大きく高まったが、両膝のケガや糖尿病などで休場が続き、2年間務めた大関から陥落。
おととしの夏場所から5場所連続で休場、番付は序二段まで下がった。

しかし、怪我の具合と体調が回復するにつれ、本来の相撲を取り戻すと、7場所連続で勝ち越して7月場所で再入幕。

千秋楽、優勝に王手をかけた照ノ富士は、関脇・御嶽海との一番。
勝てば優勝、敗れれば、3人の力士が三敗で並び優勝決定戦へともつれ込む。

照ノ富士は、立ち合いで鋭く踏み込むと、両上手から一気に寄り切って勝利。
5年ぶり2度目、史上最大の復活優勝を果たした。

「続けてきてよかった。一生懸命やっていれば、いいことがある」。
序二段にまで落ち、一度は現役引退も考えたという照ノ富士。
語り継がれる優勝を機に、番付上位への復活ロードが始まる。


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