Legend Story
  • mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
20.08.22
早稲田実業 対 駒大苫小牧
null

100回を超える夏の甲子園、中でも名勝負の筆頭に挙げられるのが、2006年の決勝戦、早稲田実業 対 駒大苫小牧。
早実のエース・斎藤佑樹と大会3連覇を目指す駒大苫小牧のエース・田中将大が、2日間に渡って壮絶な投げ合いを演じた。

斎藤は、甘いマスクと投球の合間に顔の汗をハンカチでぬぐう仕草から「ハンカチ王子」と呼ばれ大フィーバーを巻き起こした。
一方の田中は、2年のセンバツから3大会連続で甲子園出場。
150キロのストレートとバッターから「消える」とまで言われたスライダーを操り、怪物と呼ばれていた。
迎えた決勝戦、早稲田実業の先発は、準々決勝から3日間連投となるエース・斎藤、一方、駒大苫小牧は、2年の菊地。
田中は甲子園に入った後、「ウイルス性の腸炎」で体調を崩し、甲子園での先発完投は、2回戦と準々決勝のみだった。

両チーム無得点で迎えた3回裏、菊地が連続で内野安打を許し、ワンアウト1、2塁。
駒大苫小牧は初のピンチ、早稲田実業は先制のチャンスとなった。
ここで、ブルペンから登場したのが背番号「1」、田中。
甲子園球場の5万人の観衆が沸く。
田中は、スライダーを武器にピンチを切り抜けると、そこからは息詰まる投手戦。
得点は両校とも8回で、先攻の駒大苫小牧がホームランで1点を挙げると、その裏、早稲田実業は、長打と犠牲フライですぐさま同点に追いついた。
両エースの投げあいは、1対1のまま延長15回でも決着がつかず、決勝では、37年ぶり2度目の再試合。

翌日の再試合は、4対3で早稲田実業が勝利し、夏の甲子園初優勝。
9回表、駒大苫小牧の最後のバッターは、田中だった。
144キロの直球をフルスイングし、空振り三振、斎藤は、マウンドで両手を掲げ、田中は、清々しい笑顔を見せた。


----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!

8月22日(土)OA分の放送はこちら