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20.08.08
フランコ・バレージ
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かつて世界最高峰のプロサッカーリーグと呼ばれていたイタリア「セリエA」。
各国のスター選手が集うこのリーグをけん引していたのが、「ACミラン」だった。
UEFAチャンピオンズリーグを制すること7回、クラブチーム世界1を争う大会、トヨタカップでは、89年と90年に連覇を成し遂げた。

「ACミラン」が世界最強のクラブとなった最大の要因と言えば、戦術「ゾーンプレス」。
前線のフォワードと後ろのディフェンダーとの距離を狭く絞って、相手がボールを持つと、数人でプレッシャーをかけて奪いとり、素早く攻撃に移る。
豊富な運動量が求められる高等戦術の一つ。 

このゾーンプレスのキーマンとなったのが、フランコ・バレージ。

87年、ACミランの監督となったアリゴ・サッキが新戦術ゾーンプレスを提案すると、バレージは、いち早くその戦術に適応、キャプテンとしてチームをまとめ、鉄壁の守備陣を作り上げ、この年、ACミランは、リーグ制覇を成し遂げた。
バレージは、身長176センチと、ディフェンダーとしては大きく無かったが、相手に競り負けないフィジカルと、卓越した戦術眼、そして、戦術理解度の高さを武器に活躍した。
彼が背負った背番号「6」は、クラブの永久欠番となっている。

イタリア代表としては、ワールドカップ3大会に出場。
94年のアメリカ大会では、ノルウェーとの2戦目で右膝を手術するほどの大けがを負ったが、ブラジルとの決勝戦には先発出場。
ロマーリオ、ベベットらを擁するブラジルの猛攻を完封。
PKでは敗れたものの、フランコ・バレージは、ACミラン、そしてイタリアサッカーの象徴として語り継がれている。


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