東京オリンピックの新種目で出場内定第1号となったのは、
女子クライマーの第一人者、野口啓代。
茨城県出身の30歳。
小学5年からクライミングを始め、
6年の時に全日本ユース選手権で優勝、
わずか1年での優勝に、天才少女の出現と脚光を浴びた。
高校2年で出場したボルダリングワールドカップでは、2位、
大学1年の時に初優勝を果たし、世界の頂点に立った。
野口のクライミングは、体の柔軟性を活かした
他の選手では決して真似できないようなムーブが特徴で、
15年以上にわたり日本女子のスポーツクライミングをけん引。
ボルダリングワールドカップでは年間優勝4回を誇る。
8月、東京・八王子で行われたスポーツクライミングの世界選手権、
東京オリンピック出場権のかかるこの大会。
決勝に進出した日本人は、野口を含めて4人、
その中で日本人最上位ただ1人が東京オリンピック出場内定となる。
スポーツクライミングは、
15メートルの壁を登る速さを競うスピード、
3つの課題をいくつクリア出来るかで競うボルダリング、
どこまで高く登れるかを競うリード、
この3つの種目の順位を掛け算して、その数値が小さい方が勝利となる。
野口は、最初のスピードで7位と出遅れたが、
得意のボルダリングで巻き返しを見せる。
野口は、ただひとり2つの課題をクリアしてこの種目1位。
そして最後のリードで3位に入って合計21ポイントで銀メダルを獲得。
見事、東京オリンピック出場を決めた。
来年の東京オリンピックを
現役最後の大会とすることを明らかにしている野口啓代。
「ここから1年間は金メダルを目指してがんばりたい」と、
集大成となる大舞台で、表彰台のてっぺんを目指す。
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