2018年12月15日、秩父宮ラグビー場で、
深紅のジャージが歓喜に沸いた。
ラグビーの日本選手権を兼ねた
トップリーグの順位決定トーナメント決勝。
神戸製鋼は、サントリーに55対5で圧勝し、
日本選手権で18大会ぶり、
トップリーグでは15シーズンぶりの優勝を果たした。
前半3分にトライを決めて先制。
12分にも2つ目のトライを決め序盤からリード。
前半で22対5と大きな差を付けた。
神戸製鋼は、その後も主導権を握り続け、後半は5つのトライ、
さらに、昨シーズンから新たに加わった、
元ニュージーランド代表の司令塔、ダン・カーターも
得意の左足のキックでゴールを決めて得点を重ねた。
50点の大差を付けてノーサイド。
表彰式、壇上に立ったゲーム主将の橋本大輝、
その手には、平尾誠二の遺影があった。
2016年、53歳という若さでこの世を去った
“ミスター・ラグビー”平尾。
神戸製鋼は、平尾を中心に1989年、
“平成最初”の日本選手権で初優勝。
90年代に黄金期を築いたが、
トップリーグを最後に制した2003年以降は、
長い低迷期も味わった。
昨シーズンは、キックを多用せず、パスを繋ぐという、
かつて平尾らが体現していたスタイルへと回帰。
そして、世界一のスタンドオフのカーターが、
年間MVPに輝く活躍でチームを牽引した。
平尾の意志を継ぎ、新たな力を加えた名門・神戸製鋼が、
“平成最後”の大会で見事復活を遂げた。
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