2018年のスポーツ界を代表するエポックメイキングな出来事が、9月、ニューヨークの
ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで起きた。
テニスのグランドスラムのひとつ、
全米オープンの女子シングルスで大坂なおみ選手が優勝。
日本勢初となる栄冠に輝いた。
決勝の相手は、4大大会で23回の優勝を誇る
元世界ランク1位、セリーナ・ウィリアムズ。
3歳からテニスを始めた大坂だが、そのきっかけとなったのが、
テレビで見たセリーナだった。
「彼女のようになりたい」
長年追い続けてきた、憧れの存在との対戦。
第1セット、大坂は、セリーナのパワーショットに落ち着いて対応、
ラリー戦に持ち込み、主導権を握った。
さらに、セリーナ顔負けの強烈なサーブと
磨き上げてきたフォアハンドで憧れの相手を圧倒。
ゲームカウント、6対2で第1セットを先取。
第2セットは、序盤はセリーナにリードを許すも、徐々に追い上げる。
大坂を攻めきれず、次第にイライラを募らせたセリーナは、
怒りに任せてラケットを叩きつけ、
さらには審判に暴言を吐くなどして、会場は異様な空気に包まれた。
集中力が切れてもおかしくない場面だったが、
大坂は、審判とセリーナのやり取りに背を向け、
決して自分を見失うことはなかった。
大坂がゲームカウント5対4とリードし、
迎えたチャンピオンシップポイント。
大坂の強烈なサーブをセリーナがリターンできず試合終了、
2セットを連取し、グランドスラムの頂点に立った。
最高の舞台で憧れ続けたレジェンドに勝利し、
大輪の花を咲かせた大坂なおみ。
弱冠二十歳、若き女王の伝説は、まだ幕を開けたばかりだ。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!
「12月15日(土)OA分の放送はこちら」