男子テニス界で史上最強とも称されるノバク・ジョコビッチ。
4歳からテニスを始め、2008年、
弱冠20歳で全豪オープン優勝を飾り、4大大会初制覇。
2011年には、全豪、ウィンブルドン、全米オープンを制し、
世界ランキング1位に上り詰めた。
さらに、おととし、全仏オープンで初優勝を飾り、
史上8人目の生涯グランドスラムを達成。
ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレーは、「BIG4」と呼ばれ、
中でもジョコビッチは、他を圧倒的する強さで絶対王者として君臨した。
しかし、全仏以降は、
右肘の故障やモチベーションの低下により精彩を欠いたプレーが続く。
リオ・オリンピックは、1回戦で敗退。
去年、全豪は、2回戦で敗退。全仏は、準々決勝止まり。
ウィンブルドンの準々決勝を途中棄権すると、
そこから半年間、休養に入った。
今年1月の全豪で復帰したものの、4回戦で敗れ、その後右肘を手術。
ジョコビッチの時代は終焉したかに見えた。
しかし、7月の4大大会第3戦、ウィンブルドンでは、
準々決勝で錦織圭、準決勝のナダルを破ると、
決勝では、アンダーソンをストレートで下し、
3年ぶり4度目の優勝。
さらに、9月の4大大会最終戦、全米オープンでは、
準決勝で錦織を下して決勝に進出。
高速サーブとパワーショットが武器のデル・ポトロに対し、
ジョコビッチは、コントロールしたショットでストローク戦を展開。
執拗に相手のバックハンドを狙い、得意のフォアハンドを封じると、
デル・ポトロは、根負けしたのかミスを連発。
終わってみれば、
ジョコビッチがセットカウント3-0でストレート勝ち。
最後に自身のスマッシュで試合を決めたジョコビッチは、
ラケットを放り投げ、コート上に大の字になった。
3年ぶり3度目の全米オープン優勝。
苦難を乗り越え、復活を遂げた絶対王者、
ノバク・ジョコビッチの第二章が幕を開けた。
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